「富岡八幡宮の庚申塔」
七渡弁天社は、富岡八幡が富賀岡八幡から遷座する前から鎮座していた地主神です。
この参道の右手に、針塚と並んで庚申塔が祀られています。
三猿を主尊とする庚申塔。下方に蓮華。紀年は見当たりませんでした。
三猿の並びは、言わざる、聞かざる、見ざる。
七渡神社は池の中の島に鎮座することから、主祭神は弁財天。記紀的な表現では、宗像三女神の一柱である市杵島姫命。
興味深い点は、粟島神=少彦名命が合祀されていること。粟島さまは、女性の守り神なので市杵島姫命とは女性繋がりということでしょうか。森厳寺粟島堂と同じく、針塚があることも納得です。
ところで、日本書紀によれば少彦名命は、粟島という島から常世(=冥界あるいは理想郷)へ旅立ったという記述があり、そのことから淡嶋神社の祭神になっているようです。で、少彦名命は医薬神でもあるので、森厳寺が灸治療を施して人々を集めていたことは、さほど不思議ことでもなかったのかも知れません。
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