合併問題「ロッテの選手はひとりも試合に出られないぞ

合併を巡る憶測が飛び交う渦中に「ロッテなんかと一緒になっても」と
超過激ジョークをブチかましたダイエー・王貞治監督。１８日は
そのロッテと敵地で対戦したが、舌禍を乗り越え球団初の１０連勝を達成した。

神戸で合併球団同士の３連戦が始まったが、こちらも「次の合併か」と
うわさされる者同士の対戦。福岡から帯同してきた担当記者たちは
「神戸が紅白戦なら、こっちは一軍と二軍の親善試合だな」と大笑いだ。

というのも、オリックスと近鉄の合併発表を受け、王監督が担当記者団に
ブラックジョークを一発。「ロッテとウチはないだろ。ロッテなんかと
一緒になったって、あっちの選手はひとりも試合に出られないぞ。
ウチで使えそうなのはピッチャーの２人か３人だろ」と、大爆笑させたのだ。

日頃の王監督は自らの影響力を考え、慎重な発言を心がけている。しかし、
気心の知れた担当記者には、ストレス解消を兼ねた毒舌を放つことがたまにある。
このセリフも、いつもと同じ感覚で滑らせた冗談だった。

しかし、今回は時期が悪かった。福岡の地元紙と協力関係にある
中日系スポーツ紙が、球界再編をテーマにした連載の中で、
この談話をまるまる紹介。ロッテ関係者一同の目に留まったのだ。

仮に両球団が合併するとして“存続会社”となるのはロッテの方。親会社の
財政状況を比べれば当然、そうなるだろう。だが、ユニホーム組で、
ダイエー勢に割って入れそうな人材となると、確かに厳しい。

だからといって、ちょっと的を射過ぎた今回の冗談。この日、さっそく
在京の記者につかまった王監督は「いやいや、もうウカツなことは言わないよ。
最近の新聞はすぐに書くから」と、ボヤくことしきりだった。

肝心の試合は、王発言にションボリのロッテを１６安打で圧倒。ダイエー球団初の
１０連勝を達成した（南海で４０年に１７連勝）。しばらくは過激ジョークを封印の王監督。
ストレス発散法は勝つことしかなくなった。おかげでますます、首位快走が加速しそうだ。

http://www.zakzak.co.jp/spo/2004_06/s2004061902.html


時期が時期だけに冗談交じりもやばい雰囲気に。ただ、現実として今のダイエーの選手層の中にロッテの選手が割って入るのは容易でないことは事実だろうが。それにしても軽口もたたけないとは因果な商売です。プロ野球監督。（まあ、堅い雰囲気の王さんの談話だから余計波紋が広がったんだろうけど）