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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

消滅したかと思われていたシダを発見  令和2年11月28日

2020年11月30日 | シダの仲間
 かつてそのシダが生育していた場所は斜面が崩落して貴重な生育地が消滅してしまった。山梨県が南限となる貴重なシダであるがもう数年前から姿が見えなくなってしまっている。周辺を探索してみたこともあるが発見できていなかった。今回は少し場所を変えて探索に出かけてみることにする。ここのところ何を探しに行っても目ぼしいものは見つかっておらず、そろそろ運気が上がって来てほしいものだが果たしていかに?


    本日は渓谷の探索。以前にも探索しているが場所を変えてみる。


    渓谷の土手に生えていたオニイノデ


    岩壁に生えていたオニイノデ


    サジランがぶら下がっていた。


    サジラン


    こんな感じの少し湿った岩壁を好んで生育していると思うのだが見つからない。


    これはイワヘゴではないだろうか?残念ながらソーラスは付いておらず確認出来ず。


    こちらは本物のイワヘゴ


    流線型のボディ


    中肋寄りにランダムに付くソーラス、そして真っ黒な鱗片が特徴。


    大きくて立派な株にも出会えた。

 渓谷を遡上したが途中の小滝はどうしても水の中に入らないと越えられないため、一旦渓谷から抜け出して林道まで登る。双眼鏡片手に川岸や岩壁を覗き込んでいると・・・何やら緑色のワカメみたいなものが目についた。河原に下りて近付いてみると・・・まさに探していたシダだ!


    辺縁が波打っている緑色のワカメみたいなものが生えている。


    近付いて下から覗き込んでみる。線状のソーラスが付いたシダだ。間違いない、これが探していたシダだ。


    上に回り込んでみる。光沢があって葉の根元近くが少しふくれている。これこそ探していたコタニワタリだ。


    周辺を探してみると他にも何株か生えていた。


    線状のソーラス。胞膜が割れて胞子が放出されている。


    成熟した個体


    まだ若い個体


    幼弱な個体

 斜面が崩落して絶滅してしまったかと思われていたコタニワタリは場所を変えて生き残っていた。我ながら久しぶりの大発見である。ほとんどが失敗に終わるシダの探索であるが時としてこんな出会いがあるから止められないのである。少し運気が上向いてきたかも知れないが、ここで今年の残りの分を全て使い切ってしまったような気もする。

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