気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

全日本レポ 25日男子SP

2008-12-30 01:19:05 | フィギュアスケート大会
次はいよいよ日本男子シングルの始まりです。イケメン率では若干アイスダンスよりも負けている気がしますが、実力では世界のトップクラスですからね。
第1グループは小塚君、無良君といきなり豪華メンバー。

今回は小塚君に優勝してもらいたくて、私は行く前から彼を応援していました。しかし今季あれほど安定していたのに、ジャンプは3Aはよかったものの、3Lzをミスし、3Fに3Tを付けてきたものの両足になってしまいましたね。既にGPFで結果を出し世界選手権への出場は決まっているにもかかわらず、チャンピオンになることを意識したときの全日本の恐さを思い知りました。
でも彼のTake Five、私は大好きです。美しいスケーティングで誘いながらも、つんと冷たくあしらうかのような振り付け、彼にはよく合っています。ジャンプミスをしていつもより固い動きながら、一際滑らかな伸びるスケーティングと回転の速いスピンには目が釘付け。いつまでも見ていたいような美しいスケートでした。
彼のスケートを生で観るのはこれで3度目です。昨年の全日本・MOI、今年のDOI、そして今回。昨年の全日本のときは何とも思わなくて、DOIのSave The Last Dance For Meでいいなぁと思うようになって、そして今回は彼のスケートに惚れ込んでしまいました。NHK杯のポンセロ以来、美しいスケーティングというものに目覚めてしまったからなのでしょうか?小塚君の今年の競技プロを生で見れただけでも、会場まで足を運んだ甲斐があったと思いました。

次は無良君で、元気のいい完璧な演技!小塚君の演技が失敗して残念な気持ちを吹き飛ばしてくれました。
NHK杯のときよりはジャンプがリンクサイドぎりぎりではなく、危なげなく見ることがでしました。そして高く美しい3Aに力強い演技。彼は見るたびに男っぽく力強くなっていきます。
新聞のインタビューを読むと、ジャンプを2回失敗した小塚君の下だったことが不満だったようですね。確かにTESでは勝っているのにPCSで負けるのは悔しいでしょう。無良君は小塚君と同じくスピンでも3つともレベル4が取れていますしね。
言葉に出してしまう彼の負けん気が頼もしいです。PCSで負けたのは実績の差ではなく、素人目にも明らかなスケーティングと表現力の差。悔しさをバネに、何が自分に足りないか、どこを伸ばしていけばいいかを考えると、この後の成長につながると思います。
この日ただ1本だけ買ったお花は、リンク手前で墜落することもなく、無事彼のところへと飛んで行きました。お花の投げ込みって一度やると快感でくせになります。残念なのはお金がなくて余り買えないこと。本当はたくさん買ってお気に入りの選手、いい演技をした選手全員に投げたいです。

第2グループの初っ端は中村健人君。全日本Jr.で見て以来、彼もお気に入りの選手のうちの1人です。まだ高校2年生なのに表現力があり、ねっとりとした動きをします。ジャンプも成功すれば軸が真っ直ぐで高く見応えあります。惜しいのは失敗が目立つこと。成績が出せるようになれば長身で彫りの深い顔立ちなので、人気もかなり出るのではないかと思います。

第2グループはジュニア選手が多く村上大介君もこのグループ。3Aは見事でした。4回転を跳ぶだけあって、ジャンプ得意ですよね。コンビネーションは1つ目の着氷でバランスを崩したので3-2になってしまいました。
無良君と同じ高校3年生。ジュニアでSP4位は見事です。「禿山の一夜」、プログラムは顔撫で多すぎますね。(汗)

