二つの美術展に行った。
まずは六本木ヒルズにある森アーツセンターの『エルミタージュ美術展』。
入り口には大きなポスターあってビックリ!!
去年から開催されることを知ってロシア旅行の『サンクトペテルブルグの思い出をもう一度』と期待していた。
ロシアでは規制が厳しく美術館などに入場するときは厳重に検査があったけど意外にも館内では撮影が許されたのでビックリ。それに日本の美術展では当たり前の柵が全くないし驚く。
今回の美術展でも撮影は禁止だし柵もある。ただし、入り口にあるエカテリーナ大帝の肖像画だけは許可されていた。
エルミタージュとは『隠れ家』という意味で女帝エカテリーナが収集した美術品を収めていた宮殿のことだが、現在は解放され美術館となっている。
機会があったらロシアにもう一度行って見てみたいなぁ~~と思う。
次は乃木坂にある新国立美術館に行った。
今回は世界初の大作が見られるということで楽しみにしていた。
珍しくこの一角だけは撮影が許可されていた。
ほとんどの絵が8メートルx6メートルと壁を占領する大きさで圧倒された。
スラブ民族の苦難と栄光の歴史を描いた『スラブ叙事詩』と名付けられた20点は世界初公開ということで本当に楽しみだった。
以前に開催されたミュシャ展のお知らせに『あなたが知らない本当のミュシャ。』とあるが、
ミュシャと言えば ↓ のような華麗で優美な女性や花を描く画家。私はそう理解していた。
↓ はその時に購入したコピー絵だけど、今回の美術展を見てガ~~ンと打ちのめされた感じがした。
私のミュシャはどこにあるの~~?
今回の美術展ではスラブ民族の祭りや戦争やスラブ民族の独自の宗教観を描いた作品が多い。彼が晩年に描き上げた大作20点が中心だった。ミュシャ自身アールヌーボー調の優雅な作品を描いたことを後悔さえしていると知って・・・・・ショックだった。
それこそ『私の知らない本当のミュシャ』だった。