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男子シングルが好きです。

明子ちゃんのNHK杯に向けた想い

2008-12-11 23:50:26 | 女子選手
東海テレビにて、今晩26:35~27:35、全日本Jr.が放送されます。私も今日テレビ欄にて知りました。多分7日に関東地方で放送されたものと同じだと思います。佐々木君なしですね・・・。(泣)

昨日、中京テレビのみだったようですが、リアルタイムで明子ちゃんの約10分間の特集がありました。NHK杯に向けた彼女の想いを伝える内容です。

~病を乗り越え憧れの大舞台へ~
鈴木明子選手(23)感謝の舞
という題でした。地の文はナレーションです。

(NHK杯EXリベルタンゴの映像)
2001年ジュニアグランプリシリーズSBC杯優勝、2000年、2001年全日本4位。
2003年GPSカナダ大会派遣が決まっていた。その年仙台の長久保コーチの元へ。
明子ちゃん「今まで生きてきて、あのとき初めて私はもう死ぬのかなって。もう毎日朦朧としちゃってるっていうか。でも気持ちではあせりがあって、このままもう滑れないんだなって思ってしまった部分も確かにありました。」
摂食障害、拒食症のため食べ物を受け付けなくなって、体重は32kgにまで落ち、国際舞台への切符もその手からこぼれおちた。GPS棄権。

しかしスケートへの想いがとぎれることはなかった。その想いに応え、長久保コーチも筋力の衰え歩くのもやっとという鈴木選手を再び受け入れたのです。
長久保コーチ「また戻ってきて、まだスケートやりたいって言われるともう涙が出るくらい嬉しいですよね。やっぱり戻ってきてくれるということに関しては。何とかしてやろうという気持ちで。」
明子ちゃん「あの状態の私を見てもう一度やりたいって言って引き受けてくれたことは先生ってすごいなって今思うんですね。この状態の私を見て言ってくれるのは世界で先生しかいないなってその時に感じて、もう先生に着いて行こうって決めましたね。」
初めは氷の上に立つのもやっとという状態だった鈴木選手。長久保コーチと2人、ゆっくりとしかし確かな足取りで復活への道を歩み始めました。
かつてのライバルや後輩達が大きな国際舞台で華々しい活躍を見せる中、観客もまばらな地方大会に出場、その中で精一杯の演技を続け、着実に実績を重ねていきました。

今年6月、2人の元に嬉しいニュースが。NHK杯へのエントリーが決まったのです。摂食障害のために棄権したカナダ大会から5年、再び世界の舞台へ羽ばたくチャンスが巡ってきました。
明子ちゃん「決まればいいなと思っていたので、もうとにかく嬉しくて、周りもすごく喜んでくれて。とにかく憧れだった大会なので、NHK杯は。」
その憧れだった舞台に支えてくれた長久保コーチと共に臨みます。
明子ちゃん「先生も一観客として、引き付けられる演技がしたいですね。コーチっていう枠を払って、見ていて引き込まれるような演技がしたいなと思います。」
長久保コーチ「あんまりいい成績じゃなくてもいいよっていうわけじゃないんですけど、笑って演技ができたらいいかなって思います。」

NHK杯まで1ヵ月を切りました。最後の調整に励む鈴木選手。
(ラ・カンパネラのステップ)
本番に向け彼女の最も力を注いでいたのはステップ。力強いステップを通して、滑ることができる喜び、そして感謝の気持ちを伝えるために。そこには妥協を許さない強い想いがありました。
(ステップの後、明子ちゃんはリンクサイドの長久保コーチに近付く)
長久保コーチ「悪くないとは思うんだけど、あなたがどういうふうに感じるかだと思うね。」
明子ちゃん「悪くないじゃイヤだ。いいってわけじゃないってことでしょ。」
長久保コーチ「ちょっと欲が出てきていいことだ。」
(黒い瞳のステップ)
スケートを始めて7年、やっとつかんだ夢の大舞台、そこで悔いの残る演技だけは絶対にしたくない。そんな想いでひたすら滑り続ける鈴木選手。
(長久保コーチの拍手の音が響く)
長久保コーチ「よかったよかった、なんか別人28号だったよ。すごい軽くなってきたよ。」
悔いのない演技を、その想いは長久保コーチも同じです。

(リンクサイドで本田恵美アナウンサーと明子ちゃん)
本田アナ「お疲れ様でした。」
明子ちゃん「疲れました。」
本田アナ「どうでしたか?」
明子ちゃん「後半だいぶよくなってきたので、いい感じになったんじゃないかなって言ってくれたのでよかったです。」

(NHK杯SP映像、SP4位後インタ)
明子ちゃん「氷の上に立てるってことが、なんかすごく嬉しくて、お客さんの拍手もすごく暖かくて、それをかみしめながら。」
(FS映像、演技後のキスクラでのインタ)
明子ちゃん「今日こんなにたくさんのお客さんの前で滑ることができて、本当に私は幸せだなと感じました。」
感謝の気持ちは長久保コーチにも伝わりました。
長久保コーチ「よくがんばったね、としか言えないかな。」
スケート選手としては決して若くない23歳という年齢で、初めて大きな国際舞台に立った鈴木選手、でも彼女はまだまだ滑り続けます。スケートができる喜びと感謝の気持ちを込めて。
(リベルタンゴの演技後、両手を合わせる姿で番組終わり)

この2人の師弟愛、絆の強さはすごいですね。明子ちゃんの「先生も一観客として、引き付けられる演技がしたい」という言葉の激しさ。
ほんわかした笑顔と話し方の彼女ですが、あれだけ迫力のある演技をする人だから、激しい内面も持っているんだろうなと思いました。
そして選手にとってNHK杯という舞台の大きさを改めて感じさせられました。ついこの間、この場に私も居合わせたんだね。
明子ちゃんの想い、この段階では何も知らなかったけれど演技から伝わってくるものは大きくて、ショートもフリーもすごく感動しました。
しかし、「別人28号」って・・・古すぎて元ネタわからないよ、長久保先生・・・。(汗)

もうGPF、すでに始まっていますね。明日からの放送が楽しみですが、地上波とBSで去年のようにまた3人しか男子を放送してくれなかったら、怒っちゃうかもです。