気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

NHK杯レポ 3日目前半

2008-12-03 23:56:47 | フィギュアスケート大会
最終日は早めに友人と待ち合わせて明治神宮へ。この3日間にどれだけの大ちゃんファンがここに足を運んだのでしょう。1枚だけ大ちゃんのことを書いた絵馬を見つけました。私の願いたい事と全く同じ内容。友人もそう言っていました。ファンの気持ちはみんな同じなのですね。南里君のことを書いた絵馬もありました。
お参りをして、真似をしたわけではないのですがさっき見た絵馬と同じ願い事をしておきました。多くの人が同じことをお願いすると、神様も叶えやすくなるのではないかと思います。

前2日間は北側の1階スタンド席でしたが、この日だけは南側の2階スタンド席でした。リンクから離れているだけあって、前日までよりも暖かいです。もっと選手が小さくしか見えないのかなと思っていましたが、思ったよりも大きく見えました。モニターが見やすい位置でありがたかったです。

私はやっぱり男子シングルが好きなので、最初のオスマン君から楽しんでいました。エキゾチックな容姿で色っぽい選手なのですが、3Aを跳ばないのはきついですね。ランビの後、スイス男子フィギュアを背負っていってくれるような選手が現れないのかしら。
昨季、膝の柔らかさで注目していたルータイ君はスピードがないのが残念です。でも彼は4回転を跳んでいたんですね。会場で見たときは気付きませんでした。(汗)だから高めの得点が出たんですね。
いかにもペーターという容貌のドイツ人のペーター君。衣装に漢字で「太極」と書いてあります。昨季からゲルマン系に漢字+武道は大人気ですね。ペーター君、武道の動きがきっちり基本に忠実っぽくて、お似合いでした。
コバレフスキー君、ミスが多くて残念でした。

南里君、SPは2Aになった以外見事に滑りきりましたが、FSは心配でした。でも最初に3A-3Tを跳んでくれてがんばりました。後半疲れが見え始めても最後まできちっと滑り抜こうというのが伝わってきました。お疲れ様です。全日本までにきちんと体調を整えて、悔いのないいい試合をしてほしいです。

シュルタイスの「ペールギュント」をモダンアレンジしたこのプログラム、好きなんですよ。途中、脱力系の何とも言えない部分があるじゃないですか。演技の途中で会場からは笑い声も起きていました。とても不思議なものを見せられた感じ。SPのときからずっと見たかった、膝を深く曲げて後ろに反り返るイーグルも見られて大満足です。ベルントソンといい、スウェーデンの選手の演技は本当におもしろくて大好きです。
そういえばSPのときに彼にヘビのぬいぐるみが投げ込まれて、会場の笑いを誘っていましたが、なんとなくシュルタイスって雰囲気が他の選手とは異質で爬虫類っぽい感じ、と納得してしまいました。(笑)

後半グループの6分間練習には織田君は4-3-3を跳んだようですね。友人とおしゃべりしていて見逃した私・・・。

レイノルズ、4Sも4Tも成功でした!テレビでも2本揃えてこんなにクリーンに降りたのを見たことがなかったから感激しました。3A-2Tもきれいで、他にジャンプミスもあったのに、なんで難しいジャンプほどきれいに跳ぶんやねん、と突っ込みを入れたくなりました。(笑)あんなにさりげなく(観客が大きく湧いてくれないのが残念!)難しいジャンプを跳んで、本当にジャンプの申し子のような選手です。
今年のGPSはどちらも4位でしたが、来年はきっと表彰台に上がってきますね。ジャンプ以外も少しずつよくなったり、見せ方を心得てきたりしています。将来がすごく楽しみです。でも彼の外見が年相応に大人っぽくなるのはいつのことでしょう。20歳過ぎても今のまま・・・?なんてことはありませんよね。(笑)

安定感がウリだったキャリエール、今回は調子悪かったようです。「火の鳥」だから真っ赤とか衣装をもっと派手にしてもらいたいけれど、このプログラム好きなんですよ。全米でがんばってほしいです。しかし、今年の全米は予想が付きません。誰が表彰台に乗ってもおかしくありません。安定してそうなのはジョニーとアボットですね。

