パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

西脇 順三郎先生 (自作詩)

2020-10-13 10:54:09 | パソコン相撲
隣の町に詩人がいた
雪降る越後に詩人がいた
同じ空の下 詩人がいた
えふてあった えふてあった えふてあった

同じ川で魚取り
すずめ子 追い
雪の音 聞き
おたがいに育った

わたしは知っている
あなたの家の空間を
ぽっかり空いた空間を
わたしは知っている

塀は黒構え
やけに金持ちに見えた
わたしは うらやんでた
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師走 (自作詩)

2020-10-13 07:59:36 | パソコン相撲
一夜明け
外は眩き雪化粧
我一人
酒を飲みて閑居す
言葉は口を出る
・・・・綺麗って言葉が

粉雪 さらさら
ぼた雪 しとしと
ざらめ雪 じゃとじゃと
やって来る

隣のミケおどろいて
これは異なもの 奇なもの
くわずんば しかりと
雪 くうはミケ

ああ 一年過ぎてゆく
ああ この懈怠よ
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自画像 (自作詩)

2020-10-11 15:22:12 | パソコン相撲
蔵の隅に眠れし、我が自画像
褐色なれし自画像
十七の面相
はや、やつれなん

その目、虚ろなり
その耳、悪の声聞き
その口、思うに語れず
その額、三本の皺刻む

陰影深く、翳強し
歪みの想念、顔歪め
惚けった顔、闇を見る

その心、無惨
その魂、空漠とす
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旗手 (自作詩)

2020-10-11 11:51:34 | パソコン相撲
諦めの美学かかげ
虚無の城 築かんと
文学の旗手
悶々とす

求むは微光
溢れるは自意識
迫るは苦役
付き纏うは ある影

陋劣なるは生態
偽善的仮面付け
虚脱の淵に沈む
憂いは憂い呼ぶ

荒野をさ迷えしは 未来の旗手
彷徨したのは なぜ
そして どこへ
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つれづれに (自作詩)

2020-10-08 17:44:59 | パソコン相撲
心中、連なる狂気ありて、妄想、跋扈す

エリート憎し我
残るは、百姓の糞意地

プロレタリアの涙を、迫害されし声を
唄にしよう

遅きに失したは生誕
焼け野原のころが、良かったようだ

漱石山脈へ登ろう
太宰谷に気をつけ
芥川峰に行こう
行こうではないか
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ペテルブルグ (自作詩)

2020-10-08 13:34:58 | パソコン相撲
白夜の都まどろみて
葦の上の楼閣あらわれる
ツァーは死に切れず
怨みを残し眠りにつく
眠り醒ますは誰か
時はパンドラを開けたがる
物語りは始まる

・・・・ああ センナヤに声がする
    痩せし老婆の声がする
    リーザを呼びしか
    震えし声がする

・・・・我の夢見る女はいずこ
    心貧しき女はいずこ
    求めるにして求む
    ソーニャはいずこ
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年の瀬 (自作詩)

2020-10-07 08:44:02 | パソコン相撲
今は師走
初雪ちらほら、やってくる
落ち葉焚きする人あり
古き日本を感ず

戸口にはミケすわり、あくび一つする
冬日は透明、枯れ葉を透き通す

忙しなきもの、人の声
正月嬉しか、宵宮か
笑わぬ頑固が笑いだす

今は師走
ほのぼの、ほのぼの、過ぎてゆく
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ある阿呆の半生 (自作詩)

2020-10-05 07:46:34 | パソコン相撲
中途にて座するは無念なり
知りつくすは由由しきなり
それは、虚無、憂鬱、悲哀・・・・

サイレントな空間に、憑かれたばかりに
ボードレリアン故に
絶えず、絶えず
亜流だった

一活字中毒者の彷徨
スピロベータ化した脳髄
歪みを生み出した斜視
現象故に、刹那な幻影

みな消える、みな消える
我に残るは痩せた活字、のみ
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