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恫喝問題で非難集中、非常識なのは誰?

2006-08-29 22:07:47 | 風景
 Yahooのポータルに掲載されたZAKZAKの記事によると、日本テレビの24時間テレビで100KMマラソンを走るアンガールズにタッチした年配の方と思われる女性に対してスタッフが恫喝したことで日本テレビに非難が集中していると報じられている。

 実際にテレビは見ていなかったが、恫喝なんてただごとではない。日本テレビもその怒鳴ったスタッフには厳重注意したようだけども、しかし、ランナーにタッチした人も非常識だとは言えないか?

 テレビのスタッフはそれはもう、放送中に起こる事故には異常なまでに注意をしている。仮に走るアンガールズの後ろで全裸の男が併走してももちろん事故だし、バイクで爆音を上げて併走する人が現れるのだって大問題。応援に来たつもりの人が将棋倒しになって怪我をしても、警備の問題と指摘されて責任を問われるし、ましてやランナーが暴漢に襲われたり、怪我をさせられて、100KMマラソンが中断なんていうことはあってはならないはずだ。

 海外の男子マラソンでも確かトップを走っているランナーのじゃまをするかのように、沿道から人が飛び出してきたのも記憶に新しい。危害が加えられるようなことは無かったから良かったが、何かあってからでは遅すぎる。

 そんな緊張した状況の中で、併走して、しかも「ちかづかないで」と言っているにもかかわらず、ランナーにタッチする人がいたら、それはとんでもなく危険な状況と判断して怒鳴ってしまうことは仕方がない。

 公式なマラソンや駅伝ならばランナーに触れることでランナーは失格になるのだ。ランナーに触れようとする人がいたら、それは、”異常事態”と見なされても仕方がないし、その人物を強引にでもランナーから遠ざけるのだって当然のことだ。

 これが、もし本当に暴漢で、手に鋭利な刃物を隠し持っていて、ランナーに斬りつけられていたらとか、劇薬や危険な溶剤などを持って、ランナーに浴びせていたかも知れないと考えると恐ろしい。怪我が無く、事故もなく最後まで走ってもらわなければ、番組としてよりも、ランナーに申し訳ない。そう考えると併走していたスタッフに必ずしも落ち度があるとは言えないと思う。

 巨大メディアは往々にして、批判非難の標的にされるが、今回はちょっと違うのではないかと感じる。今回は非常識だとして非難されるべきなのは、注意も聞かない、常識も関係ない、必死で走るランナーにタッチした人ではないか。