気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

GPF男女FS 真央ちゃん優勝!小塚君2位!

2008-12-13 23:06:24 | フィギュアスケート大会
放送が始まって最初のころ、男子を全員放送してくれるだろうか、と試合の行く末とは別のことが気に掛かって妙な緊張をしながら観ていました。(笑)ちゃんと全員放送してくれましたね。ただし、5人・・・。ジュベールが朝の練習で腰を痛めて棄権との知らせはショックでした。

パトリック、3Aを2つとも転倒してしまいました。フリーレッグの動き、佐野さんがまたもや絶賛です。今大会は彼には残念な結果でしたが、やっぱり彼はまだ17歳なんだなぁと変な安心をしてしまいました。今後活躍する機会はいくらでもあるのですから。

トマシュが登場しただけで喜んでしまいました。ショートを見られなかったのは寂しかった。私はやはりかなりトマシュが好きらしいです。4回転両足でしたね。アクセル2つともパンク。3Lz-3Tを2つ入れてきたのはルールからいけばもちろんOKですが、割と珍しい構成じゃないですか?

ジョニーの演技を見ながら、昨日Yukkarさんに教えて頂いた読売夕刊の彼の言葉が思い浮かびました。前の2人が失敗した3Aを2本ともきれいに決めました。着氷のポーズやイナバウアー、美しい動きや表情の1つ1つに演じている人物の感情を表現し、気持ちの込められた演技だと感じました。フィニッシュの劇的な表情、彼は魂を込めて滑っていたのですね。今回スポーツの範疇を超え、芸術といえたのは彼の演技だけだったと思います。

アボットのEight Seasons、しょっぱなからかっこいい振付ですよね。落ち着いて慎重にジャンプを跳んでいきました。3Aも2つともきれいです。3A-3Tの予定だったのが、3A-2Tになったようです。それを予定ではセカンドが2Tのはずだったコンビネーションを3Lz-3T-2Tにすることでカバー。彼の冷静な判断力による取りこぼしのなさと、それをきちんと成功させる実力には感動しました。159.46の高得点。私は予想していなかった結果だけど、優勝おめでとう!

私は放送を見る前から、もう小塚君の優勝でいいかなと思っていました。1つぐらい日本人男子初の称号を彼に譲ってもいいかなって。(笑)
小塚君、4T着氷は乱れたけれど成功と思ったら、また認定されていませんでしたね。(泣)でも毎回攻めてくる彼は偉いです。3A-3Tはきれいでした。昨日はジャンプの1つ1つに拍手していた私ですが、今日はこのあたりで息をするのも怖いほど緊張してみつめてしまいました。後半は疲れが来てしまったようで、3Lo、3Aと転倒。でも本当に攻め続け、がんばったと思います。2位、おめでとう!

ところで、男子5人のPCSを見比べると、ジョニーのPCSが一番低いのです。一番表現力豊かな感情のこもった演技をしたのは彼だと思ったのに。他の4人は皆スケーティングのとびきりうまい選手ばかりだから仕方がないのでしょうか。ジョニーはトランジッションが特に低く6点代なので、もう少し工夫する必要があるのかもしれませんが、今の採点方式でジョニーのようなタイプは、本当に「絶滅危惧種」ですね。

男子FS               TSS=TES+PCS-Ded.
1位 Jeremy ABBOTT(USA)  159.46=82.56+76.90
2位 Johnny WEIR(USA)    143.00=71.30+71.70
3位 小塚祟彦(JPN)       140.73=69.43+73.30-2.00
4位 Tomas VERNER(CZE)   137.31=63.21+74.10
5位 Patrick CHAN(CAN)    137.16=65.96+73.20-2.00

男子シングル           合計点 SP(順位) FS(順位)
1位 Jeremy ABBOTT(USA)  237.72 78.26(2) 159.46(1)
2位 小塚祟彦(JPN)      224.63 83.90(1) 140.73(3)
3位 Johnny WEIR(USA)    215.50 72.50(4) 143.00(2)
4位 Tomas VERNER(CZE)  206.65 69.34(5) 137.31(4)
5位 Patrick CHAN(CAN)   205.16 68.00(6) 137.16(5)
棄権 Brian JOUBERT(FRA)   -   75.55(3)   -

ロシェット、前半にはいくつか小さなミスがありましたが、後半になるほど緊張が解けたのか伸びやかに彼女らしく滑っていました。3T-3Sのシークエンスなど、見事でした。FSだけなら3位、SP6位からよくがんばりました。

