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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

クリスマス会 旧羅漢寺跡の道を羅漢寺山へ  平成24年12月24日

2013年01月04日 | 山梨百名山
 午後からスマイルスマイルコンサートという演奏会が催される予定あり、仲間たち6人で行くことになっていた。場所は甲斐双葉ふれあい文化ホールという比較的新しいホールだ。ゲストが凄い。司会が宮本文昭さん(世界的に有名なオーボエ奏者。宮本笑里のお父様)、ピアノ三浦友里恵さん(イギリス王室音楽大学を首席で卒業された売り出し中のピアニスト)、二胡のチェンミンさん(テレビドラマ風林火山のテーマ曲奏者)、そしてヴァイオリンが川井郁子さん(ストラディバリウスの奏者、大ファンです)と、山梨県にこれほどのメンバーが来ても良いのかというくらいの豪華メンバーが集結する。楽しいクリスマスイヴになりそうだ。

 その前に・・・折角山仲間のメンバーも集まることだし、コンサートの前にプチ山行を計画した。近場で短時間で登れる山、かつ、いざという時は下山が容易な山として、羅漢寺山を選んだ。ここならばロープウェイを使えばわずか5分で下山できる。普通のルートでは面白みが無いので、ここは昭文社の地図には載っていないルート、旧羅漢寺の寺跡がある道(ほぼ廃道状態でかなり荒れている)を登ることにした。

    昇仙峡駐車場。真後ろの山が目指す羅漢寺山。


    羅漢寺に行く橋を渡って対岸に行く。


    対岸の道を北上する。以前に歩いた時はもう少し籔っぽかった気がするが、草が枯れているためか歩きやすくなっていた。

 朝7時、メンバー5人が職場の前の駐車場に集合し、車2台で昇仙峡に向かう。昇仙峡駐車場に車を止めて8時20分に歩き始める。まずは遊歩道を南下して吊り橋を渡って羅漢寺に行く。ここから川沿いの道を北上すると枯れた沢筋に突き当たり、その右岸を枯れ沢に沿って登る道がついている。最初は道らしきものがあるが、途中で道は焼失し、沢の中のゴロゴロした石の上を適当に登るようになる。沢筋に入って30分ほど歩いたところで、右手に大きな丸い岩が見えてくる。その岩の下は洞窟のようになっており、地面は整地されたかのように平らになっていて、寝泊まりできそうな空間が空いている。

    眼前に丸い大岩が迫る。


    岩の下には寝泊まりできそうな洞窟のような空間がある。


    道はいずこへ??沢の中のゴロゴロした石の上を適当に登る。

 道は全く不明瞭となり、沢の中を適当に登って行くと、ところどころ道の痕跡らしきものがある。さらに沢伝いに登って行くと、寺門の跡らしき石の積まれた跡が目に留まるようになる。さらに登って行くと、平らになった広場の向こうに古代遺跡のような石積みが出現する。これが旧羅漢寺跡だ。

    石積みの跡が見え出す。


    広場の向こうに旧羅漢寺跡


    寺跡の前で記念撮影

 その先の道も引き続きかなり荒れている。沢筋を登って行けば良いと思っていたのだが、右側(沢の左岸)にピンクテープがついており、沢筋の道が消失していたのでそちらに登ってみると、人が歩いたとは思えないような急斜面を登り、その先はなんとなく道らしき痕跡、さらに進むと尾根筋にたどり着いたものの、その先はゴツゴツの岩が並ぶ難路になっていた。左手に鎧岩という岩が見え、どうやらこの道は鎧岩を経由して山頂に向かうルートらしい。一人ならば登ったかもしれないが、初心者もいることだし、ここは戻ることにした。
 沢筋に戻って登ると、道は崩れて倒木でおおわれているが、倒れた木にピンクテープがついていた。その崩落地を過ぎると再び道が見えてきた。今度は明瞭でテープもついている。最後のやや急なジグザグ道を登り着くと、白山側から来る尾根道に登り着いた。時間は午後11時、余計な道に迷い込んだために1時間近く時間を費やしてしまい、予定よりだいぶ遅くなってしまった。

    白山側から来る尾根道に到着。


    眼前に見える鞍掛岩

 小休憩後、ロープウェイ方向の道では無く鞍掛岩に登る尾根直登ルートを登る。ルートの途中から先ほど道を間違えたところから見た鎧岩が見え、そちらに行く明瞭なルートがあった。おそらく先ほどの尾根を強引に登っていればここに出たのだろう。15分ほど登って鞍掛岩の上に出た。広い岩の上は眺望が良く休憩には適している。昼食をどうするか迷ったが、小休憩後山頂を踏んでロープウェイ駅まで戻り、そこで昼食をとることにした。

    鞍掛岩と南アルプスの眺望


    鞍掛岩の上は眺望が良く、休憩に適している。


    山頂への登り


    祠の立つ弥三郎岳(羅漢寺山最高点)


    山頂で記念撮影

 時間があれば山頂裏から仙我滝付近に直下りする難ルートをザイルを使って下りる予定だったのだが、既に時間は12時を回っている。コンサート開場時間は午後2時半なので、ここはロープウェイを使って下山することとし、山頂駅で急いで昼食をとって下りることになる。12時45分の便に乗り、やや急ぎ足で仙我滝遊歩道を下り、午後1時25分、駐車場に到着した。

