後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

埼玉県の秋ケ瀬公園まで紅葉の写真を撮り行きました

2014年11月06日 | 写真
残念ながら紅葉には少し早すぎていて、その上曇り日でしたので良い写真は撮れませんでした。
しかし晩秋の公園には巨木が静かに秋の色を見せています。
人のいない林の中を独りで散策しました。空気も清浄ですがすがしい気分です。
往復3時間のドライブも楽しみました。
秋ケ瀬公園の写真をお楽しみ頂けたら嬉しく思います。










オバマ大統領は何故、アメリカ人に嫌われたか?・・・アメリカの特異性

2014年11月06日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日の中間選挙でオバマ大統領の率いる民主党が野党の共和党に大敗しました。この結果、共和党は上院でも下院でも過半数を制し、今後は共和党主導の政治が行われることになります。
大統領や民主党の提案する法案は多くの場合に廃案になってしまいます。
一方、共和党の提案する法案は上院と下院で賛成多数で成立します。しかし大統領の拒否権で廃案になるようなケースが増大します。そこで共和党と大統領は政治的な交渉をし、妥協案を作り法案を作る必要があるのです。これが共和党主導の政治の現実なのです。
何故こういう結果になったのでしょうか?この問題は重大で、将来の対米外交において非常に重要な要因になってきます。
オバマ大統領がアメリカ人に嫌われた原因はたった一つです。強かったアメリカを弱い国にしたからです。過半数の国民がそのように判断したのです。
強いアメリカを作るには、多くの人々が弱肉強食の苛烈な自由競争こそ絶対必要だと信じているのです。競争に負けた人には何度でもチャンスを与える。これがアメリカを強くする原理原則です。アメリカ社会の本質はここにあります。
何度チャンスを与えても負けて貧困にあえぐ人々もいます。ですからアメリカには多くの貧困層がいます。この貧困層を助けるために税金を使ってはいけません。それはキリスト教会などの宗教団体や個人のボランティア精神で救うべきなのです。
政治家がそれに手を出してはいけません。これがアメリカ人の共通な認識です。
オバマ大統領は就任早々貧困者のための医療保険(オバマケア)を進めました。この時、私は「これはいけない!逆風が吹く」と感じました。案の定、共和党の傾向が強い人々によって「社会運動」が始まり医療保険の反対運動が広がったのです。
アメリカでは政治家が貧困者を助けてはいけないのです。
オバマさんはその原則に逆らい医療保険制度を作り、最低賃金を引き上げとようとし、銃規制を強化しようとしました。そして移民法を改正し貧しい違法密入国者を救うとしたのです。
オバマさんは弱者を助けようという信念を持っているのです。事の善悪は別にしてそれは大統領の持つべき信念ではないのです。
その上、外交においてもオバマさんは弱腰過ぎるのです。弱い態度を示すからプーチンさんがウクライナの領土を併合してしまったのです。中国が太平洋で勝手なことをして飛行場まで造成してしまったのです。
シリアに出兵しないで空爆だけをしてイスラム国の勢力を拡大してしまったのです。多国籍軍などと言わずにアメリカ単独でもイスラム国と地上戦をすべきなのです。このように考えているアメリカ国民が多いのです。
このような優柔不断ぶりを共和党の政治家は非難しています。そうして多くのアメリカ人も共和党に同調しているのです。
さて翻って私自身の意見を最後に書いて終わりとします。オバマさんの考えは間違っていないと信じています。彼の政策の評価は10年後、20年後という長い期間をかけて行うべきと思います。弱者救済には政治家も参加すべきです。
それにしてもアメリカ社会は日本とあまりにも違うことに改めて感慨をもよおします。今日の挿絵写真はアメリカの世界文化遺産の「自由の女神像」と「独立記念館」です。 自由の女神の写真の出典は、http://dlift.jp/photo/photoDisplayWorldHeritage760 です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)