「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

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名月に詠う

2020年10月02日 09時30分44秒 | 日常のこと&写真
「月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」万葉集(詠み人しらず)
 昨日は仲秋の名月。今夜は満月となることから、月を詠んだ歌や名言を綴ってみた。

□西行が「山家集」に留めた「月」の句
*「秋はただ 今宵一夜の 名なりけり 同じ雲居に 月はすめども」
*「天の川 名に流れたる かひありて 今宵の月は ことに澄みけり」
*「月見れば 影なく雲に つつまれて 今宵ならずば 闇に見えまし」
*「うちつけに また来ん秋の 今宵まで 月ゆえ惜しく なる命かな」

□藤原定家が詠んだ仲秋の名月
*「千世ふべき 玉のみぎりの 秋の月 かはす光の すゑぞひさしき}
*「月きよみ 玉のみぎりの 呉竹に ちよを鳴らせる 秋風ぞふく」
*「あけばまた 秋のなかばも すぎぬべし かたぶく月の おしきのみかは」

□一休禅師の言葉
 釈迦が「仏とは虚空であり、水中の月である」と述べて以来、仏教では月に仏や真理を見る、という言葉が多く残されているが、一休禅師も次のような言葉を遺してる。
「大空の月、もろもろの水に宿りたまうといえども、濁れる水には宿りたまわず、澄める水のみ宿りたまうがごとし。」
(澄んだ水に美しい月が浮かぶように、澄んだ心の中に仏が宿る)


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