気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

全日本レポ 26日女子SP他

2008-12-30 23:55:16 | フィギュアスケート大会
寒くなるとの天気予報は当たり、この日は雪でした。でもちらほらで少し積もっているだけ。うっすら雪化粧の遠くの山々がきれいでした。
午前中、駅前のデパートで鈴木明子ちゃんとすれ違いました。会場内で選手や関係者とすれ違うのはすっかり慣れましたが、街中というのは初めてなのでもうびっくり。しかも女子選手の中では一番といってもいいぐらい応援している明子ちゃんだったので、硬直してしまいました。
明子ちゃん、顔小さくて、体細くてかわいかった~。一緒にいた友人がウエストが細くてびっくりしたと言っていました。
(ところで彼女の公式サイトに、今日付けで全日本の演技について彼女からのメッセージが届いています。読んでいて思わずうるっときました。ぜひ読んでみてください。)

会場に入ると、チュッキョフィギュアでおなじみの中京テレビの本田恵美アナウンサーが。小塚君と一緒に映るとそれほど変わらなく見えたので、もっと大柄な人かと思っていましたが意外と小柄でした。でも私よりは大きく160センチぐらいでしょうか?
この日の席はS席、でも会場が小さいので十分よく見えます。

まずはアイスダンスODでリード姉弟から。Money MonyeはNHK杯のときもそうでしたが、振付以前に私は音楽が受け付けません。でも2人は伸び伸びと滑っていて、NHK杯のときよりもいい演技だったと思います。
次は杉木奈々&水谷太洋組。太洋君がツイズルでつまずいたりと失敗が目立ち、前日のCDで絵己ちゃん達の上を行っていたのに逆転されてしまいました。(FDでは逆転し、総合で2位でした。)
平井絵己&湯澤綾人組はコーチが有川梨絵さん、振付が宮本賢二さんという元アイスダンスカップルの力が終結したかのようなチームです。ODのCheek to Cheekは正統派のかわいらしい振付で、ほんわりとした雰囲気の2人によく合っていました。元アイスダンサーの宮本さんがアイスダンスの振付もやるといいなぁと思っていたので、こんなに早くそれが実現して感激です。

次はシンクロSPで、こちらも昨年の2組から3組に増えていました。
整氷時間、ロビーで宮本さんを見掛けました。阿部奈々美さんとごあいさつしていました。

淀粧也香ちゃんは宮本さん振付の「ピアノレッスン(The Piano)」。このプログラムを観るのは3回目でしたが、これまでよりずっと表現力が上がり、脚を斜めに出すシットスピンがとてもきれいでした。

村主さんはここまでの選手の中ではスピードがありました。ミスが多く転倒もありましたが体が大きく使えています。声援や花の投げ込みも多く、古くからのファンがやはり多いですね。

鈴木真梨ちゃん、全日本Jr.のときは注目して見ていなかったので、世界Jr.代表の彼女をこの日はしっかりと見ていました。「白鳥の湖」をドラマティックに演じ、表現うまいですね。スパイラルやスピンがきれいで、特にビールマンが美しいです。これなら世界Jr.でかなりのところまで行けるかも。期待しています。

澤田亜紀ちゃんはジャンプが安定していてステップも上手、楽しそうに伸び伸びと滑り、最後もいい表情。昨年までジャンプに失敗して辛そうな姿を見ることが多かったので、はつらつとした彼女を見られてよかったです。
リンクサイドは本田さんで歌子先生は不在でしたが、どうしてでしょうね?大ちゃんは退院したばかりですが、あれだけ歩けるのだから日常生活の付き添いは必要ないでしょうし。

武田奈也ちゃん、ジャンプも全部よく、とても怪我をしていたとは思えません。表現もうまくなり大人っぽい雰囲気を出していました。ビールマンスピン、とてもきれいです。

第4グループは超豪華メンバーで、6分間練習に美姫ちゃん、友加ちゃん、真央ちゃんの順で出てきました。真央ちゃんは他の選手と比べても細くて動きがきれいです。
国内選手権でこれだけ世界のトップ選手が見られるのは、とても贅沢で幸せなことだと思いました。

美姫ちゃん、集中しきった、難易度も含めてこの日一番と言っていいほどいい演技。スタオベも起こっていました。3-3も決まった割には点数・順位が低いなと思っていたらやはりダウングレードされていましたね。

真央ちゃん、3Fのあとくるくるとオーバーターンをしてしまい、根性で2Loを付けました。他のジャンプはよかったのですが全体に固かったようです。演技後雨のように花やプレゼントが注ぎ、フラワーガールが大変そうでした。

友加里ちゃん、最初から最後まで女らしくしっとりとした情感のこもった演技で、思わず引き込まれました。真央ちゃんの点数を超えて1位の表示が出たときは会場がどよめきました。

