五月の畑

気温も上がって来てすっかり初夏。4月末に苗を購入して養生し連休に植え付けたトマト。

土壌に合うのかとても元気で小さな実を沢山つけ始めた。

 

〇　トウモロコシも背丈が伸びて来た。一時は鳥よけで張ったビニールテープが風にあおられせっかく伸びて来た芽をこそげ全滅かと思った時もあった。よく立ち直ったと思う。

〇　小松菜、ハツカダイコン、ルッコラ―　畑に行くたびに収穫の楽しみがある。撒いたばかりのシュンギクも間引きをしながら収穫できる。葉物はすぐに収穫出来て嬉しい。

〇　ジャガイモ　　台所にあった芽の出たものを植え付けた。うまく収穫できるといいな。

〇　インゲンは背丈が伸びないけど花芽がいっぱいついている。

〇　エダマメはいまいち成長が悪くて・・・・ガッカリ。

〇　　小玉スイカ　本葉が7枚以上になったのを確認して芯を止めた。脇芽が伸びていつの間にか咲いた雌花が膨らんできている。

〇　ナス　むだ花がないと言われる。沢山の花芽が付きだしたから収穫が楽しみ。

〇　オクラ、キュウリ、ゴーヤ、ピーマン、トウガラシ、シシトウなどが何故か思うように育たない。

隣の畑のベテランさんのアドバイスで根の周囲の土を4か所くらい掘り有機肥料を埋め込んでみた。これで成長すると嬉しいな。

 

もともと畑に残っていたニラ、オオバ、ミツバなどが取れる。時々、アスバラなども顔を出し取り立てを食べられる。

 

自宅からはちょっと遠めの畑なのでオットット様の運転で行く。夫婦の共同作業は、山歩きと一緒。シニアになっても仲良く暮らせますように。

悲しい予感

 

こどもの日に発熱、吐き気で入院したハハ様のこと。

点滴もはずしてもらって経口食になったが、どれもこれもドロドロ、ベタベタ。

総入れ歯のハハ様だけどこういう食事は苦手で一口、二口しか食べられない。

 

点滴が外れた翌日、病院に行くと看護婦さんが言う。

「昨晩は全く寝ていないから眠いのでしょうね・・・・。起きて欲しいのだけど朝からずっと寝ている。』

揺り動かされて目を開けるパッと見開いた目で私を見るけど、大きないびきをかいて目を開けたまま寝ている。私を見ているようだけど彼女の脳はそれを見ていない。

瞬間、私、思った。ハハ様はもう長くは生きられないかもしれないと・・・・・・・。

昨日はとても元気で、よくしゃべるB子さんになっていたのに・・・・・。

施設から見回りに来てくださった所長さんを見ると満面の笑みを浮かべて握手をしてご機嫌だった。あの調子で夜中までハイな状態が続いていたのだろう。

 

その日、家に帰った後、妹に連絡した。

妹は体調を壊して具合が悪そうだった。ハハ様の様子を告げて、もう長くはないような気がするので元気になったら出来るだけ会いに来てと伝えた。

 

 

 

発熱は大腿骨の骨折以来、頻繁におきる。検査してもはっきりとした病名が付かない。

食事量が減って水分不足気味になるのだろう。

面会に行った時は、必ず吸い飲みで水分を補給させるようにしている。 高齢の彼女の体は食べ物も飲み物も余り欲しがらないようになっているのを感じる。

 

 

 

 

 

井上眼科

4月の検査で視力が又、落ちて来たと医者に言われた。

余り放置しておくと『注射治療』をしても視力が回復しないかもしれないと医師に言われて焦った。

 

12月に発病して一時は視力が０・１までになり、その後徐々に良くなってきて0・7を確保できたと喜んでいた矢先の事だった。

 

自分でも見え方が暗くなり視力が落ちたのを感じた。

医師に飲み薬や点眼薬について聞いても『薬はない。』とのこと。

 

それで・・・・・・・

友人もかかった漢方薬にすがることにした。

血流が良くなる薬と体の水分を調整する2種類が出た。

飲みにくいけど・・・・続けられると思った。

 

体が暖かく感じられるのがわかり、もしかしたら効果あるかも・・・・。

 

ところが1週間くらいすると足元がふらつくし、食欲が落ちて来た。神経か何かに働く成分があるのかもしれない・・・・ちょっと怖くなり止めてみた。

 

ますます焦り、これでは注射治療を受けざるを得ないかもしれないと思い始めていた。

 

 

