2年前の春にヒゴスミレを探して幸潤院から阿梨山・帯那山と散策し、群生している場所を見つけることができた。その後その場所はどうなっているのだろうか?そろそろ咲き始めている頃ではないだろうか。今回は昭文社地図に示されているルートでは無く、隣の風化花崗岩で出来た白砂の尾根を登ってみることにした。ここは所属山岳会嶺朋クラブ顧問の上野厳先生おすすめのルートで、取り付き口は道が不明瞭だが尾根まで登ってしまうとルートがあると聞いている。白砂尾根というのは正式な名称ではなく、私が勝手に付けた名前である。あしからず。

桜咲く幸潤院。2年前に歩いたのは幸潤院の後ろ側に見える尾根。今回は別尾根を登る。

しだれ桜と南アルプス。右端に見えるのが農鳥岳。

駐車場の向こう側の斜面を適当に登る。すぐに尾根筋に出る。

尾根筋にはまともな道がある。

15分ほど登ると花崗岩の白砂と岩が混じった展望地に出る。ここからの眺望は抜群!

見下ろす幸潤院と南アルプス。

白砂と岩の彼方に南アルプスの眺望。

白岩と富士山。

大岩と南アルプス。

幸潤院と反対側の眺望。帯那町の家並と大正池、その向こうに富士山が見える。
天候も良く、春はなかなか姿を見せてくれない富士山も見ることができた。初めて訪れる場所だが、すっかりお気に入りの場所になった。地図に載っていないバリアンスルートで、ほとんど知られていない場所でもこんな良いところが甲府市内にはある。30分ほど景色を楽しんで先に進む。

これから登る阿梨山の尾根。右端の奥あたりが阿梨山になるのだろう。

ミツバツツジがほぼ満開。

途中道が不明瞭になる場所があるが、尾根通しに登れば良い。

フイリヒナスミレの葉かと思ったが、裏を見ると茶色い。これはゲンジスミレの葉。

ミヤマウズラの葉。標高600~700m付近の低山でもこの花は見られるようだ。

その先で群生する場所を発見した。このあたりにはかなりの数があるようだ。

尾根の正規ルートに出た。ここからは明瞭な道。

このあたりの斜面に10株以上咲いていたはずだが・・・鹿の足跡が多数、しかしヒゴスミレは葉っぱすら見つからず。時期が早かったようだ。

タチツボスミレもまだ咲いていない。

ヒナスミレの葉。

このスミレは? ニオイタチツボカと思ったが葉っぱの様子がちょっと違う。まだ葉が開いておらず、正体不明だが、後に正体がわかる。

阿梨山山頂はこの上。

阿梨山山頂。なだらかなピークで眺望は無い。

小さな看板が付いている。ほとんど知られていないマイナーピーク。
ルートの途中にヒゴスミレの群落地があったのだが、まだ時期が早かったようで葉っぱすら発見できなかった。そのあたりは鹿の踏み跡が筋状に多数付いており、食害で消滅してしまった可能性も無きにしもあらずである。しかし、まだタチツボスミレが蕾を付けていない状況を見ると、まだ咲いていないと見たほうが良いだろう。こんな近場の低山にもミヤマウズラの葉がたくさんあったのには驚いた。スミレ探しや、途中でルートを外れて別斜面をうろついたりしていたので、阿梨山まで3時間半もかかってしまい、時間は午後1時を過ぎてしまった。阿梨山の先のピークから脚気石神社への尾根を直下りする。

