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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士山頂に舞い降りるレナード彗星(C/2021 A1) 九鬼山  令和3年12月28日

2021年12月31日 | 星空
 本日のレナード彗星は九鬼山(都留市)の富士見平あたりから見ると富士山の山頂に沈んで行くはずである。昨日も狙い目ではあったが天候がいまいちで富士山には雲が巻いてしまった。本日は天候が良く青空が広がり、富士山もスッキリ見えている。しかし問題なのは風が強いことである。強風に煽られると望遠レンズが揺れてしまい画像がブレてしまうのが心配である。午後になると少しずつ風が弱まってきた。では、九鬼山に登ってみよう。おそらく15年ほど前に一度登っただけで記憶が定かではないが、山頂から少し下ったところの富士見平展望台からは富士山が良く見えたと思う。


    札金沢コースと池ノ山コースの分岐点。周回する予定だが、夜の下山に備えて池ノ山コースの渡渉点を確認してから札金沢ルートを登る。


    しばらくは沢沿いの林道歩き。


    林道終点。ここから登山道に入る。


    良い道が尾根まで続いている。


    1時間ほどで尾根に到着。ここからがまだ長い。


    見えてきた九鬼山。


    途中に富士山が見える展望地があった。


    沢を大きく巻いて隣の尾根に取り付く。


    最後の登り…と思ったらその先に九鬼山のピークがあった。


    九鬼山山頂。なんとか日没前に到着した。ここからは富士山が見えない。

 2時間半ほどかかって九鬼山山頂に到着した。道は明瞭で、この山周辺のルートは良く整備されているようである。休憩せずにその先を下り、富士見平の展望地を目指す。ところが、以前には展望があったはずの富士見平は木が伸びて富士山は少ししか見えなくなってしまっていた。


    富士見平の富士山。15年ほど前に来た時は下の町並も見えたと思ったが、木が伸びてだいぶ眺望が悪くなっていた。

 さて、困った。富士山だけ撮るのならばここでも良いのだが、どうせなら町灯りも楽しみたい。確かもう少し下に下りたところに展望台があったはずだが・・・。標高差で100mほど下りたところに「天狗岩 眺め良し」という看板があるのを見つけ、そこに行ってみる。


    天狗岩。ここは山腹の斜面で風がほとんど吹かない。レンズのブレの心配はほとんど無い。


    確かに眺めが良い。スペースは狭くせいぜい2人しか入れない。


    日没を過ぎて木星と金星が輝き出した。


    レナード彗星が見えてきた。






    富士山頂に舞い降りるレナード彗星


    もう1台のカメラはこの画角で固定してレナード彗星が舞い降りてくるのを待つ。


    富士山頂に迫るレナード彗星。シャッタースピード4秒で切ると星が流れてしまう。


    シャッタスピード3.2秒。星が少し流れるがこれくらいは止む無し。


    2.5秒で切ったものはノイズが多くて画像がいまいち。4枚を加算処理して作成した画像。

 レナード彗星はひとまわり小さくなってきたように見受けられる。本日は簡易赤道儀を持って来ておらず、全てワンショットで撮影してみた。400㎜望遠レンズにAPS-Cサイズのカメラを搭載して撮影すると、Iso感度6400に上げてもシャッタスピード2.5秒で切るのは難しく、4秒を越えると明らかに星が流れてしまう。追尾してコンポジットした方が良いのかとも思う。現在自分の持っている装備でベストな撮影は400㎜望遠レンズ(f 5.6くらい)+フルサイズカメラ、あるいは200㎜f2.8+APS-Cサイズカメラの組み合わせがベストと思われる。それ以上の望遠をかける時には赤道儀に載せる必要がありそうだ。


    都留市の夜景と木星が輝く空を眺めながら下山である。

 下山は池ノ山コースを下りてきたが、こちらも良く整備されたルートで道迷いや危険な箇所は無く、1時間少々で下山した。

 光度を下げてきているレナード彗星はおそらく新年1月3日ごろが見納めとなるであろう。なかなか天候が晴れず、もう1チャンスあることを期待したい。

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