ツークラ関東GUMI

ツーリングクラブ関東GUMI

バイク好き、ボルティー好きの仲間が集まって作ってます。
元Volty関東組

もっと昂揚感があると思ったけれど、そうでもなかった その1

2015年06月12日 | けんたの部屋

もっと昂揚感があるかと思ったけれど、そうでもなかった

 

 

 

いつもより少し早目の5時に起きる。
空は曇っている。
目標の時間は7時30分。
5時半に出れれば十分に間に合う時間だ。

 

牛乳を少し温め、砂糖を入れて一気に飲む。
こういう日はあまり食べ物が入らないのだけれど、なにも入れないのはよくない気がするから、
せめてもと思い、牛乳を飲んで出かける。

 

メッシュジャケットにインナーをつけ、5時半少し前に暖気を済ませ、走り始める。
インナーは風を防いでくれるけれど、思ったよりも肌寒い。
日中は暑いとはいえ、まだ6月だから、走ると朝は寒いね。

 

 

いつものように2号線から首都高に入り、東京タワーを横目に見ながら常磐道をめざす。
箱崎を抜け、6号線に入ると僕の車線はガラガラだけれど、上りはがっちょり渋滞している。
ここはきっと、毎日こんなだ。

スカイツリーを右手に6号線を走る。

 

 

走っていれば、そのうち太陽が上がってくるから暖かくなると思っていたのに、
空を見上げて太陽を直接見ても、分厚い雲に遮られて、輪郭が確認できても全く眩しくないよ。

それどころか、八潮のあたりに来ると目の前がもやもやする。
(ちなみに上野からここまで上り線は渋滞がつながっていた)

霧だよ!!

空気が冷えて行くのがわかる。
歯の根が合わなくなる手前くらいまで寒い。
路面温度が上がらないと、走るのが怖いのだけれど…。

 

常磐道を降りるまで寒かった。
下道に入れば、速度が落ちる分、少しはましだ。

 

 

目的地の手前にコンビニがあり、いつもここでサンドイッチを買っていくのはいつものことだ。
買っても食べないコトが多いのだけれど、いつも「念のために」と買っていく。

 

この上り坂の左カーブを抜けるとそのコンビニなのだけれど、
着いてみると入り口や窓にシャッターが閉まっていて、どう見ても閉店している。

そういえば、ここに来る途中、手前500mくらいに同系列の新いコンビニが出来てたことが頭に浮かぶ。

移転したんだね。
引き返し、買うものを買って目的地へ向かう。

宣伝のためのうまい棒のオブジェ(?)のトコの信号を右に曲がり、数分走ればそこだ。

 

 

7時半に少し前だからまだ静かだけれど、筑波サーキットが見えてくる。
約2年ぶりだし、念願の走行なのに、それが見えても特に嬉しいというコトもなく、全く感動もない。

 

 

守衛さんに挨拶し、第1コーナーの下をくぐって中に入ってもそれは変わらず、
普通に先客に声をかけ、空いていることを確認してピットを確保する。

今日のお隣さんは気さくでいい人そう。                                                                     

 

しばらく来ない間に、ピットは少し変わっていた。
ピットとピットロードを区分けていた壁の真ん中を切り欠き、そこから楽にピットロードへ出れるようなっていて、
奥から手前にかなり傾斜がつけてあった。

ピットへはバックで入れる。
1速に入れないとバイクが勝手に前に出る気がしたけれど、動かなそうなのでニュートラルのまま止めた。

 

 

ツナギはばーちゃんからもらった風呂敷に包んで、リアシートにくくり付けてきたよ。

普通、自走で行くときはツナギを着ていくヒトが多いのだけれど、
今日、帰る頃にはきっと気温が上がっていているだろうから、その中をツナギを着て走るのがすごく嫌だったから。

 

筑波に着いた途端に太陽を遮っていた厚い雲は去り、
お隣さんと、「暑くなりそうですよねー」なんて会話を交わすけれど、
今は立っている分には過ごしやすい気温だ。

 

7時半前に着いたとはいえ、早く準備をしないとあっという間に走行時間になるのは経験済み。
まずはリアサスのイニシャルを上げるため、レンチでダイヤルを回すよ。

 

普段いじらないダイヤルは固く、思いっきり力を入れないと回らない。

 

作業位置としては、車体進行方向に向かって左、サイドスタンド側で右から左の回転モーメントでダイヤルを回していく。
なかなか回らず、「グッ」と力を入れた瞬間、車体が前に出て、サイドスタンドが跳ね上がるのが見えた。
視線を上げると、GSRのリアが僕めがけて迫ってくる。

瞬間、1速に入れていなかったことを思い出すけれど、それが何になるのか。
テールカウルを抑えるけれど、それで車体の傾きが止まるわけもなく、そのままGSRの下敷きになる。



