9月13日の未明4時ごろに月齢27の細月が富士山の上に昇って来るところを南部町の佐野峠あたりから観察できるはずである。この日は仕事が午後からなので、前日に車で佐野峠の駐車場まで行って車中泊し、未明3時に起きて撮影するプランを立てた。しかし、前日の出張先は逆方向の富士吉田で、しかも午前・午後と仕事がある。3時過ぎに仕事が終わり南部町に移動するが、朝霧高原あたりで眠気が強度となり道の駅で2時間ほど仮眠する。峠に着いたのはすっかり暗くなった8時半になってしまった。
午後9時過ぎ、林の上に天の川が立ち昇った。
到着したばかりの頃は富士山が見えていなかったが、次第に雲が晴れてきた。
富士山の右上に昇って来た明るい星は木星である。
天の川がうっすらと立ち昇る。真ん中にボヤけて輝いているのはアンドロメダ大星雲。明日の朝は期待できそうである。
天の川が富士山の上に傾いて来るであろう2時間後あたりにタイマーリモートコントローラーをセットして寝たのだが、セットを間違えたようで写真が撮れていなかった。
目覚ましのタイマーは3時にセットしたのだが、未明2時前に同じく月の撮影にやって来た5~6人のグループが外でガヤガヤと騒いでいて目が覚めてしまう。4時間も寝ていないのでまだかなり眠いがもはや寝ていられるような状況では無く、2時半に起き出してカメラをセットする。いつもならばカメラ2台を標準的に使うのだが、EosM5とM6は現在修理中で80Dは自宅に置き忘れてきてしまった。使えるのはEosRP1台のみで、三脚2台を使って570㎜望遠は三脚にセットしておいて月が出る時間だけ使用し、その他はもう1台の三脚を使って撮影することにする。
未明3時、富士山の右側にオリオン座と冬の大三角形が昇って来た。
さらに富士山の右裾から明るい金星が姿を現した。
富士山と金星
月が姿を現した。しかし・・・心配が的中。フォーカスが甘い。
急いでフォーカスを合わせ直す。
なんとか剣ヶ峰に輝く月を撮影。この前のカットが欲しかったのだが焦ってうまく撮れていなかった。
剣ヶ峰に輝く細月。焦り過ぎていまいちの写真になってしまったのは否めない。
富士山に昇る月と金星
地球照の月を狙ったが少し時間が早く、月が明るくなり過ぎた。
薄明の細月と金星、そして冬の大三角形
空が明るんできたところで撤収する。
暗い中で望遠レンズのフォーカスを合わせるのはとても難しく、今までに何度も失敗している。今回は木星を使ってフォーカス合わせをしたのだがやはり月にはきっちりと合ってくれなかった。夕方のうちに富士山の剣ヶ峰にフォーカスを合わせておけば良いのであろうが今回は到着時間が遅くそれも出来なかった。いろいろと反省点が多かった今回の細月であった。
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