思い出 2007年1月1日
秩父の登谷山には、すでに大勢の人が集まって日の出を待っていた。
真っ暗な山道をライトの灯りだけで登って行った。
日の出近くになるとあたりはうっすらと明るくなってくる。
そして冷え冷えとしていた空気も少し暖かさを感じる。
太陽のありがたさを身にしみて感じる時だ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/23/ab2f715095ef2a3140e17c2eea7cfd1f.jpg)
初日の出を拝みに行く習慣を15年くらい続けている。
この日も朝早く起きて家を出た。
ひかるも私たちが支度をしていると飛び起きて、
「こんなに朝早くからパパ達何処へ行くのだろう?」
そんな様子で私たちを伺っていた。
パパが会社へ行く時は、決して起きない。
薄目で様子を伺い寝ているひかるだけど。
こういう日は何かを感じるらしい。
このときはひかるが重大な病気になっているとは露ほども思わなかった。
この日もパパに抱かれておとなしく大勢の中で初日を見ていた。
帰りに寄った牧場。ここにはひかるの友達のうさぎちゃんがいる。
ここに来ると夢中でリードを引いてうさぎ小屋に行きたがるひかるだったが、
この日は、元気がなかった。
じっと座ったまま動こうとしない。帰りの車の中で吐いた。
これがひかるの山の最後になってしまった。
3ヶ月くらいのときに初めて来たのもこの山だった。
最初で最後になった秩父の山。
ひかる一歳
車から降りると真っ先にこの小屋の前に行く。
うさぎちゃんを見ながら切なそうな声を出すひかるだった。
人馴れしているうさぎは小屋から出して放し飼いになっているけど、
ひかるには?
ちょっと迷惑そうなうさぎちゃん。 ( ; ̄ω ̄)ゞ
クゥ~~ン、クゥ~~ンと泣いてうさぎちゃんに興味を示すひかるでした。
2009年1月 記