ゆったりと生きたい

私も若くないし~~~
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懐かしい映画

2017-04-11 | 独り言

リニューアルした埼玉会館で上映された映画を見た。松本清張の『砂の器』、43年前の映画で豪華キャストだった。

丹波哲郎、加藤剛、森田健作、島田陽子、山口果林、緒方挙、加藤嘉、佐分利信、渥美清 等々

亡くなった俳優もいて43年の年月の時の流れの重みを感じる映画だった。

映画の主題、美しくも哀しい人間の「宿命」。映像を盛り上げる交響曲『宿命』冬の竜飛岬まで行って撮影したというシーンや背景に流れる曲。その曲が埼玉会館の大ホールを舞台に演奏されるシーンがあることに興味を持った。

埼玉会館は音楽会、合唱、講演会などで何回か訪れたことがあり思い出深いホールだ。今では見ることの出来ないホールを映画の中に見て懐かしい気持ちになった。

 

 

人生の光と闇を背負う主人公。とても重く切なく美しい日本映画だった。

下記はパンフレットに書いてあった解説。

 

解説 1974年に公開された『砂の器』は、松本清張の原作を壮大なスケールで描いた野村芳太郎監督による社会はサスペンス巨編。事件の解明が日本の四季折々の風景と交響曲『宿命』の演奏を織り交ぜながら描かれ、逃げられない父子の宿命を観客の心情に訴えかけるクライマックスは圧巻。脚本担当の橋本信太山田洋二郎は執筆に当たり、原作ではわずか数行の描写に着目し、各地を旅する親子のエピソードを積み上げて物語の核である宿命をあぶりだした。

 

上映後、出演していた山口果林がゲストで出席して映画作成時の思い出などを語ってくれた。赤い和服姿で楚々とした雰囲気が素敵だった。当時の映画界の秘話や思い出など楽しく語ってくれた。観客はほとんどが団塊の世代だった。

   

新聞に連載されていた松本清張の小説を映画したものだ。当時、若い私もこの小説を読みたくて新聞が楽しみだった。時代は大きく変わり社会も変化したが、ハンセン氏病を患った家族ゆえの苦悩だったと思う。その病も知らない若者も沢山いるだろう。