先日見たヒメサジランが脱落しているのを見て、こちらにある稀少なシダが無事なのかどうか心配になってきた。それとずっと気になっていることがあって、ヒメカナワラビとオニイノデ、そしてその中間型のようなオオキヨズミシダの区別がまだはっきり分からないでいる。鑑別のポイントはひとつは鱗片であろうが、もうひとつは裂片の付け根が軸に流れているかどうかというところなのではないかと思う。果たして区別できるのかどうか?既に何度も訪問している渓谷であるが再訪してみる。

心配していたのはこのシダ。

コタニワタリ。乾燥しているこの季節はあまり元気が無い。

雨が少なく乾燥していて斜面が崩れ、土に埋もれかけているコタニワタリ。おそらく脱落してしまった個体もあるだろう。

渓谷脇の岩に生えていた小さなシダ。

葉に毛が生えている。これはカラクサシダ。

冬緑性のシダでこの季節に胞子を付ける。

渓谷の岩壁に群生していたクリハラン

コモチシダ。この渓谷では数が少ない。

対岸の岩壁に群生していたヒトツバ

ヒトツバ。この季節は枯れているものも多い。

イワヘゴ。一見すると葉の細いヤブソテツに似ている。

特徴的なのはこの真っ黒な細めの鱗片がたくさん付いていること。

ソーラスは軸と辺縁の中間付近を主に不規則に付着する。

博多織の紋様が鮮やかなハカタシダ
さて、問題のオニイノデとオオキヨズミシダである。ヒメカナワラビもあったが撮り忘れた。

おそらくこれがオニイノデ。

薄茶色でやや幅の広い鱗片が多数付着する。

トリーミングして裂片を見てみると、短い柄があって裂片は軸に流れていない。

これもオニイノデだろうと思って撮ってきたものだが・・・

鱗片はやや幅広でこげ茶色。

羽片をトリーミングして見てみると、裂片の下部分が軸に流れているように見える。

オニイノデとは明らかに違う個体を発見した。

これは明らかに裂片の下部分が軸に流れている。

鱗片はこげ茶色でやや細めである。これがきっとオオキヨズミシダであろう。

これもオニイノデであろうと思って撮ってきた個体。

裂片を見てみると、明らかとは言えないが軸に流れているように見える。

鱗片はやや広めでこげ茶色。

これはきっとオニイノデと思って撮ってきたもの。

裂片を見ると、これも軸に流れているように見える。

鱗片はたくさん付いていてオニイノデを思わせるが、こげ茶色でやや幅広、先ほど見てきたものとほぼ同じである。
基本的にはオニイノデとヒメカナワラビの裂片は短い柄があって軸には流れて付着しないのではないかと思っている。この渓谷で今までオニイノデと思って観察してきたものは鱗片が微妙に軸に流れて付着しているものが大部分である。そして鱗片もこげ茶色で典型的なオニイノデとは違うように思える。いわばオニイノデとオオキヨズミシダの中間型のような形をしているのではないだろうか?明確な区別が出来るのかどうか?それも疑問に思えてきた。答えは出さないほうが良いのではないかと思う。

岩壁につる性の植物の葉が付いている。

これはテイカカズラなのか、それともイタビカズラ?葉を良く見てみると互生、ないしはまばらに付いている。これはイタビカズラであろう。

こちらが良く見かけるテイカカズラ。

葉は互生する。花が無いと見分けが付かなかったが、やっと見分け方が分かってきた。
イタビカズラは何ヶ所かでそれらしき葉を確認しているが、まだ実を付けたところは確認できていない。今年はこの植物の実をしっかりと確認したいと思っている。

心配していたのはこのシダ。

コタニワタリ。乾燥しているこの季節はあまり元気が無い。

雨が少なく乾燥していて斜面が崩れ、土に埋もれかけているコタニワタリ。おそらく脱落してしまった個体もあるだろう。

渓谷脇の岩に生えていた小さなシダ。

葉に毛が生えている。これはカラクサシダ。

冬緑性のシダでこの季節に胞子を付ける。

渓谷の岩壁に群生していたクリハラン

コモチシダ。この渓谷では数が少ない。

対岸の岩壁に群生していたヒトツバ

ヒトツバ。この季節は枯れているものも多い。

イワヘゴ。一見すると葉の細いヤブソテツに似ている。

特徴的なのはこの真っ黒な細めの鱗片がたくさん付いていること。

ソーラスは軸と辺縁の中間付近を主に不規則に付着する。

博多織の紋様が鮮やかなハカタシダ
さて、問題のオニイノデとオオキヨズミシダである。ヒメカナワラビもあったが撮り忘れた。

おそらくこれがオニイノデ。

薄茶色でやや幅の広い鱗片が多数付着する。

トリーミングして裂片を見てみると、短い柄があって裂片は軸に流れていない。

これもオニイノデだろうと思って撮ってきたものだが・・・

鱗片はやや幅広でこげ茶色。

羽片をトリーミングして見てみると、裂片の下部分が軸に流れているように見える。

オニイノデとは明らかに違う個体を発見した。

これは明らかに裂片の下部分が軸に流れている。

鱗片はこげ茶色でやや細めである。これがきっとオオキヨズミシダであろう。

これもオニイノデであろうと思って撮ってきた個体。

裂片を見てみると、明らかとは言えないが軸に流れているように見える。

鱗片はやや広めでこげ茶色。

これはきっとオニイノデと思って撮ってきたもの。

裂片を見ると、これも軸に流れているように見える。

鱗片はたくさん付いていてオニイノデを思わせるが、こげ茶色でやや幅広、先ほど見てきたものとほぼ同じである。
基本的にはオニイノデとヒメカナワラビの裂片は短い柄があって軸には流れて付着しないのではないかと思っている。この渓谷で今までオニイノデと思って観察してきたものは鱗片が微妙に軸に流れて付着しているものが大部分である。そして鱗片もこげ茶色で典型的なオニイノデとは違うように思える。いわばオニイノデとオオキヨズミシダの中間型のような形をしているのではないだろうか?明確な区別が出来るのかどうか?それも疑問に思えてきた。答えは出さないほうが良いのではないかと思う。

岩壁につる性の植物の葉が付いている。

これはテイカカズラなのか、それともイタビカズラ?葉を良く見てみると互生、ないしはまばらに付いている。これはイタビカズラであろう。

こちらが良く見かけるテイカカズラ。

葉は互生する。花が無いと見分けが付かなかったが、やっと見分け方が分かってきた。
イタビカズラは何ヶ所かでそれらしき葉を確認しているが、まだ実を付けたところは確認できていない。今年はこの植物の実をしっかりと確認したいと思っている。