鈴木明子ちゃん、2つのジャンプミスをし、表情もすぐれませんでした。この日は演技全体に覇気がなかったかも。キスクラで待っている間、中々点数が出ませんでした。

中村愛音ちゃん、ノーミスのいい演技だと思ったのに、SP13位と成績が出ませんでした。ルッツにエッジマーク、コンボは回転不足、スパイラル・ステップはレベル1と厳しい結果だったようです。本郷裕子さんと宮本さんの共同振付(?)の「レクイエム」は彼女にとても合った力強いプログラムだし、いい演技だったので残念でした。

ペアFS、高橋成美&マーヴィン・トラン組は「マダムバタフライ」で、成美ちゃんは胸に大きく蝶がデザインされた衣装。トラン君はベトナム系カナダ人でしたっけ?アジア系の2人によく合っています。
前日よりも調子がよく、スロージャンプも1つは成功しました。もう1つは両足着氷になってしまいましたが。キスクラでトラン君が成美ちゃんの肩を抱き寄せたので、外見的には大して変わらなくても行動は日本人離れしているなぁと思いました。

花束、プレゼントの投げ込みは女子選手へはやはり多いです。投げ込み風景は見ているととてもおもしろいので、NHK杯に続いてまたまたじっくりと観察してしまいました。
慣れている人は投げ込むタイミングまで見計らって、選手に拾ってもらえるように投げたりします。
①選手がこちらを向いてあいさつをしたときに、プレゼントを頭上に挙げて振り、アピール。
②選手が四方にあいさつし終えるのを待ち、リンクサイドに戻る途中に再びアピールして寄ってもらい、投げて直接受け取ってもらう。
選手の顔見知りだった可能性もありますが、ここまでやると投げ込みのプロ~という感じでした。(笑)

全日本レポ 25日男子SP

2008-12-30 01:19:05 | フィギュアスケート大会
次はいよいよ日本男子シングルの始まりです。イケメン率では若干アイスダンスよりも負けている気がしますが、実力では世界のトップクラスですからね。
第1グループは小塚君、無良君といきなり豪華メンバー。

今回は小塚君に優勝してもらいたくて、私は行く前から彼を応援していました。しかし今季あれほど安定していたのに、ジャンプは3Aはよかったものの、3Lzをミスし、3Fに3Tを付けてきたものの両足になってしまいましたね。既にGPFで結果を出し世界選手権への出場は決まっているにもかかわらず、チャンピオンになることを意識したときの全日本の恐さを思い知りました。
でも彼のTake Five、私は大好きです。美しいスケーティングで誘いながらも、つんと冷たくあしらうかのような振り付け、彼にはよく合っています。ジャンプミスをしていつもより固い動きながら、一際滑らかな伸びるスケーティングと回転の速いスピンには目が釘付け。いつまでも見ていたいような美しいスケートでした。
彼のスケートを生で観るのはこれで3度目です。昨年の全日本・MOI、今年のDOI、そして今回。昨年の全日本のときは何とも思わなくて、DOIのSave The Last Dance For Meでいいなぁと思うようになって、そして今回は彼のスケートに惚れ込んでしまいました。NHK杯のポンセロ以来、美しいスケーティングというものに目覚めてしまったからなのでしょうか?小塚君の今年の競技プロを生で見れただけでも、会場まで足を運んだ甲斐があったと思いました。

次は無良君で、元気のいい完璧な演技!小塚君の演技が失敗して残念な気持ちを吹き飛ばしてくれました。
NHK杯のときよりはジャンプがリンクサイドぎりぎりではなく、危なげなく見ることがでしました。そして高く美しい3Aに力強い演技。彼は見るたびに男っぽく力強くなっていきます。
新聞のインタビューを読むと、ジャンプを2回失敗した小塚君の下だったことが不満だったようですね。確かにTESでは勝っているのにPCSで負けるのは悔しいでしょう。無良君は小塚君と同じくスピンでも3つともレベル4が取れていますしね。
言葉に出してしまう彼の負けん気が頼もしいです。PCSで負けたのは実績の差ではなく、素人目にも明らかなスケーティングと表現力の差。悔しさをバネに、何が自分に足りないか、どこを伸ばしていけばいいかを考えると、この後の成長につながると思います。
この日ただ1本だけ買ったお花は、リンク手前で墜落することもなく、無事彼のところへと飛んで行きました。お花の投げ込みって一度やると快感でくせになります。残念なのはお金がなくて余り買えないこと。本当はたくさん買ってお気に入りの選手、いい演技をした選手全員に投げたいです。

第2グループの初っ端は中村健人君。全日本Jr.で見て以来、彼もお気に入りの選手のうちの1人です。まだ高校2年生なのに表現力があり、ねっとりとした動きをします。ジャンプも成功すれば軸が真っ直ぐで高く見応えあります。惜しいのは失敗が目立つこと。成績が出せるようになれば長身で彫りの深い顔立ちなので、人気もかなり出るのではないかと思います。

