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銀行、お株奪われる イオンや楽天の決済囲い込み戦術

2014-11-05 06:14:49 | Weblog
銀行、お株奪われる イオンや楽天の決済囲い込み戦術
http://www.asahi.com/articles/ASGC34WMDGC3ULFA001.html
朝日新聞 青山直篤、福田直之北京=斎藤徳彦 2014年11月5日02時19分


 お金の支払いや振り込みをする「決済」ビジネスに、流通業やIT企業が力
を入れている。これまで決済を担ってきた銀行を尻目に顧客と直接つながり、
囲い込もうとしているのだ。銀行側は決済の受付時間の延長を検討しているが、
対抗策としてどこまで効果があるかははっきりしない。

 東京ドーム5個分の敷地に、衣食住すべてをまかなう700以上の店舗が集
まる。埼玉県越谷市のショッピングモール「イオンレイクタウン」は、年間来
店客がのべ5千万人を超える。顧客を囲い込む役割を果たしているのが、イオ
ンが提供する決済手段だ。

 10月31日夕方、モール内のスーパーで食料品を買った市内の寺田由美子
さん(55)は代金をイオンのクレジットカードで払った。このカードの引き
落としの口座はイオン銀行にある。割引サービスや買い物に使えるポイントが
たまるのが魅力で、週2、3回の買い物はこのカードで済ます。

 このスーパーでは、イオンのクレジットカードや電子マネーWAON(ワオ
ン)での支払いが、全体の6割近くに及ぶという。

 同日夜。モール内のイオン銀行に外資系金融機関の男性(49)が訪れた。
メガバンクで借りた住宅ローンを借り換えるためだ。メガバンクより安い、変
動金利の年0・57%が魅力だ。イオン銀行を引き落とし口座にしたカードを
申し込んだうえ、給与振り込みをイオン銀行に変えるといった条件があるが、
イオンでの買い物が5年間、5%安くなる特典が付く。男性の妻(47)は
「ちりも積もれば山となる、です」と喜んだ。

 代金の払い込みという一見、地味な決済サービスだが、インターネット上の
世界でも、顧客囲い込みの重要な道具になっている。

 会員約9400万人を擁する楽天グループは、買い物に使えるポイントを売
りにお客を呼び込む。「楽天経済圏」の中でモノとカネがぐるぐる回り続ける
ようにする戦略だ。

 楽天市場の買い物客は、楽天銀行の口座同士なら24時間365日、即時に
支払いができる。出店する業者は、3千万円まで楽天のクレジットカード会社
から融資を受けられる。電子マネーの楽天Edyは、ネットでも現実の店舗で
も使え、ポイントがたまっていく。

※無料部分ここまで

http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20141103001626_comm.jpg
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20141103001629_comm.jpg
↑画像:電子マネーで決済をするスーパーの買い物客=埼玉県越谷市のイオ
ンレイクタウン、青山直篤撮影
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20141103002467_comm.jpg
↑解説図

 銀行は商機を掴もうにも流通業者を向こうに回すと苦戦は必至やな。