山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

「花咲かじじい作戦」赤信号  平成30年6月2日

2018年06月03日 | 番外編
 一昨年は姿を見せなかった花咲かじじい作戦を展開中の某草だが、保護柵で囲ってあげたところ昨年はなんとか葉だけ出してくれて一安心していた。今年もきっと葉を出してくれているだろうと期待して訪れてみる。昨年の秋に保護柵は破損されていないことは確認しているので鹿の食害に遭っていることはまず考えにくい。


    この山は深刻な食害に遭っている。鹿の踏み跡だらけ、このあたりにあったスズムシソウは消滅してしまった。


    よほど食べ物が無いらしく、あまり食べないウバユリまでが食べられている。


    ようやく見つけたクモキリソウ属の葉だが、まだ開花前の花穂が出ており、形から見てこれはクモキリソウだろう。


    花穂は出ていないが、こちらはおそらくスズムシソウ。見つかったのは2株のみで花は付いていない。


    現地に到着。保護柵はしっかりと立っているが、テンニンソウとキク科の植物がだいぶ増えていた。


    柵の中を覗いてみるが・・・どこをどう探しても某草は見つからない。今年は葉を出していないようだ。

 残念ながら花咲かじじい作戦展開中の草は姿が見えない。周辺のテンニンソウとキク科の植物、さらにスゲを除去して作業を終える。保護柵の中の様子は昨年と大きく変化した様子は無いように見える。しいていえば、スゲが思った以上に増殖が速いことだろうか。昨年の秋にも除去作業を行っているがあっという間にはびこってしまっている。しかし、某草が出なくなってしまうほどの変化とは思えないのだが・・・?何をどうすればこの草を復活させることができるのか?植物の保護は思っていた以上に難しいことを思い知らされた。かなりがっかりして下山となった。


    下山中に見つけたクモキリソウ属。小さな花穂が出ておりクモキリソウと思われる。

 出ない年もあると聞いているので、これであきらめたわけではない。引き続きこの場所のメインテナンスを続行する。

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