(前回の続き)
夕日を見てしみじみした後、道を引き返してMRTの西子灣駅に戻ってきました。括弧書きで「哈瑪星」と書いてあるのは理由が二つあり、一つ目の理由は実際の西子灣の位置はここから離れているという理由。そしてもう一つは日本時代にここを通っていた鉄道を濱線(はません)と読んだことに由来し、その音を台湾語にあてたものが未だに残っているという理由です。ですので「ハマセン」と読みます。
紅線に乗り換えて巨蛋駅にやってきました。高雄アリーナのことを巨蛋というらしく、その最寄り駅なので駅名が巨蛋なのだそうです。
巨蛋駅から歩いてすぐのところにある地元っ子に人気の瑞豊夜市に来ました。
人が多すぎず、少なすぎず、ちょうどいい感じの夜市です。食べ物エリア以外の店はチープな小物屋やゲーム屋台が主なものです。
一列まるまる輪投げコーナーになっているところがあり、その景品がまるで三十三間堂の千手観音像のごとくズラーッと並んでいるさまは異様な雰囲気を醸し出しています。
で、子供ではなくて大の大人が真剣に景品を狙って、ビシバシと輪っかを投げつけていくんですね。
まずは腹ごなしに排骨屋のテーブルにつきました。パスタ・鍋・ごはんものなどなんでも一通り揃っています。
咖哩排骨飯、80元(=240円)。排骨屋なので排骨は最高においしいのですが、カレーは……、はっきり言うとマズいです。自分の親の世代が食べていた昔の給食のカレーってこんな感じじゃなかろうか、といった感じのスカスカの味です。ここに限らず台湾のカレーは概してスカスカです。美食の國の民がなぜこんな味を許容しているのか私には謎です。
気を取り直して別の店で小籠湯包をいただきます。7個入りで60元(=180円)。自分はやっぱり台湾のこのような薄皮の小籠包が好きです。ハフハフ食べてると小姐が梅酢ドリンクを出してくれました、謝謝!
高雄は蒸し暑く汗をかくので水分補給に愛玉屋へ。
愛玉入りレモンジュース、40元(=120円)。
下には小粒のタピオカが沈んでいて、愛玉とタピオカの二つの食感を楽しみながら飲むレモネードです。まぁ両方ズルズルとした食感なので同じっちゃ同じです。
まだ水分が足りないので追加で飲んだのは苦茶(小)、30元(=90円)。小といえども350mlぐらいはあります。確かに苦いんですが飲めなくもないです。のど飴の甘さを極限にまで押さえて、薬効成分を極限にまで高めたような味です。足つぼマッサージうけた後にこれ飲んで寝たら、翌朝の目覚めが良くなりそうです。