今のNHKのど自慢は、変だと思う。
なぜなら
一人が歌っているとき、
その他の出場者は、
体を揺らして手拍子を取る。
これ、大地一人的には、違和感がある。
そもそも、歌というのは、
楽しい歌も多いが、
「しみじみ歌うメロディ」のものも多い。
悲しみを紛らす歌だ。
たとえば、
「影を慕いて」
とか
「悲しい酒」
とか
「あなたのブルース」
などだ。
そういう歌は、無数にあるだろう。
そう、
手拍子が似合わないものもあるのだ。
もしも美空ひばりが「悲しい酒」
を歌っているとき、
手拍子をしたらおかしいだろう。
すごく変だろうし、
美空ひばりも、絶対に許さないだろう。
また体を揺らすのも変だ。
なぜなら、
他人の歌を、
真剣に聞いていない証拠ではないか！
真剣に聞くときは、
「身じろぎもしない」ものだ。
つまり「他人の悲しみなど、オイラには、どうでもいい」
と言っているようなもんなんだ。
だろ？
もちろん、楽しい歌の場合、
自然と体が動くのはいいし、
皆で和気藹々とやるのもいい。
しかし、歌には
いろいろな種類があるではないか。
だろ？
また、そもそも、他人の歌を歌っているとき、
どういう態度を取ろうが、
その人の自由ではないか！
だろ？
また司会の小田切千も、
無理に明るくしている。
まるで、お笑いタレントみたいだ。
アナウンサーなんだから、
もっと自然体でやるべきじゃないだろうか？
無理に明るい演技をしているようで、
何か、かわいそうな気もする。
彼は母親や父親が亡くなった日も、
ペットが亡くなった日も、
下痢の日も、歯痛の日も、
明るく振舞うんだろうか？
無理だろ！
昔のNHKのど自慢に、
戻すべきだと思う。
昔の方が、
自然に見えて、
ときには、とんでもない失敗シーンもあり、
ずっと面白かった。
世の中、楽しく見えればいいってもんじゃない。
心の中が楽しくないとアカン。
何事も無理はアカン、
素人に、無理な明るさを要求すると、
逆に、ウツになる人が多くなるだろう。
