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】「できるビジネスマン」かどうかは、高校の学力で決まる!…大手企業が続々と方針転換

2013-12-11 06:19:49 | Weblog
ソース(ダイヤモンド・オンライン、「山崎元のマルチスコープ」)
http://diamond.jp/articles/-/45806

■大手企業が続々と方針転換 採用が再び成績重視に?

 12月8日の『日本経済新聞』朝刊に、「採用、再び成績重視」という見出しの、小さいけれども気になる記事が載った。三菱商事や
日本たばこ産業(JT)などの就職希望先として学生に人気のある大企業15社が、就職を希望する学生にインターネットの専用サイト
を通じて、授業ごとの成績を記入するように求め、採用情報として活用するという。

 ここ十数年くらい、民間企業では選考段階で学生に成績を提出させないことが一般的だったので、大きな方針変更である。この動き
が拡大するとすれば、学生の行動に変化が表れるかもしれない。

■推薦・AO入試の学生に不満の企業 大学の成績「も」見ようと考え直す

 おそらく企業側は、多くの大学で、主として推薦入学やAO入試(いわゆる一芸入試)で入学してきた学生の基礎学力に、問題を感じて
いるのだろう。大学の名前が良くても、ビジネスに必要な基礎能力に大きな不足のある学生が、相当の割合で混じっている。入学形態の
多様化で、企業から見てかつてほど大学名・学部名が正確なスクリーニングでなくなっているのだ。

 他方、推薦やAO入学でも、十分な能力のある学生を入学形態だけの差で除外してしまうのももったいないし、そもそも個々の学生が
どのような形で大学に入ったかを正確に把握することが難しい。

 このあたりを判別するために、大学の成績「も」見よう、ということになったのではないか。

■問題処理能力と対人関係能力 “できる人”は高校の知識を「使える」

 官僚も含めて、ビジネスパーソンが「できる」か「できないか」は何によって決まるのか。世間で「能力」とされるものの正体は何なのか。

 筆者の拙い経験からの判断だが、ビジネスを進めるための「能力」は、(1)問題処理能力と(2)対人関係能力、の2つで大半が説明
できる。

 外に対する営業力・交渉力や組織内での立ち回りの上手さに表れる(2)は、それ自体として大変重要な能力であり、トレーニングに
よって伸ばすこともできるが、あの人は「できる」と言われる場合の狭義の能力は(1)の力であるように思われる。

 それでは、ビジネスの現場で「できる」と言われる問題処理能力の実体は、何なのだろうか。それは主として、高校レベルの知識を
自在に「使いこなす」ことにあるように思う。

 もちろん、仕事の内容や専門性によっては、直接的には大学や企業に入社した後の勉強で得た知識やスキルが必要な場合もあるが、
その知識・スキルを吸収し、応用するための「エンジン」になっていて、個々のビジネスパーソン間の「差」をつくっている要因は、高校
レベルの知識をツールとしてどれだけ使えるかの差だろう。

 この場合、単に高校卒業に要求されるレベルを達成しているというのではなく、知識を道具として「使いこなす」習熟が必要なのだ。

これでまっとうな方向に進むのであればそれはそれで。
あとは、もっと高度な学位を持ってる人たちをいかに活用するか。