阿梨山の先にあるピークから脚気石神社に下りる道。道標は無いがテープが付いている。

このあたりは伐採の真最中らしい。斜面の下のほうからチェーンソウの音が聞こえてくる。

地図のルートは途中から沢に下りるようになっているが、テープがあるので尾根を直下りする。

沢に出た。あまり歩かれている様子は無く、荒れている。間もなく右岸に林道が現れる。

沢沿いで見つけた薄紫色のスミレ。

唇弁の脈絡と薄紫色の花弁がとても美しい。特徴的な葵の御紋の葉っぱ、アオイスミレ。

林道脇にもちらほらと咲いていた。

葉っぱを見れば、まだ開き始めで丸まっている。先ほど稜線で見かけたスミレと同じものであることがわかる。正体はアオイスミレだった。

林道は荒れていて、途中は沢のようになっていた。

脚気石神社。祭りが行われているらしく、子供を含めて人が大勢集まっていた。
脚気石神社には1時間ほどで到着した。時間は2時15分、4時半の会合に間に合わせるためには、向こう側の興因寺山を周回できるかどうかギリギリの時間になってしまった。目的は興因寺山ではなくて、その先にある白砂の尾根、金子峠から興因寺山に行く時に見える白い岩地に以前から行ってみたいと思っていた。興因寺山は昭和池側からだと簡単に到着できるので、おそらくは時間に間に合うはずだ。問題なのは白砂の台地から下りるバリアンスルートだが、距離も短いし、籔もそれほどでは無いはずだ。

昭和池。興因寺山は池の向こうに見える山のすぐ裏側。

鉄塔の立つ興因寺山。

興因寺山山頂。休憩せずに先に進む。

道は左に曲がっているが、ここを曲がらずに直進する。なんとなく踏み跡が途中まであったが、急斜面のところで消失。

あるはずの白砂台地が見当たらず、GPSで位置を見ながら左方向に下りると沢に出てしまった。ここには道(らしきもの)がある。

林道に出る。どうやら尾根を間違えたらしい。
踏み跡があったのでこの尾根と思って踏み込んだのだが、1本向こうの尾根だったようで目的地の白砂台地にはたどり着かず、沢筋から林道に出てしまった。作戦失敗。あとは菜の花と桜が咲く帯那町の中をテクテクと歩いて幸潤院の駐車場に戻った。

帯那町の桜はちょうど満開。

菜の花畑と桜。向こうに見える山はカイイワカガミが咲く白山界隈。

駐車場に戻る。もともとはルートの取り付き口がここにあったのだろうが、荒れてしまっている。
午後3時半幸潤院駐車場に到着。三脚を出して写真を撮らなかったこともあるが、興因寺山から先は意外と時間がかからなかった。


今回歩いたルート。
ほとんど歩く人がいないマイナールートの上に、さらにバリアンスルートを歩いたので誰にも会わなかった。静かな山歩きを楽しみたい人には超おすすめルート、特に幸潤院白砂尾根は眺望が良くおすすめである。目的のスミレは出会えなかったので、機会があれば再訪してみたい。ゲンジスミレも。

桜咲く幸潤院。2年前に歩いたのは幸潤院の後ろ側に見える尾根。今回は別尾根を登る。

しだれ桜と南アルプス。右端に見えるのが農鳥岳。

駐車場の向こう側の斜面を適当に登る。すぐに尾根筋に出る。

尾根筋にはまともな道がある。

15分ほど登ると花崗岩の白砂と岩が混じった展望地に出る。ここからの眺望は抜群!

見下ろす幸潤院と南アルプス。

白砂と岩の彼方に南アルプスの眺望。

白岩と富士山。

大岩と南アルプス。

幸潤院と反対側の眺望。帯那町の家並と大正池、その向こうに富士山が見える。
天候も良く、春はなかなか姿を見せてくれない富士山も見ることができた。初めて訪れる場所だが、すっかりお気に入りの場所になった。地図に載っていないバリアンスルートで、ほとんど知られていない場所でもこんな良いところが甲府市内にはある。30分ほど景色を楽しんで先に進む。