無良君、登場です。期待で高まる歓声と拍手。この大会で彼は日本のフィギュアファンのハートをがっしりとつかんでしまいましたね。最初の3A-3T、高くてきれいでした。2回目の3Aはパンクして、でも次のジャンプでまた3Aを跳んで!彼の男気、感動しました!大ちゃんに通じるものを感じます。
ところで、スポーツナビの青嶋さんのコラムによると、二度目のアクセルを失敗したときのシミュレーションや、ジャンプ変更のパターンも考えてきたようですね。本当に用意周到、安心して見ていられます。(今の状況で言うのもなんですが、この辺り大ちゃんに見習ってほしいです。 汗)
SPのときもそうでしたが、彼はフェンスぎりぎりでジャンプするので、ひやりとします。まだ若いからスピードの調節ができてないんじゃないかと隣の友人が解説してくれました。大会ではいつもよりも力が入りすぎてスピードが出すぎるのではないかと。だからコンボも付けづらい。自分よりもスケートに詳しい人とおしゃべりしながら観戦すると、とても勉強になります。
無良君、今後がとても楽しみな選手で、とりあえず全日本での活躍に期待しています。

SPですでに心を捕まれたポンセロ、もうポンちゃんになってしまいました。ポンちゃん、4回転とおしゃれな演技と美しいスケーティングで、さらに私の心をしっかりと捕まえてくれましたよ。いい演技が見られてよかったぁ。表彰台、おめでとう!彼がSP、FSとも演技を揃えられるのは珍しいことなのでは?会場いっぱいの観客に、力が籠もったのでしょうか。彼もきっと日本を好きになってくれて、また来てくれますね。

次のジョニーでは会場の声援が一際大きくなります。私は気付きませんでしたが、SPの後に咳をしていたらしいけれど大丈夫かな、と気になります。姿がとびきり美しく、演技もとびきり美しい稀有な選手、ジョニー。いつ見ても素敵です。そして彼の逆回転のジャンプを見ていると、いつも私はなぜだか切なくなります。
最初の3A、2つとも成功ですね!演技後真っ赤な顔で咳をするジョニー。その瞬間、あぁ熱があったのだとわかりました。それなのによくまとめた演技でした。

織田君のFSはSPほどの勢いを感じなかったけれど、4回転が入っているからなのか、「仮面舞踏会」のほうが彼に合っているからなのか・・・。4回転、着氷が乱れて、その影響で3Aも乱れましたね。6分間練習のときは調子よさそうにコンボを跳んでいたようなのに、本番で入れてくるということはこんなにも難しいことだったのだと改めて思いました。
ジョニーの優勝を望んでいた私にはちょっと複雑な気持ちが残るけれど、優勝おめでとう!この1年間を彼が無駄にせず、技術を磨くチャンスとしてきたことがよくわかりました。試合がない分、4回転にもじっくりと取り組めたようですね。

男子FS               TSS=TES+PCS-Ded.
1位 織田信成(JPN)      154.55=78.15+77.40-1.00
2位 Johnny WEIR(USA)    146.27=69.97+76.30
3位 Yannick PONSERO(FRA) 142.85=70.65+72.20
4位 Kevin REYNOLDS(CAN) 132.23=72.53+59.70
5位 無良祟人(JPN)       128.37=62.57+65.80
10位 南里康晴(JPN)      103.86=50.76+53.10

男子                合計点 SP(順位) FS(順位)
1位 織田信成(JPN)       236.18 81.63(1) 154.55(1)
2位 Johnny WEIR(USA)    224.42 78.15(2) 146.27(2)
3位 Yannick PONSERO(FRA) 217.24 74.39(3) 142.85(3)
4位 Kevin REYNOLDS(CAN)  199.74 67.51(6) 132.23(4)
5位 無良祟人(JPN)       198.07 69.70(4) 128.37(5)
8位 南里康晴(JPN)       167.73 63.87(8) 103.86(10)
長くなりそうなので、続きは明日書きます。

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