早朝にけたたましく電話が鳴った。
ニィニィがひとり暮らしを始めた頃から、起きた時に電話を鳴らす決まりごとがある。
無事に起きた事を知り、それを合図に私はお弁当作りをはじめる。
朝、6時すぎだった。いつもなら3回くらい鳴って切れるのだが鳴り続けている。
祝日で仕事を休むと言っていたけど変更したのか、それにしても早すぎる。
『うるさいなぁ~~~ゆっくりできると思っていたのに~~早く切ってょ~~!!』
起きがけの寝ぼけた頭で私は鳴り響く電話の呼び鈴に心の中で叫んでいた。
オットット様が堪りかねて電話をとった。
「エッ?!」 電話に言っている様子は何か大変な事が起こった感じだ。
そして 「お待ちください。」 と言って電話を置き階下へ降りて行った。
何事だろう?こんな早くから・・・
「やっぱり、いませんねぇ~。」
ハハ様のことだ。警察に保護されたとのこと。
昨日はハイな状態でハハ様はご機嫌が良くて夜遅くまで眠らなかった。
こういう時は、夜になっても眠くならないみたいで私たちも困っていた。
ハイな状態が2~3日続き、その後、床から起きられない状態が4~5日続く。
こういう事が周期的に起きて、私たちも体調不良にもなり困っていた。
医師に相談したところ軽い導眠剤が処方された。
オットット様と相談してその薬を、初めて使ってみた。
ハハ様は服薬後に12時ころに眠った。
朝、4時ころに確認のために私が起きた時は寝ていた。
夢の中で誰と会話をしているのだろう?手振りまで交えて楽しそうに寝言を言っていた。
ハイな時は、夢の中でもおしゃべりだから笑っちゃう!!
問題なく寝ているのを確認して私も二度寝をした。
ハハ様は散歩をするつもりで外に出たのだろうか?
片方の靴を何処かでなくしたらしい。裸足だったのを誰か親切な人に靴下を履かせてもらい保護された。警察のお世話になってしまったわけ。
住所も電話番号も伝えられなかったけど、自分の名前だけは言えたらしい。
過去のデーターから我が家が判明して警察が電話してきたわけだ。
以前はかなり遠くまで徘徊していたけど、足腰が衰えてからは徘徊もできなくなった・・・・と思っていたのだが・・・・・
徘徊をして行方不明になってしまう老人や、とんでもない場所に入り込み運悪く死亡してしまう老人も沢山いるとか最近は認知症に関する話題が沢山ある。
何とかハハ様の行動に気をつける手段を考えなければ・・・・。