連休明け、納得しないと行動できない私、最後の手段でお茶の水の『井上眼科』にいくことにした。眼科専門の大きな病院で友人もかかっている。

人口の多い東京でいろいろな患者を診察しているはずだからデーターも多いし私と同様に注射治療を拒否する人だっているはず。

御茶ノ水駅前のビルの９階が受付になっていてさすがに大きい。眼科だけで私が通っている総合病院ほどに匹敵する規模で驚いた。

 

井上眼科の先生も私の目に付いては同様の見立てだった。

ただ、『現在の状態が維持できるようだったらしばらく様子を見るのもいい。進行するようだったら一度、注射を受けてみるのもいい。』ということで私に近い考えで一安心した。

そして、現在かかっている先生の治療方針は間違えていないから、地元で治療を受けるのも良し、井上眼科の方に来ても良し・・・・。

 

そして漢方薬、足元がふらつくような気がして止めていたが目の不調からくる首、肩の痛みがいつの間にか消えていた。

もしかして・・・・・これも血流が良くなったのかもしれない効果かな。

 

１日３回飲んでいたが１回に減らして続けることにしてみた。

 

 

 

 

 

 

認知症が始まっている

 

隣の畑で咲いたシャクヤク　

大きくてきれいなので驚いた

 

友達と会った。パート時代の友達。

私と時を同じくして目の病気になった。話題はいつもお互いの健康の事が多い。

目の病気を治すには1日に13000歩くらい歩くことを漢方の眼科医から進められている。私も彼女に勧められた本を購入して読んだ。

まずは体の基本を調整することが大切。血圧、血糖値、コレステロールなどを正常範囲にすることが大切。そして血流。目に通う血管は足の指先から始まり、ふくらはぎから体幹を通り首に行きそして頭に続く。一番、血流を良くする方法は歩くこと。

それで二人で1万歩を目標に歩くことにした。帽子、メガネ、日傘、全てOK.

『アッ！！！UVクリーム忘れた！！』

玄関で私の愛用の花王のUVクリームを貸して全てOK！！

出発してしばらく歩いてから友達がサングラスをかけていないことに気付いた。

『アレッ！！あなたメガネは？』

ポケットやリュックを何度探してもない。

結局、我が家に戻り乗って来た自転車の買い物かごに置いたまま。

ハハ～～～二人で笑ってしまった。

 

 

中央が少しピンク色でとても可愛い

畑では立派な花が咲くのだなぁ～～と驚く

 

 

新都心の広場やコクーンに行き、御茶菓子のシフォンケーキを買って、ニィニィの部屋で一休み。

帰り際、私の帽子が見つからない。

あちこち探したらキッチンのカウンターの上に置いてあった。

この頃、こういうことで探し物が多い。いやになっちゃう。

 

一人で1万歩歩くことはとても無理と彼女云うが、こうして話をしながら歩くと楽しいしわけなく出来る。我が家近くで1万歩を超えている。

『アッ！！　日傘忘れた！！』

夕方近くになって日傘も不要になったので二人して傘を忘れてしまった。大笑いをしてしまった。

 

最近、私はよく物を失くす。買ったばかりの本、まだ読み切らないうちに喫茶店に置いてきてしまった。見つからない。ワイヤレスイヤホンも何処かで落としてきた。UVのメガネも。山歩きの時、腕から時計がすり落ちているのに気づかなかった。お気に入りの帽子も何処へ置いてきたのだろう。

そのほかにどこかに落としたりしまったりで見つからない物は沢山ある。

彼女に聞くと同様だと言う。同年齢だからホッとしたりもするけどこういうことから認知症が始まると言われているから・・・・ちょっと不安。

まぁ～～いいか。仲良し二人で認知症になれば。失くしたものは断捨離、断捨離と割り切ろうと思ってそれ以上、気持ちを煩わされないようにしている。

 

 

 

 

 

イチゴ

ベランダで作っているイチゴ。

2回目の収穫が出来そう。

花芽が沢山付いているからまだ取れそう。10個取れればよしとしよう。

 

ミニトマトも小さな実をつけた。ニィニィのお弁当のいろどりになるから重宝しそう。

いくつ取れるか楽しみ。

 

