後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

懐かしい霞ヶ浦への小さな旅(1)沖宿港と小魚の佃煮屋

2012年09月13日 | 日記・エッセイ・コラム

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ヨットに乗って土浦港を出て、5kmほどセイリングすると沖宿港が左舷に見えてきます。上の写真は昨年の8月に沖宿港の沖をセリングしていた時の写真です。

このヨットを昨年の10月に売り渡し、26年間のヨットの趣味を卒業しました。それから一年近くなります。

昨年までヨットをしていた霞ヶ浦が無性に懐かしくなり、今日は霞ヶ浦へ小さな旅をして来ました。

23年間、霞ヶ浦へ毎週のように通いました。家内も3度に一度は一緒に行ってくれましたので、霞ヶ浦周辺には楽しい思い出のある場所が幾つもあります。

そこでまず湖岸の眺めの良い道を沖宿港まで車を走らせました。

この沖宿港の周りは、 一面にハス田が広がり、8月には大輪の白い花が風に揺れていたのを思い出しました。今日は花が終わって蓮の葉だけが広がっていました。

港の前には芦が生い茂り、初夏にはヨシキリがしきりに鳴いていたものです。

前にしばしばヨットを停めた岸壁は下の写真のように昔のまま静かでした。

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下は今日たずねた佃煮屋のときわ屋です。

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以前はヨットで沖宿の港へ行き、佃煮を売っている「ときわ屋」へ行ったものです。ハゼ、ワカサギ、コブナ、コエビ、シラウオなどの佃煮を売っていました。

今日も相変わらずガラスのケースにいろいろな佃煮が並べてあります。

思えば、昔、肉や卵が貴重で入手できず、佃煮でご飯を何杯も食べていた時代がありました。その時代、木の箱に納まった佃煮の詰め合わせが贈答用としてもてはやされていたことを思い出しました。最近、東京では佃煮を買いません。

しかし郷愁をおぼえて沖宿港では必ず買ったのです。

そして佃煮を買っては食べ残し、また沖宿で買うのでした。

それは郷愁を買っていたのかも知れません。

今日のワカサギの佃煮は完全に食べる決心をしながら、湖岸の道を帰って来ました。

下にその道の写真を示します。

この蓮の葉の下には見事なレンコンが生育しているのです。晩秋になり葉が枯れると蓮根掘りが始まります。

写真をお楽しみ頂ければ嬉しく存じます。

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原発技術は国家機密なのです(1)国民へ知らせる必要は無い

2012年09月13日 | 日記・エッセイ・コラム

原発で出来るプルトニュームは原爆や核弾頭の原料になります。強力な放射線を発する物質の取り扱い技術も原爆や核弾頭製造技術へ貢献します。ですから原発技術は国家機密にすべきなのです。仮想敵国がその技術を知れば日本の安全が保障されません。

「原発は日本の安全保障に資する」 という文章の意味は、「原発技術で原爆や核弾頭を作る技術を保持することで日本の安全を守る」 という意味なのです。

日本政府は原発技術を軍事へ転用しないと国民へ約束しました。そして原発で出来たプルトニュームはアメリカへ送り出すか、「もんじゅ」と青森県の再処理工場で処分する計画を現在まで実行してきました。しかしそれが遅れに、遅れて日本に多量のプルトニュームが溜まってしまったのです。

その「もんじゅ」も再処理工場も廃止する方向の政策を民主党政府が決めています。もっとも青森県に配慮して再処理工場は継続すると言っています。

今まで原発を推進してきた政府の目的は、(1)電力の確保と、(2)原爆製造技術の蓄積、保有の2つの目的があったのです。前者の目的だけだったと言い張り、軍事利用はしないと政府は主張してきました。

それは国家として当然です。仮想敵国を騙すにはまず身内の国民を騙すのは当然ではないでしょうか?一旦戦争画始まれば日本はただちに原爆や核弾頭を製造するでしょう。

そして戦略爆撃機やミサイルを持っていない日本は、製造した原爆や核弾頭をアメリカ軍へ提供するでしょう。それが戦争というものの本質なのです。

日本が真珠湾攻撃した時、国民はあらかじめそれを知っていませんでした。アメリカを騙すためにはまず国民を騙す必要があったのです。

以上が政権担当者や官僚の考え方です。

従来の世界の戦争の歴史を現実的に振り返れば、彼等の考え方の方が正しいようです。

ですからこそ彼等は確信犯のように原発推進の軍事利用を秘密にします。こうして日本は敵国に侵略されることから防いでいるのです。彼等の意図は立派です。非難すべきではありません。

しかし2011年3月11日の大津波の後で原発が4基爆発したのです。

その結果、多くの国民が原発技術が国家機密であることに気が付くようになってきたのです。

例えば趣味人倶楽部のmi-koさんの日記(http://smcb.jp/_ps01?post_id=4503658&oid=283422 )を読むと上のような理解が明快に書いてあるのです。

=========そして以下のような記述もあります===========

 軍事転用については、米国も当初から認めていなかった。日米原子力協定では、米国が日本に研究用の濃縮ウランを貸与し、使用後にプルトニウムを含む核廃棄物を米国に返還する決まりだった。しかし、日本はその後、商業用の原発を導入。核拡散防止条約(NPT)に加盟し、プルトニウムやウラン濃縮技術を核兵器に利用しないことを世界に約束。使用済み核燃料を再処理する核燃料サイクルを進めてきた。
 福井県敦賀市の高速増殖原型炉もんじゅや青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場(再処理工場)は、そのための施設だ。http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-6246.htm..

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今や原発技術は日本の防衛技術として非常に重要だということを多くの国民が知ってしまったのです。

しかし政権担当者や官僚はそれを認めません。それで良いのです。それを認めれば仮想敵国を利するのですから。

問題は、原発反対派が上記の事を知った上で反対していることを、政権担当者や大新聞が軽視していることです。反対派は日本の防衛に核爆弾を使うべきでないと主張しているのです。

それは原爆を投下された日本人としては自然な考え方ではないでしょうか?

新聞にはよく野田政権が大衆に迎合していると言う「ポピュラリズム」を嗤う記事が出ます。なんと軽薄な論調なのでしょうか?

もっと、もっと日本人の心の深層を考えるべきと私は思っています。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人)

下の写真はアメリカの原子力空母ジョージワシントンです。原子力を動力に使っている上に、敵の攻撃用の多数の核弾頭小型ミサイルを積んでいます。それを戦闘機のの翼の下へ吊り下げて飛び立つのです。日本にも当然そのまま寄港します。

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