プログラムを変えた美姫ちゃん、シックな紺色の衣装で登場。サンサーンスの交響曲第3番「オルガン付き」、緊張感に満ちたこの音楽は彼女に合っているのではないでしょうか。
そして4S、跳んできましたね!みどりさんの解説に惑わされ、実はよくわかりませんでしたが(後で録画を見てこなくちゃ)、認定されなかったとはいえきちんと着氷して、本当にがんばったと思います。あとも一見ノーミスの演技で、本人も喜んでいました。でもダウングレードされまくりで、きつい結果だったと思います。

カロリーナ、初めのほうのコンビネーションジャンプはきれいで迫力がありました。ミスもあったけれど全体に落ち着いて演技していたと思います。フィニッシュでポーズを取り損ねて取り直したのはご愛嬌ですね。

友加里ちゃん、3Aに挑戦してきましたがダウングレード、他にもちらほらダウングレードで、彼女にとっても厳しい結果のFSだったと思います。でもとても気持ちのこもった素敵な演技でした。

真央ちゃん、とうとう史上初3A2本が認定されましたよ!攻め続けた彼女の努力が報われましたね。3S、本当に苦手なジャンプなの?というぐらい鮮やかでした。3Fの転倒は残念。コンビネーションの数がおかげで減ってしまいましたし。3Fは彼女にとっては得意なジャンプかと思っていました。優勝おめでとう!

ヨナちゃんが登場すると、昨日に続きバナーがいっせいに振られます。プリントされたものってのがちょっとな~。バナーは1枚ずつ違っているほうが愛がこもっていて好きです。最初の3F-3T、またもやため息ものの美しさでしたが、パンクや転倒もあり、自国開催は彼女にとって有利に働かなかったような気がしました。自国での激しい応援も、力になる応援の仕方とプレッシャーになる応援の仕方があるのだと思いました。選手の受け取り方ではなく、今回は観客の応援の仕方のほうに問題があるように感じました。

女子シングル           合計点 SP(順位) FS(順位)
1位 浅田真央(JPN)      188.55 65.38(2) 123.17(1)
2位 Yu-Na KIM(KOR)     186.35 65.94(1) 120.41(2)
3位 Carolina KOSTNER(ITA) 168.01 55.88(4) 112.13(4)
4位 Joannie ROCHETTE(CAN)166.36 50.48(6) 115.88(3)
5位 中野友加里(JPN)     161.93 62.08(3) 99.85(6)
6位 安藤美姫(JPN)      158.25 55.44(5) 102.81(5)

ペア                                合計点 SP FS
1位 Qing PANG/Jian TONG(CHN)             191.49 3 1
2位 Dan ZHANG/Hao ZHANG(CHN)            188.22 2 2
3位 Aliona SAVCHENKO/Robin SZOLKOWY(GER)   185.09 1 3
4位 Tatiana VOLOSOZHAR/Stanislav MOROZOV(UKR)175.83 4 5
5位 Yuko KAWAGUCHI/Alexander SMIRNOV(RUS)   167.45 6 4
6位 Maria MUKHORTOVA/Maxim TRANKOV(RUS)   153.16 5 6

CS放送待ちなのでまだ演技を見てないのですが、高度な技を織り込んでいながら情感あふれる演技で魅せてくれたNHK杯でのパン&トンの演技が心に残っています。悠子ちゃん達は5位なのですね。残念です。

アイスダンス                           合計点 OD FD
1位 Isabelle DELOBEL/Olivier SCHOENFELDER(FRA) 156.10 1 1
2位 Oksana DOMNINA/Maxim SHABALIN(RUS)     152.95 2 2
3位 Meryl DAVIS/Charlie WHITE(USA)          148.04 5 3
4位 Federica FAIELLA/Massimo SCALI(ITA)       145.12 3 4
棄権 Tanith BELBIN/Benjamin AGOSTO(USA)       -  4 -
棄権 Jana KHOKHLOVA/Sergei NOVITSKI(RUS)

アイスダンスは2組も棄権なのですね。上位2組は貫禄のチームです。3位のメリル&チャーリー、このカップルは独特の雰囲気があり、惹かれるものがあって好きなのですが、今年ここまで上位に上がってきたのですね。この先が楽しみです。

公式リザルト