ニュース斜め読み

 巷間の話題をだらだら論評。

「日本のビッグマックがアメリカと同じ値段になるレートは1ドル=73円22銭。今の93円はかなり円安

2013-02-22 07:35:21 | Weblog
発信箱:バーガーノミクス=福本容子(論説室)

アベノミクスに乗って円安が大ブーム。どこまで行くのだろう。そもそも正しい為替相場って?

経済学の世界には、同じ商品なら為替換算した時同じ値段になるレートが行きつくべきレート、という考え方がある。
いろんな商品のセットで計算するのが正式だけど、万国共通の(はずの)マクドナルド「ビッグマック」を使う方法が手っ取り早く消化もしやすい。
ってことで、イギリスの「エコノミスト」誌が開発したのがビッグマック指数とかバーガーノミクス(バーガー経済学)と呼ばれるものだ。

その最新版によると??。日本のビッグマック(320円)がアメリカ(4・37ドル)と同じ値段になるレートは1ドル=73円22銭(320÷4・37=73・22)。
つまり今の93円は、かなり円安過ぎなのだ。

でも物価が上がれば話は別。アベノミクスの指南役、浜田宏一先生ご指摘の1ドル=100円が適正だとすれば、
バーガーノミクス的にはビッグマックが437円まで上がる計算だ。堂々たる脱デフレ。だけど、これではポテトが付けられなくなりそうな。

それにしても、なぜ一気に円安になっちゃったか。背後にアベノミクスを格好のネタと食いついたマネーがある。
最近報道されたのが、世界的に有名な投資家ジョージ・ソロスさん(82)のヘッジファンド。
昨年11月以降、円安のお陰で10億ドル(930億円)ももうかったとか。こういう話が聞こえ出すと投機の渦はどんどん太くなる。でもその先には……。

ちなみに10億ドルだとビッグマックが2億2883万個以上買える。もちろんソロス一族は召し上がらないだろうけど。
以前、息子さんがニューヨーク・タイムズ紙に話していた。「普通の子みたいにビッグマックが食べたかった」

毎日新聞 2013年02月22日 00時20分
http://mainichi.jp/opinion/news/20130222k0000m070119000c.html

 現象の説明をビッグマックで説明するのはともかく、べき論をビッグマックで説明するなという。