後藤和弘のブログ

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中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

今日はイエス様のエルサレムへの入城とピラトの裁判を体験してきました

2014年04月13日 | 日記・エッセイ・コラム

来週の日曜日、4月20日は復活祭です。

カトリック教会では今日は、信者がイエス様のエルサレムへの入城の体験が出来るように教会の外から棕櫚の葉をかざして行列をして入堂します。

そしてピラトの裁判を再現するような朗読をします。2000年前にイスラエルで起きた出来事を追体験するのです。

イエス様はユダヤ教徒でした。その民族宗教を世界宗教にする改革、改良をしたのです。そのせいで保守的なユダヤ教徒(律法学者たち)に捕まって、ローマ総督のピラトの裁判で十字架の上で死刑になったのです。

そのいきさつを下の2枚の絵で分かりやすく説明いたします。

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上の写真の出典:http://blog.livedoor.jp/fujibap/archives/cat_25602.html

上の絵画はイエス様がロバに乗って人々の歓迎を受けながらエルサレムの城門を入る場面です。新約聖書にロバを調達して乗って行ったこと、人々は棕櫚の細長い葉を手に振りかざしながら歓迎したことが具体的に書かれているのです。そして人々は自分達の衣服を脱いで道路に敷きます。衣服が惜しい人は棕櫚の葉を敷きます。上の絵画ではロバの足元に衣服と棕櫚の葉が交互に描かれています。そしてイエス様の後ろには棕櫚の葉を振って歓迎している人々が描かれています。このように新約聖書は具体的に何が起きたかを記録してある貴重な歴史的文書なのです。

この後、イエス様は弟子の一人のユダの裏切りによってユダヤ教の保守派によって逮捕されてしまうのです。

裁判をして死刑の判決を言い渡すことの出来る権限はその地方のローマ総督、ピラトしか持っていません。そこで保守派は無理やりその裁判をピラトに頼んだのです。

下の絵画にはピラトとその前に立っているイエス様が描かれています。

イエス様を取り囲んでいるのはユダヤ教徒の保守派です。イエスに死刑判決を下すように叫んでいます。槍を持っているのはローマ軍の兵でピラトの警護をしています。2009091212465234e

(上の写真の出典:http://jimfox65.blog38.fc2.com/blog-entry-54.html

ピラトは死刑判決など下したくありません。ピラトの奥さんもこんなイエス様の裁判にかかわらないようにと夫に頼みます。

しかし群衆はますます大声でイエスを死刑にしろと叫び続けるのです。その勢いがますます大きくなり、暴動の引き金になりそうです。

ピラトは政治家です。自分の在任地で暴動や騒乱が起きれば、その後の出世にかかわります。そう考えてイエスへ死刑判決を言い渡したのです。

そしてイエス様は十字架の上で死刑にされるのです。

新約聖書には、その様子も非常に具体的に書かれています。

新約聖書が興味深いのは2000年前に中近東のエルサレムで起きた出来事が昨日のことのように鮮明に、そして誰にでも分かりやすく書いてあるのです。日本人の私にも身に染みて判るのです。

それがキリスト教が世界中に広がった大きな理由の一つなのです。

話は飛びますが仏教の経典はどれも新約聖書ほど分かりやすくありません。はっきり言えば理解困難です。般若心経(知恵のエッセンス)にシャーリーシ(舎利子)という言葉が何度も出てきます。意味不明です。しかしこれがお釈迦様の弟子のシャーリプトラさんだと知れば、あとは分かります。

そんなことを考えながら、今日のミサでお祈りをし、イエス様のご聖体のパンを頂いてきました。そして皆様の平安も祈ってきました。早いもので来週の日曜日は復活祭です。


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