山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ハナミョウガ (ショウガ科) Alpinia japonica (Thunb.) Miq.

2024年08月31日 | その他の絶滅危惧種
 関東以西から奄美諸島にかけて分布し、暖地のやや湿り気のある林床に生育する常緑の多年草である。草丈は 40 ~ 60cm。葉は長さ15 ~ 40cm の広披針形、両面、特に裏面に細軟毛を密生する。花は偽茎の中心より出る花茎の上部に穂状につき、白色で紅色の条線を生じる。果実は1~2cmの広楕円形で初冬に紅熟する。花期は5~6月 。県内では南部町以南に生育する分布限界種。個体数はそこそこにあるのだが、食害が著しく花を咲かせている個体は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:なし

    ハナミョウガ 2024年6月 南部町で撮影

    鹿の食害が著しく、花は観察できなかった。

    2024年6月 南部町の別の場所で撮影

    やっと見つけた花が付いた個体はもう終わっていた。

    咲き終えたハナミョウガの花

    2023年11月 南部町の別の場所で撮影 紅熟した実が付いている。

    2023年12月 南部町で撮影。 個体数はそこそこにある。

 残念ながら咲いた花はまだ確認できていない。






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ハンカイシオガマ (ハマウツボ科) Pedicularis gloriosa Bisset et S.Moore

2024年08月31日 | ハマウツボ科
 関東、東海地方に分布し、深山の林縁などに生育する多年草である。茎は数本出し、草丈は 30 ~ 90㎝。根生葉および下部の葉は大形で有柄、葉身は長さ10 ~ 30㎝で卵形から広卵形、羽状に全裂する。さらに各裂片は不規則に裂ける。上部の葉は苞状になる。花は紅紫色で長さ2.5 ~ 3㎝、茎の上部につく。花期は 8 ~ 9 月。鹿の食害と斜面の乾燥化により個体数は減少している。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー:なし

    2015年7月 三ツ峠で撮影したハンカイシオガマ

    まだ蕾。2023年9月訪問時には消滅していた。

    ハンカイシオガマの葉。羽状深裂し、裂片はさらに切れ込む。茎には白い毛が密生する。

    2017年8月 三ツ峠の別の場所で撮影したハンカイシオガマ。数株見かけている。

    2023年9月訪問時にはこの場所のものも消滅していた。

    2014年9月 毛無山の静岡県側で撮影したハンカイシオガマ

    花は紅紫色で茎の上部に付く。花茎が長く風で揺れて撮影が難しい。

 9月に三ツ峠に行けば、簡単に見られるであろうと思っていたハンカイシオガマであるが2023年9月訪問時には発見出来なかった。激減しているのではないかと推定される。開花している花はまだ山梨県では見ていない。






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