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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

写らなかったウイルタネン彗星 精進湖  平成30年11月15日

2018年11月16日 | 星空
 46P/ウィルタネン彗星は周期5.4年で太陽を廻る周期彗星である。今年は12月13日に近日点(太陽に一番近い場所)を通過した後12月17日に地球に最も近付き、3等級まで明るくなるのではないかと期待されている今年一番の注目の彗星である。現在6等級後半から7等級くらいで夕暮れの南東の空に昇っているはずなのでどの程度写るものなのかと期待して撮影に出かけてみた。ステライメージというソフトで位置を確認してみると、精進湖から見る富士山の白山岳あたりに午後7時ごろに姿を現すはずである。甲府市白山で甲府盆地の夕暮れと富士山を見た後、精進湖に移動するが市街の渋滞に入ってしまい到着は6時45分ごろになってしまう。急いで望遠レンズ2本をセットして撮影開始する。予定の7時にはなんとか間に合った。しかし・・・試写した画像をモニターで見てみると薄雲がかかってしまっていてあまり条件は良く無い。果たして写ってくれるのか?


    200㎜望遠。そろそろ白山岳の左側に姿を現しているはずだが?空が白っぽくて霞が出てしまっている。


    白山岳の真上に昇っているはず。緑色の光は見えない。


    富士山に雲が巻いてしまっている。そろそろ富士山山頂に昇っているはず。


    こちらは300㎜望遠。残念ながらピンボケ。こちらにも緑色の光は見えていない。


    ステライメージで計算した7時10分ごろのウィルタネン彗星の位置。予想等級は6.6等だが全く写らなかった。


    7時6分ごろの精進湖と富士山。


    7時13分。雲が増えてきた。


    7時24分、富士山は雲に覆われてしまった。

 ウィルタネン彗星の現在の等級からすれば写ってもおかしくない光度であるが薄雲に阻まれたために緑色の繊細な輝きを放つ彗星は写らなかったようである。これからさらに光度を増してくるので、月明かりにあまり邪魔されなくなる11月下旬から12月にかけてが観察の時期になってくるであろう。うまくすればふたご座流星群とのコラボレーションも撮影出来るかも知れない。
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甲府市白山の夕暮れ  平成30年11月15日

2018年11月16日 | 山梨無名山
 職場から見る帯那山界隈の山肌は紅葉真っ盛りに見える。そろそろ湯村山から白山にかけての尾根も色付いている頃だろう。何度か夕映えの紅葉の尾根の撮影に出かけてはいるが出遅れたり霞んでいたり富士山が見えなかったりと期待しているような良い景色は撮れていない。空が晴れ渡りすっきりとした富士山が見えるこの日は絶好の狙い目だった。しかし、車両点検に車を出してあったため受け取りに行ったのが午後3時過ぎ、さらに職場に戻って仕事を片付けカメラ機材を積んで出発したのは午後4時近くになってしまう。もはや日没ギリギリに目的地に到着できるかどうか危うい時間になってしまう。さらに、駐車場から現地までを短絡しようと藪を歩いたところ、草むらの中に隠れていた有刺鉄線に足を引っかけて転倒し、脛と腿に擦り傷を多数負うこととなりズボンにも穴が開くというおまけが付いた。


    日没にはなんとか間に合ったがもはや甲府の市街地は日が陰っている。


    期待していた湯村山からの尾根は思っていたほど紅葉が進んでおらず、夕映えの紅葉はおあずけになる。


    日没迫る甲府市街


    久しぶりに見るスッキリとした富士山。


    夕映えの富士山


    残照


    上弦の月が昇る


    夕暮れの甲府盆地

 関東の富士見百選に選ばれている白山から見る甲府盆地越しの富士山は何度見ても美しい。折角空気が澄んで絶好の撮影日和だったのだが、紅葉の尾根はまたしてもおあずけとなってしまった。あと1~2週間先になりそうだ。
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