赤くて大きい。鳥に食べられないうちに収穫。

母の日の贈り物

『お母さんの家に帰りたい。』と会うたびに懇願するハハ様に、『母の日』の贈り物として1日だけでも家に帰る外泊計画していた。

ところが5月5日のこどもの日、施設から電話があり、具合が悪いので病院に行き診てもらうとの事。祝日でもあり救急外来に行くことになった。そして入院。

熱がり、吐いているため、脱水症もあるとのこと。応急検査の結果、炎症反応もあり胆のう炎の疑いもあるので、しばらくは絶食で点滴をすることになった。

こういう時、認知症の患者は困る。自分の状態が認識できないから点滴の針を抜いたりベッドから降りようとする。点滴の針が腕だったり、足だったり病院側もあの手この手で対応している様子が感じる。時にシーツや枕カバ―に血が付いていて驚く。

 

11日からは少しずつ食事も出るようになって、ハハ様の顔いろも良くなってきた。笑顔も見られるようになった。

この病院にいれば私たちと毎日のように会えるし、病室に人が出たり入ったりしているからハハ様の刺激になって良いみたい。脳梗塞で入院していた病院でもあり、顔見知りの看護婦さんたちもいる。声かけをしてもらったりでハハ様の顔も生き生きしていると思う。

『二度とここには来ない。』と捨て台詞を言って退院したハハ様、あの時は一瞬、看護婦さんの顔色も変わり私も焦った。その病院に舞い戻り又、御世話になってしまった。

入院したことで自宅近くに来られ、毎日、私と会えるし、妹もこの病院だと来やすい。ハハ様は嬉しいのかもしれない。

思いがけないことで、

この入院は『母の日プレゼント』になったのかもしれない。

 

 

少女の顔

オットット様と久しぶりに旅行をした。

本当は山歩きをしたいのだけど、下り道の振動が、眼底出血の原因になるかもしれないから・・・・・今回は気晴らしのドライブと観光を中心に一泊旅行を計画した。

以前から友達が勧めてくれていた「四万温泉」。四万もの病を治すと言い伝えがあり、私の目にも良い効果を期待しながら行ってみた。

 

露天風呂に入っていた時の事。

湯気の向こうで私の方を見ている人がいる。エッ！ 風呂には誰もいないはずなのに。

よく見ると水に濡れた岩の濃淡が少女の顔のように見えるのだ。岩の模様も長い髪の少女の姿になっている。目が悪さがここでも影響して見間違えてしまったかも・・・・。

近づいて見ると、少女以外にもたくさんの大小の顔や姿が見えるではないか。他の岩には全く見つからない。人面石とか人面魚とか聞いたことがあるけどこういうことなのだとそれ以上の感情はなかった。

今回の旅行は再々雇用の契約も終了したオットット様のご苦労様会を兼ねている。夜中まで営業しているというクラブに行き彼の好きなお酒に付き合った。（私はジュース） 

 

昔はこういった場所に連れて行ってくれたけど、最近は皆無だ。

お酒も回り気持ちの良くなったオットット様、生演奏付きのカラオケをすると言う。あったくぅ～！！　外で、女房の予想以上に楽しんでいるみたい～～～ちょっと癪だけど、マッ、イイッカ！！　長いことご苦労様。

 

閉店間近だし客も一組だけ。『彼らは相当、酔っているから人の歌なんか気にしないから歌おう！！』なんて言ってマイクを離さない。

マスターがピアノ伴奏もしてくれるので気分もノリノリのオットット様の一人オンステージ！！

そのうち酔っていたはずの客二人も歌いだし、真夜中のクラブは盛り上がった。私たちにダンスをするようにとムーディーな歌を歌う。その気になって踊れない私たちも曲に合わせてただのチークダンス。

壁を見ると、少女の絵が飾ってある。

こういう絵を見ると・・・・・・

私、17歳で旅立った娘を思い出す。

 それに・・・・・露天風呂で見た岩の少女によく似ている。娘が最後に描いた絵、それにも似ている。娘の描いた絵にも不思議としか言えないことがある。

「お母さん、いつもそばにいるよ。お父さんと楽しく暮らしてね・・・・・・」娘の声が聞こえてくるような夜だった。、

 

翌朝、例の岩の少女に会いに露天風呂に行ってみた。明るい朝の光の中で少女はの顔は微笑んでいるかのように見えた。

 

私の不思議体験が一つ又、増えた。

 

 

 

 

 

 

ニイニイのメール

ニィニィからメールが届いた。

部屋の胡蝶蘭が咲いたと・・・・

 

日中は留守が多いのでこの部屋の暖房はほとんど使っていない。

それでもこの部屋で胡蝶蘭はスクスクと育つから不思議。

もしかして胡蝶蘭は構われるよりそっとされている方が好きなのかもしれないと思うようになった。