山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

これがヒロハノハネガヤであろう 令和6年7月21日

2024年07月24日 | 山に咲く花
 ヒコサンヒメシャラの花は終わってしまっていたが、そろそろ生えているはずのイネ科植物も一緒に観察してきた。花仲間に教えてもらったヒロハノハネガヤの生育場所はやや遠く、時間的に難しくなってきた。こちらの周辺にもあるのではないかと探しながら歩いてみる。

    登山道脇に生えていたこのイネ科の植物
    ヤマカモジグサという草らしい。群生してたくさん生えている。

    節には白くて長い毛が生えている。

    もう1種類、多く見かける草

    これはホガエリガヤという草らしい。花期がやや早く、もう終盤である。

    これはタツノヒゲか?

    細い枝先に小穂がまばらに付いている。

    これはヒメノガリヤスだと思う

    小穂の芒が突き出ていない。

    イネ科ではないが、葉が糸のように細く、これはハコネイトスゲであろう。


    果胞が付いている。

    ハコネイトスゲは果胞が少ないのが特徴とされている。先端部が緑色で嘴はやや長い。

    登山道脇で発見した初めて見るイネ科の植物。

    おそらくこれがヒロハノハネガヤであろう。ヒロハというほど葉の幅は広く無く、全体的に華奢である。

    節の部分以下が生えていない。葉鞘の縁の毛は目立たない。

    長い芒があり、花はまだ開いていない。

    こちらは咲き始めの花

    黄色い細長いものが葯(雄しべ)で黒紫色のものが柱頭(雌しべ)と思われる。

    数ヶ所に生育しているのが発見された。

 ヒロハノハネガヤは食害でかなり減少していると聞いていたが、今回探索した周辺にはそれなりにたくさん生育していた。全体的に華奢な感じがする草で葉の幅は思っていたほど広くはなかった。たぶんこれで間違い無いと思うのだがイネ科はまだ勉強不足なだけに間違っているかも知れない。


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ヒコサンヒメシャラの花はもう終わっていた 令和6年7月21日

2024年07月24日 | 樹木類
 5月に何度かハコネグミを探索に出かけた山にはヒコサンヒメシャラが多く生育している。その時にはまだ蕾も付けていなかったが、そろそろ咲いているか、もう遅いかも知れない。たぶん咲き残っている花があるだろうと思うので、まだ見たことが無いヒコサンヒメシャラの花を見に行ってみる。

    登山道を外れて谷の中を歩いてみる。左にあるのは大きなカツラの木。

    あまり目ぼしいものは見つからない。斜面を登ると森の中はフタリシズカだらけ。

    登山道ではなくこれは獣道

    ミツバウツギの実

    もう終盤のシナノキの花

    結実したアブラチャンであろう。花に比べてだいぶ大きな実を付けるようである。

    森の中にたくさん咲いていた白くて小さな花

    ヨツバムグラであろう

    細の踏み場も無いほど群生していた。

    ヒコサンヒメシャラがたくさん生育している場所に至る。

    幹に横縞が入ると言われているがはっきりしないものが多い。

    花を期待していたのだがもう終わってしまっていた。

    残念。2週間以上遅かったようである。

    別の場所。ここには大きなヒコサンヒメシャラの木があった。

    大きな木の幹にははっきりと横縞が入っている。

    ハコネグミの木を見に行ってみる。

    赤い実が見たかったのだが付いていなかった。木が1本だけでは結実しないのかも知れない。

    一方、マメグミはまだ結実し始めたばかりだった。

    まだ花を付けているものもあり、ハコネグミとは花期が1ヶ月以上違うようである。

 たくさん生育しているのを確認したヒコサンヒメシャラは今年のうちに花を確認しておきたいと思っていたのだが、想定外に花期が早かったようで残念ながら終わってしまっていた。来年に持ち越しである。赤い実を見たかったハコネグミも残念ながら見られなかった。また来年見に来てみよう。


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