リテラより転載しました。http://lite-ra.com/2015/04/post-1012.html
今日発売の「週刊文春」(文藝春秋)4月16日号が、ベストセラー『人は死なない ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索』(バジリコ)『おかげさまで生きる』(幻冬舎)などの著書で知られる、東京大学大学院医学系研究科・医学部救急医学分野教授で東大医学部付属病院救急部・集中治療部長の矢作直樹氏の“霊感セミナー”疑惑を報道している。(記事の全文は「週刊文春デジタル」で購読可能→外部リンク)
同誌によれば、昨年春、東大病院内に矢作氏が顧問で、矢作氏の教え子である東大病院のI医師が代表を務める「未来医療研究会」が発足。ここが“スピリチュアル業者”による霊感商法の営業の場になっており、浄化効果のある「水晶の粉」や宇宙と繋がることができる「ミュージックローション」などが売られているという。
病気の治療にやってくる患者の不安につけこんで、非科学的なオカルト思想をふりまき、怪しげな商品を売りつける行為が国立病院の中で行われ、その場所を医師が主宰していた──。事実なら医師失格ともいえる大問題だが、実は本サイトはかなり早くから、矢作氏の思想の危うさ、そして矢作氏のような医師を雇用し続けている東大病院の責任を厳しく指摘していた。
以下に、再録するのでぜひ、読んでみてほしい。
「東大医師のベストセラー『おかげさまで生きる』がオカルトすぎる」(リンク)
「憑依、守護霊、前世にUFO…東大医学部教授のオカルトがとまらない ..」(リンク)
ついでに、この騒動でもうひとつ指摘しておきたいのは、ベストセラー『おかげさまで生きる』を出版し、矢作氏を売り出したのが、あの幻冬舎だという事実だ。幻冬舎といえば、さまざまな嘘が発覚しているノンフィクション、百田尚樹『殉愛』の版元でもある。
幻冬舎の見城徹取締役社長はテレビ朝日の番組審議会委員長を務め、安倍政権の意向を反映する形で、「公正中立」を錦の御旗に番組に圧力をかけ続けているといわれるが、一方で、自分の会社ではこんな問題のある本を平気で出版し続けている。BPOの対象となるべきはテレビ朝日でなく、幻冬舎のほうではないのか。
(小石川シンイチ)
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◆どうして日本の知識人はみなさんこのように、疑わしい人が多いのでしょうか?私は日本の医学界でも霊について宇宙人のいうような話を信じている人がいるのかと、期待して読んでみたら、お金儲けに利用しているのですね。本当に宇宙人の言うような、良心をもつ正しい考えができる人は、このようなお金儲けはしないです。残念でした。本の題名もなんだか、マインドコントロールのように感じます。
出版社もみたらあの幻冬舎ですものね。だいぶ儲けているようですね。
死後の世界とか魂とかの分野では、怪しげなオカルトやそれを利用した金儲け(オーラの泉なんか)が跋扈しています。しかし、それでその領域がすべて否定されるべきだというわけではありません。その領域は今でも存在しますし、実証科学としての超心理学も成り立ちうると思います。
小石川氏の評論には、科学の皮をかぶった唯物論によるレッテル張りの危険を感じます。