10年以上前にひかるというわんこを飼った。
わんこ友達でまるで私のお父さんほどの年齢のおじちゃんと友達になった。
その後、おじちゃんの家族とも友達になった。
本当に、わんこのおかげと思う。
親子ほどの年齢の違う人と犬を通して知り合いになった。
時々、『これから遊びに行く・・・・』とおじちゃんは電話してきた。
ご近所さんたちはハハ様のお友達と思っていたようだ。
去年の9月29日、忘れもしない。
朝方、変な夢を見て目が覚めた。
朝食を取りながらその夢のことを息子にも言った。
『変な夢見たの。おじちゃんと奥さんが遊びに来て、お父さんが今朝、亡くなったのと言うのよ。
変でしょう!! 二人とも笑って言っているの。
おじちゃんも、僕、今朝、死んだんです・・・・・と。
おじちゃんに何かあったのかなぁ~~~?』
友達とランチを食べていた時に奥さんからあわてた様子で電話がかかった。
夢と同じようにおじちゃんが今朝、亡くなったと。
虫の知らせって世間ではよく言うけど、
私、不思議体質でこういうことが結構あるのでやっぱりかと思った。
葬儀は近くの斎場で行われ、私とオットはおじちゃんの家族として出席した。
最近のお葬式はいろいろな形態で行われ、おじちゃんは『家族葬』というやり方だった。
旧家に生まれ、幼い頃に両親に死に別れ、一人家を守ることに一生懸命生きてきたおじちゃん。
その苦労話は何回も、何回も聞いた。
ちょうど、私の父親と境遇が似ていて62歳で亡くなった父親とおじちゃんを私は重ねていた。
父が生きていたらきっとおじちゃんのような感じなんだろうなぁと、いつも思っていた。
おじちゃんが亡くなって1年がたつ。
本当の父親がいなくなったような気持ちで私もとても淋しい気持ちがずっと続いている。
ニコニコと笑いながら、
『一生懸命に生きる。人生は戦いと同じだから。』いつもそんなこと言っていた。
部屋には、戦国武士の甲冑が飾ってある。
癌やそのほかの病気にかかっていたおじちゃんだけど、いつもニコニコとして会ってくれた。
奥さんも、『ひかるちゃんのママと会うときはとても元気だったわ。』そう言ってくれた。
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一周忌を迎える日、私はお花を届けに訪問した。
おじちゃんの愛犬がいつものように玄関で大騒ぎをして迎えてくれた。
ニコニコ顔の遺影のおじちゃんが声をかけてくるように感じた。
心なしか、奥さんが元気ないのが気にかかる。
夜など、淋しくて心細いそうで不眠にもなるとか。
又、お邪魔しに来るから・・・・そういって帰って来た。