リニア計画の明暗分ける「静岡市長選」…元副知事出馬でJR東海が「青ざめた理由」
配信 現代ビジネス
リニア計画は「風前の灯」
“反リニア”の旗頭、川勝平太静岡県知事の最側近だった難波喬司・元副知事が11月11日、2023年4月の静岡市長選出馬を表明した。
現職の田辺信宏市長は、出馬に向けて準備を進めるが、大きな被害を与えた9月の台風15号の初動態勢の遅れなどで、評価は地に落ちてしまった。また、地元経済界がこぞって難波氏の支援に回っており、4選に向けての政治環境は最悪だ。 圧倒的に優勢の難波氏がすんなり当選すれば、リニアトンネル建設の相互連携・協力をJR東海と取り決めた田辺氏との「基本合意」を破棄する可能性が高く、JR東海は窮地に追い込まれる。
リニア計画そのものが、まさに「風前の灯」である。 難波氏は岡山県出身の66歳。国交省(旧運輸省)技術総括審議官を退任後、2014年5月に副知事に就任、2022年5月まで8年間(2期)務め上げた。 副知事になった経緯は、一般的な役所ルートではない。港湾局企画官時代に懇意となった川勝知事からの個人的な指名で副知事職を受けた。20年もの長いつきあいから、川勝知事の信頼は厚く、清水港の港湾計画事業やリニア問題、熱海土石流災害の難しい対応の責任者などを任せられた。また、リニア問題や熱海土石流災害などでメディアへの出演が非常に多く、副知事としての知名度は抜群だった。
地元有力者も支援
(略)https://news.yahoo.co.jp/articles/35bb7953fce48973306fd9f8890bedc755cde17a