これから登る阿梨山の尾根。右端の奥あたりが阿梨山になるのだろう。

ミツバツツジがほぼ満開。

途中道が不明瞭になる場所があるが、尾根通しに登れば良い。

フイリヒナスミレの葉かと思ったが、裏を見ると茶色い。これはゲンジスミレの葉。

ミヤマウズラの葉。標高600~700m付近の低山でもこの花は見られるようだ。

その先で群生する場所を発見した。このあたりにはかなりの数があるようだ。

尾根の正規ルートに出た。ここからは明瞭な道。

このあたりの斜面に10株以上咲いていたはずだが・・・鹿の足跡が多数、しかしヒゴスミレは葉っぱすら見つからず。時期が早かったようだ。

タチツボスミレもまだ咲いていない。

ヒナスミレの葉。

このスミレは? ニオイタチツボカと思ったが葉っぱの様子がちょっと違う。まだ葉が開いておらず、正体不明だが、後に正体がわかる。

阿梨山山頂はこの上。

阿梨山山頂。なだらかなピークで眺望は無い。

小さな看板が付いている。ほとんど知られていないマイナーピーク。
ルートの途中にヒゴスミレの群落地があったのだが、まだ時期が早かったようで葉っぱすら発見できなかった。そのあたりは鹿の踏み跡が筋状に多数付いており、食害で消滅してしまった可能性も無きにしもあらずである。しかし、まだタチツボスミレが蕾を付けていない状況を見ると、まだ咲いていないと見たほうが良いだろう。こんな近場の低山にもミヤマウズラの葉がたくさんあったのには驚いた。スミレ探しや、途中でルートを外れて別斜面をうろついたりしていたので、阿梨山まで3時間半もかかってしまい、時間は午後1時を過ぎてしまった。阿梨山の先のピークから脚気石神社への尾根を直下りする。

阿梨山の先にあるピークから脚気石神社に下りる道。道標は無いがテープが付いている。

このあたりは伐採の真最中らしい。斜面の下のほうからチェーンソウの音が聞こえてくる。

地図のルートは途中から沢に下りるようになっているが、テープがあるので尾根を直下りする。

沢に出た。あまり歩かれている様子は無く、荒れている。間もなく右岸に林道が現れる。

沢沿いで見つけた薄紫色のスミレ。

唇弁の脈絡と薄紫色の花弁がとても美しい。特徴的な葵の御紋の葉っぱ、アオイスミレ。

林道脇にもちらほらと咲いていた。

葉っぱを見れば、まだ開き始めで丸まっている。先ほど稜線で見かけたスミレと同じものであることがわかる。正体はアオイスミレだった。

林道は荒れていて、途中は沢のようになっていた。

脚気石神社。祭りが行われているらしく、子供を含めて人が大勢集まっていた。
脚気石神社には1時間ほどで到着した。時間は2時15分、4時半の会合に間に合わせるためには、向こう側の興因寺山を周回できるかどうかギリギリの時間になってしまった。目的は興因寺山ではなくて、その先にある白砂の尾根、金子峠から興因寺山に行く時に見える白い岩地に以前から行ってみたいと思っていた。興因寺山は昭和池側からだと簡単に到着できるので、おそらくは時間に間に合うはずだ。問題なのは白砂の台地から下りるバリアンスルートだが、距離も短いし、籔もそれほどでは無いはずだ。

昭和池。興因寺山は池の向こうに見える山のすぐ裏側。

鉄塔の立つ興因寺山。

興因寺山山頂。休憩せずに先に進む。

道は左に曲がっているが、ここを曲がらずに直進する。なんとなく踏み跡が途中まであったが、急斜面のところで消失。

あるはずの白砂台地が見当たらず、GPSで位置を見ながら左方向に下りると沢に出てしまった。ここには道(らしきもの)がある。

林道に出る。どうやら尾根を間違えたらしい。
踏み跡があったのでこの尾根と思って踏み込んだのだが、1本向こうの尾根だったようで目的地の白砂台地にはたどり着かず、沢筋から林道に出てしまった。作戦失敗。あとは菜の花と桜が咲く帯那町の中をテクテクと歩いて幸潤院の駐車場に戻った。

帯那町の桜はちょうど満開。

菜の花畑と桜。向こうに見える山はカイイワカガミが咲く白山界隈。

駐車場に戻る。もともとはルートの取り付き口がここにあったのだろうが、荒れてしまっている。
午後3時半幸潤院駐車場に到着。三脚を出して写真を撮らなかったこともあるが、興因寺山から先は意外と時間がかからなかった。


今回歩いたルート。
ほとんど歩く人がいないマイナールートの上に、さらにバリアンスルートを歩いたので誰にも会わなかった。静かな山歩きを楽しみたい人には超おすすめルート、特に幸潤院白砂尾根は眺望が良くおすすめである。目的のスミレは出会えなかったので、機会があれば再訪してみたい。ゲンジスミレも。