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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ナツエビネは夏バテ  令和4年8月15日

2022年08月17日 | 山に咲く花
 昨年生育を確認したナツエビネを見に行ってみる。暑い日が続いているので今年は花を咲かせずに立ち枯れしてしまったものが多いのではないかと思う。雨が降って数日なので、おそらくヤマヒルもたくさん居るだろう。足元に虫よけスプレーを念入りに吹きかけ、アルコールスプレーを2個持って出陣である。


    昨年初めて花の咲いているのを確認した個体だが、今年はもう花が終わっていた。


    結実しかけているが、この様子ではあまりたくさん花は咲かせなかったのではないだろうか。


    大株で花が咲いたようであるがもう散ってしまっている。真ん中に1本だけ小さな花芽が残っている。


    たぶんこの株は花を咲かせずに立ち枯れしたのであろう。


    期待していた渓谷沿いに生えていた株ももう花が終わっていた。


    昨年は何輪も花を付けていた株は今年は1輪だけしか花を咲かせていない。


    新たに発見した株。これも花は1輪だけだった。


    ナツエビネの花

 暑すぎたうえに雨があまり降らなかった今年の夏はナツエビネにとっても過酷だったようである。花付きがきわめて悪く、花穂が出ていても花を咲かせなかったものがほとんどだった。ナツエビネも暑すぎて夏バテのようだ。個体数も斜面が崩れて消失しているものがいくつかあり、昨年よりは少ないように見える。元気な葉は出ているので、来年に期待したい。

 暑くて汗だくになり、ヘロヘロになってしまったが折角南部町まで来たのでシダを見に行ってみる。


    だいぶ成長して数も増えたオクタマシダ


    オクタマシダ。年々葉の数が増えているように見える。


    こちらの個体も少し大きくなったようだ。


    岩壁に何株か生えている。山梨県では個体数が少なく生育地も限られているオクタマシダ。


    終わりかけたトンボソウ

 何度も行っている渓谷であるが今回は特別に疲れた。お昼の血糖値をコントロールする薬が効き過ぎて低血糖ギリギリの状態で歩いていたようである。いつもはコンビニで食料を多めに買い込んで行くのだがこの日に限ってパン1個しか持っておらず、半分だけ食べて辛抱してなんとか戻ってきた感じである。それなりに険しい谷なので十分な準備を整えて行くべきだったと思った。

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満開のヒメハッカ  令和4年8月14日

2022年08月17日 | 里に咲く花
 ネットで調べてみるとヒメハッカは富士五湖のほとりに比較的多く生育しているようで、竜ヶ岳の中腹にも生育しているようである。その中でも最も見つかりそうな湖に探しに行ってみる。休日で駐車場が混雑しているであろうから、午後4時過ぎを狙って行ってみることにしたのだが、途中で交通渋滞に巻き込まれ到着したのは5時になってしまった。探せるのは1時間ほど、うまく見つかるのかどうか?


    これか?と思ったがちょっと違う。


    背丈の低いイヌゴマだった。


    草むらの周辺を探してみるとそれらしきものがイヌゴマと並んで生えていた。


    頂部に固まって咲く白い花、葉は鋸歯が無い。探していたヒメハッカで間違い無さそうだ。


    やっと発見、ヒメハッカ!と思ったらその近くにたくさん咲いている。


    こんなにたくさん咲くものなのか?


    これでもか!というくらいにたくさん生えていたヒメハッカ。あるところにはあるものである。


    ほぼ直立して咲くヒメハッカ


    ヒメハッカの花。花弁は4弁で上の1弁は縦に割れ目が入る。雄しべは4本、雌しべは1本で、花弁よりも長い。


    葉は対生し、葉腋から枝を出すこともある。葉は全縁でツルっとしている。


    判別の難しいシソ科の植物。


    葉には明瞭な鋸歯がある。おそらくこれはヒメジソであろう。


    湖の水辺には水草がたくさん生えている。


    これはコウガイゼキショウと思われる。


    先日の本栖湖でも見たこのカヤツリグサ科植物。普通にあるようである。


    たぶんカワラスガナだと思うが全く自信なし。


    別のカヤツリグサ属が生えている。


    小穂が細長い。これはコアゼガヤツリではないかと思う。これも全く自信無し。

 ヒメハッカは意外とあっさりと見つかり、しかもたくさん群生していた。絶滅危惧種とは思えないような群生で驚いた。課題をひとつクリアである。

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