竜ヶ岳のダイヤモンド富士を予定していたのだが天候不良で富士山が見えず、昼近くまで寝て過ごすことになる。先日シダの師匠に案内していただいた武田神社界隈のシダ類は種類が豊富で、後に師匠から連絡をいただいたところ30種類近くのシダを確認できたと言っていた。メモしていなかったので消化不良で、見逃してしまったものもあれば聞いたが理解できていなかったものもある。要害山にもそれなりのシダがあると伺ったので、折角の週末を寝て過ごすのはもったいない。我が家から最も近い山梨百名山、要害山から深草観音界隈を散策に出かける。

要害山入り口に立つ石碑。この周辺にもベニシダやヤブソテツ、クマワラビ、オクマワラビなど数種類のシダが生育している。

オクマワラビ。典型的なものでないとまだクマワラビとの区別がいまいち。クマワラビは先端部に胞子が付き、その部分の葉が極端に小さい。

ヤマイタチシダ。葉に光沢があり、小型ないし中型。

ソーラスはほとんどが包膜が脱落して胞子が放出されていた。

居ました。ハカタシダ。しかし見たのはこの一株だけだった。ソーラスは付いていなかった。周辺にあるのはベニシダ。

もう枯れかけているがこれはミサキカグマ。

ソーラスが小さいとウサギシダと間違えそうである。

中腹にある武田不動尊

いくつか門跡がある。これは山頂直下の門跡。

平坦な広場になっている要害山山頂。ここには武田氏の城があった。

武田信玄生誕の地の石碑。ずいぶんと笹が茂って藪っぽくなった。

山頂にはこんなシダがあった。

クモノスシダ。石灰岩地を好むはずだが普通の岩にも生育する。

トラノオシダ。これは田畑の石垣周辺にも生育していて普通に見られる。

フユノハナワラビ。葉は良く目にしたが胞子穂が出ていたのはこの株だけだった。

おそらくこれが今回のいちばんのお目当てであるハシゴシダ(山梨県絶滅危惧Ⅱ類)ではないかと思う。

葉茎に一番近い部分の上向き小羽片が大き目で突出している。ソーラスは付着しておらず確定には至らなかった。
要害山の山頂からも富士山が見えるのだが、この日は雲で霞んだ富士山がうっすらと確認出来るのみだった。富士山の見える場所は限られているのだが、前方の木の枝が伸びて見にくくなってしまっていた。スタート時間が遅かったのでほとんど休憩せずに深草観音に進む。

登山道の分岐点

枯れた沢沿いを登る。この季節は草が枯れて殺伐とした雰囲気である。

苔の生えた岩にはイワトラノオが着いていた。

深草観音。
深草観音まで来て一休みする。時刻は3時だが天候が悪く森の中は薄暗く寒い。岩に囲まれた深草観音にはきっといろいろなシダが生育しているだろうと思ったのだが、あまり目ぼしいものには出会えなかった。

ハコネシダ

ツルデンダ

イワトラノオ

乾燥する冬季は葉を丸めているイワヒバ

帰り際の沢沿いの岩壁で出会ったこの緑色濃いシダは?

コバノヒノキシダともタチシノブともちょっと違う。トキワトラノオではないかと思う。(➡どうやらコバノヒノキシダ、トキワトラノオでは無いのは確実)

もう薄暗くなった沢沿いで見つけた赤い葉。アカハナワラビ。もう少し探したかったが既に時刻は4時半近く、暗くなってきた。
写真撮影以外はほとんど歩きっぱなしの4時間の散策となった。目的のハシゴシダは確定できなかったがこの界隈にはそれなりの個体数があるらしいのでまたの機会に探してみたい。フユノハナワラビとオオハナワラビの違いはこれを機会に調べてみたが確信は持てず、師匠に相談してみることにする。アカハナワラビは出会えてラッキーだったが、これもこの界隈には比較的生育しているらしい。まだまだ散策する価値が十分にある要害山界隈であるが、他の山域や里山もまだまだ見歩く場所が山盛りである。常緑性のシダや中には冬緑性のシダもあり、季節を問わず楽しめるのがシダの良いところかも知れない。

要害山入り口に立つ石碑。この周辺にもベニシダやヤブソテツ、クマワラビ、オクマワラビなど数種類のシダが生育している。

オクマワラビ。典型的なものでないとまだクマワラビとの区別がいまいち。クマワラビは先端部に胞子が付き、その部分の葉が極端に小さい。

ヤマイタチシダ。葉に光沢があり、小型ないし中型。

ソーラスはほとんどが包膜が脱落して胞子が放出されていた。

居ました。ハカタシダ。しかし見たのはこの一株だけだった。ソーラスは付いていなかった。周辺にあるのはベニシダ。

もう枯れかけているがこれはミサキカグマ。

ソーラスが小さいとウサギシダと間違えそうである。

中腹にある武田不動尊

いくつか門跡がある。これは山頂直下の門跡。

平坦な広場になっている要害山山頂。ここには武田氏の城があった。

武田信玄生誕の地の石碑。ずいぶんと笹が茂って藪っぽくなった。

山頂にはこんなシダがあった。

クモノスシダ。石灰岩地を好むはずだが普通の岩にも生育する。

トラノオシダ。これは田畑の石垣周辺にも生育していて普通に見られる。

フユノハナワラビ。葉は良く目にしたが胞子穂が出ていたのはこの株だけだった。

おそらくこれが今回のいちばんのお目当てであるハシゴシダ(山梨県絶滅危惧Ⅱ類)ではないかと思う。

葉茎に一番近い部分の上向き小羽片が大き目で突出している。ソーラスは付着しておらず確定には至らなかった。
要害山の山頂からも富士山が見えるのだが、この日は雲で霞んだ富士山がうっすらと確認出来るのみだった。富士山の見える場所は限られているのだが、前方の木の枝が伸びて見にくくなってしまっていた。スタート時間が遅かったのでほとんど休憩せずに深草観音に進む。

登山道の分岐点

枯れた沢沿いを登る。この季節は草が枯れて殺伐とした雰囲気である。

苔の生えた岩にはイワトラノオが着いていた。

深草観音。
深草観音まで来て一休みする。時刻は3時だが天候が悪く森の中は薄暗く寒い。岩に囲まれた深草観音にはきっといろいろなシダが生育しているだろうと思ったのだが、あまり目ぼしいものには出会えなかった。

ハコネシダ

ツルデンダ

イワトラノオ

乾燥する冬季は葉を丸めているイワヒバ

帰り際の沢沿いの岩壁で出会ったこの緑色濃いシダは?

コバノヒノキシダともタチシノブともちょっと違う。トキワトラノオではないかと思う。(➡どうやらコバノヒノキシダ、トキワトラノオでは無いのは確実)

もう薄暗くなった沢沿いで見つけた赤い葉。アカハナワラビ。もう少し探したかったが既に時刻は4時半近く、暗くなってきた。
写真撮影以外はほとんど歩きっぱなしの4時間の散策となった。目的のハシゴシダは確定できなかったがこの界隈にはそれなりの個体数があるらしいのでまたの機会に探してみたい。フユノハナワラビとオオハナワラビの違いはこれを機会に調べてみたが確信は持てず、師匠に相談してみることにする。アカハナワラビは出会えてラッキーだったが、これもこの界隈には比較的生育しているらしい。まだまだ散策する価値が十分にある要害山界隈であるが、他の山域や里山もまだまだ見歩く場所が山盛りである。常緑性のシダや中には冬緑性のシダもあり、季節を問わず楽しめるのがシダの良いところかも知れない。