装備重量200kgを超える車体は重たいよね。

身動き取れない。
恥ずかしいけれど、お隣さんに助けを求める。
すぐに助けてくれたよ。
助かった。

 

お礼を言い、車体をチェックすると、
僕が身を挺してかばったから、ミラーの端が少し傷ついたのと、
クラッチレバーがぐにゃりと端っこだけ曲がってた。

 

「どうせクラッチは小指使わないから、却ってレバーが小指に当たらなくなったから、ちょうどいいや」と心の中で強がってみる。

 

僕はというと、右の足首が少し痛いのと、
なぜか左ひじをすりむいてヒリヒリするよ。(帰ってから見たら、右ひざも打ち身でどす黒くなってたよ)
車体も僕も大したコトがなくてよかった。

 

今度は倒れないように1速に入れ、リアサスのイニシャルを上げ、走行券を買いに行く。

 

タイヤの空気圧を下げ、ツナギに袖を通して準備OK。
走行時間5分前にピットロード手前に並ぶ。
平日の今日は、走行台数が少ないから楽に走れそう。


無理は絶対にしないんだよ。( ̄^ ̄)
今度コケたらバイク人生がホントに終わる。

それに、GSRでサーキットを走るのも初めてだし、タイヤは慣らしが終わったばかりの皮むき段階。
無理しようがない。

 

つくばエクスプレスの扉開閉チャイムと同じメロディーが鳴ると、順番にピットロードへ入っていく。
僕は3番目。

 

ピットロードからコースへ入る。
第1コーナーを目の前にしても特に感慨はなかった。
いつもの風景。

 

でも、思いっきりアクセルを開けるのは楽しいね。
ストレートは思いっきり開けるけれど、3周終わるまでコーナーはゆっくりと回る。

 

4週目から、徐々にペースを上げていく。
ペースが遅いせいもあるけれど、意外とよく曲がるね。GSR。
ディチューン版とはいえ、ベースはR600のエンジンだけあって、ブリッピングにも十分回転が付いてくるし、
前乗りで曲がっていく僕の乗り方に合ってる気がするよ。

 

 

ペースを上げながら、イン側の膝をパタパタさせて路面との距離を測る。
まだ大分距離がある。(感覚的に)
まだ倒せる。

 

10周目くらい。
ダンロップ下の右から左の切り返し。
この左は一気に荷重をかけて曲がるのだけれど、ここですごい勢いでステップが着地した。
そして、すごくびっくりした。Σ(・ω・ノ)ノ!
ボルティでステップを接地させても、特に怖いことはなかったけれど、
GSRでこれをやると、なぜか「転倒」の2文字が浮かんですごい恐怖感だよ。

 

一気に倒しこむと荷重がかかってサスが一気に沈んでステップを接地させちゃうから、
なるたけ一気に倒しこまないように走るけれど、少し調子が出てきたのか、各コーナーで膝やステップが接地し始める。
GSRのステップは何べん接地させても怖い。
でも、少しカンが戻ってきたみたい。
(後日、ニースライダーを確認すると、上の方が削れてた。
どういうことかというと、無理に膝を立てて接地させているということ。
俗にいう「無理ひざ」ってやつかな。
もう少し下側で外側を接地させないと、かっこ悪いよねぇ)

 

そして、それと同時にここら辺からものすごく楽しくなり始めたよ。
初見ということで、遅いクラスを選んだことも拍車をかけた。
抜くことがあっても抜かれることがほとんどなかったから。
速くなったと錯覚するんだよ。

 

周回と共にブレーキとバンクはより深くなり、ストレートエンドのブレーキングも徐々に遅くなっていく。
コーナーの速度はあまり変わりがないと思うのだけれど、
バックストレッチの最高速度、ZXの時は170くらいだったのが、
GSRでは200に少し届かないくらい。大体194~196。
もう少し出ると思っていたから、ちょっちショック。
でも、GSX-Rのときは240だったから、こんなものなのかな?

 

気がつくとチェッカーフラグが振られ、1回目の走行時間は終わり。
楽しい20分だった。

 

ピットに戻ると、なんかすごくゴムの溶けたにおいがする!!
何が燃えてる!?
フレームに取り付けたPラップの配線?もしかしたら、シート下のETC!?


慌ててメットを脱ぎ、車体を見回すも、どこも燃えた跡や焦げた跡はない。


さらに見ると…                                                                                                                 

タイヤだ!
タイヤが溶けたからこんな臭いが出たんだ。

 

空気圧を落としすぎたのかな?
表面がすごく荒れている。


他のバイクのタイヤを見に行くと、溶け方は僕のと大差がない。
お隣さんにも確認したのだけれど、同じ空気圧だった。

ZXの時は車体が軽く、パワーもないから、タイヤはこんなにはならなかったんだね。
少し焦ったよ。


さて、次の走行までは後約1時間ある。
少し休みながら、買ってきたサンドイッチを少しでも食べよう。




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