この日はS席の一部が関係者席だったようで、私の席からそれほど遠くないところに演技後の中村君、村上君が並んで座っていました。
第2グループと第3グループの整氷時間中のロビーでは中村愛音ちゃんと村上佳菜子ちゃんを見掛けました。すっぴんの彼女達は小柄ということもあってとても幼く見えました。
その後彼女達も並んで関係者席に。ちゃっかりと愛音ちゃんの隣に中村君が移動して来て、女の子達と話していました。彼は明るくて社交的な性格なのでしょうね。
中村君(高2)は年よりも大人びて見え、女の子達(中2と中3)は幼く見えるので、お兄さんと妹達みたいなほほえましい光景でした。

第3グループには町田君が。3Aはきれいでしたが、コンビネーションの着氷が乱れました。全体の動きがよく表情にも迫力があり、全身でPeachを表現していました。腕時計を見る仕草、胸元に風を入れる仕草、コミカルな動きの中に町田君本人と等身大の青年を感じました。
その後町田君もコーチと共に関係者席に現れました。若い女性のファンがやってきて握手してもらったり、話し掛けたりしていて、町田君、嬉しそうでかわいかったです。

第4グループには最年少の羽生君と最年長の中庭君が。
羽生君、回転が足りていたかは分かりませんが、6分間では3Aを成功させていました。でも本番では失敗。彼の3Aにしろ、小塚君や織田君の4回転にしろ、本番で成功させるのがいかに難しいことかと実感します。

中庭君、腰の調子を心配していましたが、SPは小さなミスはあっても調子はよさそうでした。いつも彼の切ない表情の演技にはハートを掴まれます。すっきりしたハンサムさんですらりとしていて、かっこいいですよね。ファンからの声援やお花も多かったです。

最後のグループには、今回小塚君と共に注目を集める織田君が。小塚君のように伸びるスケートじゃないけれど、スピードはあります。ジャンプは本当に安定していますね。
ファンからの声援がとても大きかったです。この日の会場は空席も多く、行くのをやめた大ちゃんファンも多かったのかなと思っていましたが、会場に押し掛けたのは織田君ファン中心だったようですね。彼のファンだけが盛り上がっているような感じもしました。
テレビではSPのときのみ織田君を「貴公子」と呼んでいましたが、ファンでさえ吹いてしまうのではないでしょうか。私、大ちゃんが「貴公子」と呼ばれたら吹くよ~。(笑)

小林宏一君の宮本さん振付のSPEEDWAY、PIWでも使われていた曲です。スピードスケートとフィギュアのジャンプがエキサイティングに絡んでいましたっけ。
このプログラムを彼のコーチの樋口豊さんは好きではないようですが(いかにもですね。分かる気がします)、HipHopの要素を取り入れた、小林君に合ったおもしろいプログラムに仕上がっていたと思います。こういうの、彼は似合います。

最終滑走は南里君。月光、表現力が付いて昨年よりも格段によくなりました。こんなにいいプログラムだったんだと、改めて動きの1つ1つに引き込まれました。3Aと3F-3T、とてもよくて。ここまでが良すぎて緊張が緩んだか、それとも緊張しすぎたのでしょうか、大きな音を立ててルッツがパンクしました。
それで動揺したのでしょう、その後の2つのスピンが乱れました。でもテレビではそれほど目立たず、1つ目のスピンはレベル4が取れていますね。

小塚君を熱く応援していた私ですが、9点という大きな点差が付いてしまったので、この時点でかなり覚悟は決めました。
SPはジュニア世代の選手の活躍が目立ち、ちょっとお兄ちゃんズに元気が足りないようでした。昨年の3位争いでは闘志むき出しの印象を受けましたが、今年はずっと静かな雰囲気。自分の演技だけに集中しているような。
SPの結果から、気が早く、世界選手権の結果の心配までしてしまった心の狭い私でした。

男子SP     TSS=TES+PCS-Ded.
1位 織田信成 86.45=47.40-39.05
2位 小塚崇彦 77.40=40.40-37.00
3位 無良崇人 75.50=42.30-33.20
4位 村上大介 71.30=41.20-30.10
5位 町田樹   70.33=39.98-30.35

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