18年にもなりますか

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発声

2008-02-03 18:27:48 | ノンジャンル
 人前で声を出すということは、つまり「伝える」という事。テレビでもラジオでも、ステージでもとにかく話し手は伝える為に声を発する。

 2月2日の夜TBSのJNNニュースを聴いていて驚いた。ニュースを読んでいる女性アナウンサーの発声がすごくクセがあってとてもまともに聴いてられなかった。

 どうも「サ行」音だとか、「チャ、チュ、チョ」といった拗音がきちんと発声出来ていないようだった。

 一体どんなアナウンサーなのか調べようとしたが結局分らない。TBSに電話してもよかったが、まあそこまでしなくてもね・・・。


 

 さてこのきちんと発声が出来ていないことは大きく2つの種類に分けることが出来る。1つはきちんとした発音ができるかどうかということ。先のTBSの女性アナウンサーがこれ。2つ目はきちんとした声が出るかどうかということ。いわゆるお腹からの声である。


 ついこの間、鈴本演芸場の早朝寄席を見に行った。早朝といっても午前10時から。2つ目さんと呼ばれる真打ちでない若手(といっても10年目ぐらいの人も居る)の落語家の話を4つ聴くことが出来るもの。木戸銭(っていい言い方がなかなかいい)は1000円。

 このときに驚いたのが何よりもその声の通り方。狭い劇場で、もちろんマイクも舞台の中央に低く出ているだけだが、スピーカーの音よりも、生の声がまっすぐこっちに伝わってくる。それで1つの落語を話しきるのだからこれはシッカリとした発声訓練が必要だ。

 落語を生で見るまでは、まさかこんなにしっかり声を出しているとは思わなかった。これには圧倒された。


 さて、話をお腹からの声に戻すと、このお腹からの声って感覚を掴んでしかもそれで普通に発声するまでにはやっぱり繰り返しの訓練が必要だ。


 お腹からの声を出すには一般に腹式呼吸と言うが、冷静に考えれば、呼吸はどうやったって肺に空気を入れて行うモノ。お腹をふくらませて呼吸ができるものではない。では、何故腹式呼吸というのか?

 ふつう呼吸すると肺の大きさが変る。意識的にたくさんの空気を肺にいれてみよう。つまり胸を意識して空気を吸って肺を大きくして吸った空気をため込む。肺は大きくなると、肋骨も肺の動きに合わせて広がろうとする。これが胸を意識した呼吸なので胸式呼吸となる。

 反対に、たくさんの空気を吸うときに、肺をふくらませないようにしてみたらどうなるか?最初は上手くできないかもしれないが、なんとなくおへそかおへその少しした辺りがふくらむ感じがする。

 肩と胸の力を抜いて、胸に手を当てて、肺に空気がはいるときに胸をふくらませないように注意をして、ゆっくりと空気を吸い込んでみる。胸をふくらませないことを意識してしまって、どうしても最初は肩に力がはいるが、たくさんの空気を入れようとせずに、繰り返し吸ったり吐いたりすると、お腹の辺りが動くことが確認できる。

 お腹主導で呼吸するのではなくて、吸うという作業主導で吸った空気のもっていき場が、お腹のあたりにまで届くと言った感じだ。これが腹式呼吸だ。

 このとき、横隔膜が肺の動きに応じて下に少し押されるようになる。この状態を保ちながら発声するのがお腹から声を出すことが腹式(呼吸)で発声するという事だ。

 慣れればというか慣れるのも結構大変で、保つと言う作業の為に結構あっちこっちに力が入ってしまったり、腹筋が弱いときは、保つことが辛い場合もあったりする。でもとんでもなく強力な腹筋は必要ないし、ただ保つぐらいの筋力が必要なだけなので何とかなる筈である。

 
 ところで腹式による発声と胸式による発声ってそんなに違うモノなのか?


 という素朴な疑問があるが、オペラ歌手などのような場合は別として普通に話すときにそんな違いがあるようには思えないひとも多いだろう。


 しかし、実は全く違うのです。


 英語の発声を見ればその差がよく分る。


 多くの日本人が話す英語(もちろん日本語も)は発声が腹式ではない。だからよほどネイティブに近い環境で育って話していない限り、日本人の話す英語はすべて平べったく聞こえる。たとえば、Good Morning!だとか、Thank youといった言い慣れた言葉でも、発音とか別にして、発声が違って聞こえる。一度、My name is Bond, James Bond.という台詞をそっくりそのまままねてみようと思えばいい。腹式にしない限りは絶対にネイティブのようには聞こえない。難しい発音は一切ないから簡単にまねられる筈なので一度やってみることをお勧めする。

 もちろんネイティブは腹式で発声している。ラジオのDJの小林克也さんは完全に腹式で英語を話している。だから大声を出していなくても相手によく伝わっている。

 さらに、アメリカではよく携帯電話をかけている人を見かける。出発前の飛行機の中でもずっとしゃべり続けている。アメリカでは飛行機のドアを閉めるまでは携帯を使っててもいいのだが、機内でたくさんの人が携帯で会話しているのにまったくうるさくない。日本人だと、やたら大声になってしまうから、列車内などで携帯電話を使うなというマナーを徹底しなければならないが、アメリカでそんな話は聴いたことがない。

 つまりこれは、腹式で話すと大声を出さなくてもしっかり声がでて、小声でも相手に伝わることを証明しているのだ。電話で声の大きい日本人は大抵が腹式での発声が出来ない人。こういう人は1時間ずっと喋らせると殆ど、のどに痛みを感じるようになる。完全にのど声だからだ。

 ながながと書いたが、話をきちんと伝える為には、腹式の発声が必要で、その腹式の発声は、胸の高さを変えずに空気を肺に送り込む腹式の呼吸ができないと駄目だと言うことだ。










ラグビー延期

2008-02-03 17:04:17 | スポーツ
 少々の事では中止にならないラグビーの試合が、中止延期になった。

 せっかくの楽しみだったラグビートップリーグの最終節。しかもトップ四強による試合。楽しみにしていた人も多いはず。

 天候がよくないのはあらかじめ分っていたので少々早い目に競技場へ到着すべく家をでたが、外苑前駅での案内で、延期を知った。

 試合を観に来るために多くの人が同じように案内を見て、一瞬唖然とした様子。

 そうだよなぁ、まさかラグビーが中止になるなんて思っても見ないよなぁ。




 仕方ないから適当にお茶を飲んで帰ってきたが、雪がさらに降り続きさすがに中止でも仕方がないかと思った。いくらラグビーだといってもこの雪じゃ試合はムリだなぁ。怪我も気になるし。



 毎冬、こんな雪の翌日は歩道が凍ってよくすべって転けるので明日は注意。