ユリゲラーのスプーン曲げ

東北に住んでいた頃で今から30年も前になるかも知れない。
フジテレビ系の番組でユリゲラーのパワーを視聴者に送ると言うものだった。

半信半疑の私は、スプーンを3本出して子供達と一緒に試そうと言うことになった。

『左手にスプーンを持って、右手の人差し指ででそのスプーンの柄の辺りをこすって下さい。』

テレビのユリゲラーの言葉を翻訳する人の言うままに私たちは面白可笑しくやってみた。

『パワーを受けた人はスプーンのさわっている部分が熱くなってくるのを感じます。』

おやっ・！？　わたしのスプーン熱くなってる。

『熱くなったスプーンの柄をちょっと押してみてください。』

あれれ・・・・・スプーンが簡単に曲がるぅ～～～～～！！

私、びっくりしました。何故？　何故？　何故？


二人の子供たちのスプーンは曲がりません。

お母さん、すごいよ。曲がる、曲がる。
あんたたちのスプーンだって曲げられる。
私はスプーンを次々と曲げた。

そしてテレビ局にパワーを受け止められたと電話した。



ところでユリゲラーは現在、何歳になるのだろう？

今の私にはスプーン曲げは出来ない。

いったい、あれは何だったのだろう？