第2グループはジュニア選手が多く村上大介君もこのグループ。3Aは見事でした。4回転を跳ぶだけあって、ジャンプ得意ですよね。コンビネーションは1つ目の着氷でバランスを崩したので3-2になってしまいました。
無良君と同じ高校3年生。ジュニアでSP4位は見事です。「禿山の一夜」、プログラムは顔撫で多すぎますね。(汗)

この日はS席の一部が関係者席だったようで、私の席からそれほど遠くないところに演技後の中村君、村上君が並んで座っていました。
第2グループと第3グループの整氷時間中のロビーでは中村愛音ちゃんと村上佳菜子ちゃんを見掛けました。すっぴんの彼女達は小柄ということもあってとても幼く見えました。
その後彼女達も並んで関係者席に。ちゃっかりと愛音ちゃんの隣に中村君が移動して来て、女の子達と話していました。彼は明るくて社交的な性格なのでしょうね。
中村君(高2)は年よりも大人びて見え、女の子達(中2と中3)は幼く見えるので、お兄さんと妹達みたいなほほえましい光景でした。

第3グループには町田君が。3Aはきれいでしたが、コンビネーションの着氷が乱れました。全体の動きがよく表情にも迫力があり、全身でPeachを表現していました。腕時計を見る仕草、胸元に風を入れる仕草、コミカルな動きの中に町田君本人と等身大の青年を感じました。
その後町田君もコーチと共に関係者席に現れました。若い女性のファンがやってきて握手してもらったり、話し掛けたりしていて、町田君、嬉しそうでかわいかったです。

第4グループには最年少の羽生君と最年長の中庭君が。
羽生君、回転が足りていたかは分かりませんが、6分間では3Aを成功させていました。でも本番では失敗。彼の3Aにしろ、小塚君や織田君の4回転にしろ、本番で成功させるのがいかに難しいことかと実感します。

中庭君、腰の調子を心配していましたが、SPは小さなミスはあっても調子はよさそうでした。いつも彼の切ない表情の演技にはハートを掴まれます。すっきりしたハンサムさんですらりとしていて、かっこいいですよね。ファンからの声援やお花も多かったです。

最後のグループには、今回小塚君と共に注目を集める織田君が。小塚君のように伸びるスケートじゃないけれど、スピードはあります。ジャンプは本当に安定していますね。
ファンからの声援がとても大きかったです。この日の会場は空席も多く、行くのをやめた大ちゃんファンも多かったのかなと思っていましたが、会場に押し掛けたのは織田君ファン中心だったようですね。彼のファンだけが盛り上がっているような感じもしました。
テレビではSPのときのみ織田君を「貴公子」と呼んでいましたが、ファンでさえ吹いてしまうのではないでしょうか。私、大ちゃんが「貴公子」と呼ばれたら吹くよ~。(笑)

小林宏一君の宮本さん振付のSPEEDWAY、PIWでも使われていた曲です。スピードスケートとフィギュアのジャンプがエキサイティングに絡んでいましたっけ。
このプログラムを彼のコーチの樋口豊さんは好きではないようですが(いかにもですね。分かる気がします)、HipHopの要素を取り入れた、小林君に合ったおもしろいプログラムに仕上がっていたと思います。こういうの、彼は似合います。

最終滑走は南里君。月光、表現力が付いて昨年よりも格段によくなりました。こんなにいいプログラムだったんだと、改めて動きの1つ1つに引き込まれました。3Aと3F-3T、とてもよくて。ここまでが良すぎて緊張が緩んだか、それとも緊張しすぎたのでしょうか、大きな音を立ててルッツがパンクしました。
それで動揺したのでしょう、その後の2つのスピンが乱れました。でもテレビではそれほど目立たず、1つ目のスピンはレベル4が取れていますね。

小塚君を熱く応援していた私ですが、9点という大きな点差が付いてしまったので、この時点でかなり覚悟は決めました。
SPはジュニア世代の選手の活躍が目立ち、ちょっとお兄ちゃんズに元気が足りないようでした。昨年の3位争いでは闘志むき出しの印象を受けましたが、今年はずっと静かな雰囲気。自分の演技だけに集中しているような。
SPの結果から、気が早く、世界選手権の結果の心配までしてしまった心の狭い私でした。

男子SP     TSS=TES+PCS-Ded.
1位 織田信成 86.45=47.40-39.05
2位 小塚崇彦 77.40=40.40-37.00
3位 無良崇人 75.50=42.30-33.20
4位 村上大介 71.30=41.20-30.10
5位 町田樹   70.33=39.98-30.35

公式リザルト