平地の道端や休耕地に生育する1 年草である。アジア大陸原産で、日本にはかなり古くに侵入した史前帰化植物と考えられている。茎は高さ20 ~ 100㎝で短毛がある。葉は卵状三角形で 3 ~ 5 に浅裂し、両面に剛毛あってざらつく。花期は 8 ~ 10 月。雌雄異花で、雄花は球状で枝の先の方につき、白みをおびたふさふさを束ねたような感じである。雌花は下部にあって、2本の突起がある緑色の壺状の総苞に囲まれて、先端にわずかに顔を出す。花が終わると、かたまってハリセンボン様の楕円形の実(果苞)をつけるが、先端部には特に太い棘が2本ある。この2本の棘の間に雌花があったものである。果苞の中には、種子が2個入っている。新しく入ってきた外来種のオオオナモミと混同されていることが多く、オナモミは個体数が少ない。
2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017:環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
オナモミ 令和3年8月 山中湖で撮影
オナモミの花
上部にあるのが雄花、下部が雌花だが、突起のあるイガグリ状の部分は総苞である。雌花本体は見えていない。
結実した花。
先端部の太い棘のところに雌花があったはずである。
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⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~
2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017:環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
オナモミ 令和3年8月 山中湖で撮影
オナモミの花
上部にあるのが雄花、下部が雌花だが、突起のあるイガグリ状の部分は総苞である。雌花本体は見えていない。
結実した花。
先端部の太い棘のところに雌花があったはずである。
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