    山頂直下から見る茅ヶ岳から黒富士の山塊


    荒川ダムと金峰山


    ロープウェイ山頂駅で急いで昼食


    山頂駅テラスから見る富士山。山梨百名山標柱は何故かここに立っている。

 3時の開演時間ギリギリになるかとやや焦ったが、病院に戻り、さらに女性1人は着替えてからコンサート会場に向かっても開場時間の2時半には余裕で間に合った。ゲストの3人とも素晴らしい演奏で、あっという間の2時間だった。一人5曲ずつの演奏と最後に3人でクリスマスソングを演奏していただいたが、もっとゆっくりと聞いてみたい演奏ばかりだった。川井郁子さんは川越のコンサートにも行かせていただいたが、今回はあの時にも増して体調が良さそうで、弓の弦が切れるほどの熱演をされていた。期待していた映画「北のカナリアたち」のテーマ曲が聞けなかったのはちょっと残念だったが、機会があればまた聞きに行きたい。
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霧氷の黒岳 平成24年12月23日

2013年01月04日 | 山梨百名山
 1ヶ月ぶりの山行となる。年に数回訪れるスランプ状態、折角空が晴れて星空が見やすくなった季節だというのに全く歩きたくない。こんな時は山に行きたくなるまで歩かないことにしている。週末は深夜までインターネットとオンラインゲーム、ゆっくり起きてまた寝てのグータラ生活をしていると、そのうち登りたくなってくる。といっても、難しい山は不安があるのでまずは行き慣れた御坂山塊から登り始めるのがいつものパターンだ。

 少しばかり雪が降った数日後、雪景色が見たくなった。未明に竜ヶ岳の登山口まで行ったが、途中の精進湖から見る富士山には雲がかかっていた。登山口から東の空を眺めてみたが、雲は晴れそうに無くあきらめて自宅に帰る。その翌日、すっきりとはしないものの、富士山が見えるようになってきた。夕暮れの富士山を狙って黒岳に向かう。
 新道峠への林道は既に閉鎖されており、峠まで歩くと1時間ほどかかり、さらに山頂までは1時間半、計2時間半ほどかかってしまう。既に時間は午後2時20分、夕暮れには間に合わない。そこで、夏に登ったどんべい峠側の直登尾根を登ることにする。ちょうど2人下山して来た人を見かけ、トレースの心配も無さそうだ。登り始めから雪道なので軽アイゼン装着して出発する。

    スズラン峠駐車場から見上げる黒岳。山頂付近が白く霧氷になっているのが見える。


    林道脇のスペースに車を止める。正面に見える谷筋の左側に登山道があるが、看板は立っていない。

 アイスバーンにはなっておらず、快適に歩ける。心配した足の疲れもほとんど感じず、1ヶ月サボってもいつもと同じ感じで歩けそうな気がする。いつもなら、訳のわからない脇道を探して歩く御坂山塊だが、今回は真面目に(?)登山道をひたすらトレース通りに歩く。これは帰りにまた同じコースを戻る際、おそらく夜になっているのでトレースを明瞭にしておきたいという意味もある。

    どんべい峠側からのルートとの合流点。左が登って来た横道、真直ぐ行くとどんべい峠に出る。


    冬の空。

 トレースがあったおかげでルートは容易に見つけ出すことができた。もし無かったら・・・きっと強引に直登していたところだろう。山頂直下まで行くと少しだが霧氷の森になっていた。そして日没迫る午後3時50分、黒岳山頂に到着した。足跡がたくさんあるが、さすがにこの時間には誰もいない。

    山頂近くの霧氷。向こうに見えるのは釈迦ヶ岳。


    雪の黒岳山頂。陽が西に傾く。

 山頂から黒岳展望台へ向かう道には霧氷のかけらが落ちていた。上を見上げれば木の枝に霧氷が付いている。そして展望台に到着すると・・・だいぶ散ってしまってはいるがまだ枝先に霧氷の華が残っていた。久しぶりの山行でこんな景色が見られるとはラッキーだ。

    霧氷の華が散る登山道


    霧氷の木々


    黒岳の霧氷と富士山


    霧氷に昇る月

 残念ながら富士山は霞んでいてすっきりとは見えてくれない。日没を過ぎて河口湖の町明かりが灯り出した午後5時まで展望台で過ごしたが、すっきりとした夜景にはなりそうもなく、まだ足元がかろうじて見えるうちにヘッドライト点灯して下山開始する。登りながらつけたトレースと月明かりのおかげで下山道は明瞭、休まずに一気に下り、40分ほどで駐車した林道に到着した。

    夕暮れの富士山  氷点下に冷え込んだがすっきりと見えてはくれない。


    同上  河口湖の町に明かりが灯り始める。


    林道脇の駐車スペース。月明かりで木の影が長く延びる。


 なんとなく登れそうな気がするが、まだ気力も体力もいまひとつ。年末年始はどうするか、日当直の予定もこの時点ではまだ未定だった。近場の山でテント泊して年を明かそうと考えている。

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