スプートニク日本より転載しました。http://jp.sputniknews.com/japan/20150803/690527.html
なぜ日本は、米国に原爆投下に対する謝罪を求めないのか?
2015年08月03日 22:44
1945年8月6日に広島、そして8月9日に長崎に、米軍が原爆を投下してから、今年で70年になる。両市の市長は、米国に対し謝罪を求めているが、日本政府は、そうした謝罪の必要性はないと考えているようだ。
当時広島と長崎では、何十万もの人々が亡くなった。そしてその後も長い間、さらに何十万もの人々が、放射線障害に苦しみ亡くなっていった。そうした犠牲者の大部分は、一般市民だった。この事は、人島と長崎への原爆投下が、戦争犯罪である事を意味している。しかし米国は、日本国民に謝罪をしてこなかった。そして日本当局も、日本のマスコミも、そうした謝罪を求めていないようだ。ロシア科学アカデミー極東研究所日本調査センターのワレーリイ・キスタノフ所長は「そもそも、原爆投下というテーマに対するアプローチが、とても奇妙だ」と考えている。彼は、ラジオ・スプートニク記者の取材に対し、次のように述べたー
「このテーマに対する日本のマスコミのアプローチは、とても一面的だ。なぜ米国が、ああした野蛮な戦争遂行手段に頼ったのだろうかという原因究明の試みは、事実上なされなかった。反対に、日本のマスコミや政治家達は、あらゆる方法でこの事実を避けているが、その中には、たくさんの人々の命を奪った非人間的行為をしたのは誰かについて、単に口をつぐもうとの試みが見て取れる。
原爆投下については、それがどの国によって製造されたのかといった言及はなく、抽象的に述べられている。つまり米国という名は、直接出てこないのだ。その理由は簡単だ、米国は現在、日本政府の主な軍事的政治的同盟国だからだ。そればかりか日本は、米国の核兵器に苦しんだ経験を持ちながら、現在米国の所謂『核の傘』の下にある。米国は、多くの日本人にとって、中国の脅威が増している中、日本の安全を保障してくれる唯一の国と受け止められている。日本国内で中国の軍事的脅威というテーゼが誇張され、日米安全保障条約に期待が集まっている今、日本の政治家達は、原子爆弾投下に対する米国の責任という尖鋭的問題を避けて通るのだろう。」
米国政府の公式的な立場は、広島と長崎への原爆投下は、日本の無条件降伏を早め、日本本土が決戦場となる事で米国兵や日本の一般人の多くの命が失われないよう、ああした決断をしたというものだ。しかし米国の歴史家、例えば日系米人学者であるハセガワ・ツヨシ氏は「日本が無条件降伏をしたのは原爆投下ではなく、ソ連の思いもかけない対日参戦だ」と考えている。つまり、米国の専門家も、非人間的な広島・長崎への原爆投下が軍事的に必要不可欠なものでなかったことを認めているという事だ。
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2015年08月04日
数十万人が犠牲となった広島・長崎原爆から70年という、悲しむべき記念日が到来する。原爆を投下した米国はいまだに日本の民衆に謝っていない。ところで、謝ることは必要なのか。
スプートニクはこの質問を著名な日本のブロガーでジャーナリストの鳥越俊太郎氏に向けてみた。
「原爆投下というのは広島では一発の爆弾で15万人が死んでます。長崎では一発の爆弾で7万人が死んでます。その後もたくさんの人が死んでいますから数はもっと増えてますが、しかし、たった一発の爆弾で15万人を殺害するというのは、集団虐殺、人道に対する罪と認定してもいいと思います。つまりドイツがアウシュヴィッツでユダヤ人に対してしたことと同じようなことを米国は日本に対してやったわけです。」
「もちろん戦争ですからお互いに殺し合いをしているわけですが、なにも戦闘にかかわっていない一般市民、女性、子ども、老人など、銃砲も何も持っていない一般市民が瞬間的に15万人も殺された、これは人道に対する罪、要するに正義に反する行為です。これは当然謝罪しなければいけないわけです。ですが日本は戦争で米国に負けましたので、極東裁判で日本が裁かれただけで、米国を裁くところはどこもなかった。それから米国とソ連の冷戦が始まり、ソ連も核兵器をつくりました。そういうなかで、米国は、核兵器を使ったことを謝罪するというチャンスはなかった。彼らはそれを認めたくないから、「日本が最初にパールハーバーを攻撃して始まった戦争を終わらせるために原爆を使った」と言ってます。「日本人の命と米国人将兵の命、何十万という命が、この原爆のために助かったんだ」という言い方をずっとしています。だから、「原爆を使ったことは正しかった」というのが米国政府の、米国人の認識です。ですが、日本も中国などで悪いことを一杯してますけども、ここまで残酷なことはやってない。一発の爆弾で15万人の、戦闘員でもない一般市民を殺害するようなことは、どこの国もやっていない。
だから本当は、米国はオランダのハーグにある国際刑事裁判所で裁かれるべきですが、刑事裁判所ができたのはずっと後ですから、前にさかのぼって裁くということはできないので、原子爆弾の投下については今までどこも裁いたことがない。米国政府も米国民もそれについて謝罪したことはないし、未だにそれは正しいことをやったんだと思っている」
スプートニク: ネット上のある英文記事によれば、2009年、米国のオバマ大統領は、広島の追悼式典に参加して、日本人に対し原爆投下を謝ろうとしたが、日本政府はそれをしないように呼びかけたという。オバマ氏が謝れば、日米軍事同盟の敵方に切り札を与えてしまう、というのである。米国の謝罪は日本政府にとって必用なのか?
「オバマ大統領が「謝罪する」と言ったというのははじめて聞きました。そんなことはないです、絶対に。米国大統領が原爆投下について日本国民に謝罪するなんてことは絶対にやりません。米国国内からものすごい反対がある。米国国民は原爆投下は正しかった、正義の手段だったと思っているのに、大統領が日本に行って日本国民に謝罪するとなったら米国中が大騒ぎになる。それはできないだろう。日本政府が反対したという前に、米国国内でそれは認められないだろう。オバマ大統領はそのようなことは言っていないと思う」
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◆ 鳥越氏はジャーナリストですよね。その彼がウィキリークスの暴露を読んでいないって、おかしくないですか?日本のジャーナリストって、この程度なんですね。そして、オバマがそんな事は言っていないと思うと話していますよ。アメリカの動きは十分熟知していると自信を持っている発言ですけどね。(鳥越氏はまだ現役ですよ)
日本の広島長崎への原爆は明らかに戦争犯罪です。日本のジャーナリストの原爆投下への関心は、悲劇的なことだけでしかないのは、鳥越氏も同じです。期待外れの答えです。
ロシアの分析どうり、口をつぐんでいるのでしょう。本当の犯人を知らないわけないです。
オバマが最初に来日する時に事前に打診しているのです。日本政府は断っていますよ。
掘り返されて、自国の犯人にブーメランとして戻ってくることを、支配者は恐れているのではないでしょうか?歴史の真実をなかったことにしたり、触れないようにして消し去るのは、上得意です。