ある初夏の悲劇

鉄ちゃんのブログも少し中だるみなので、
ここらでバイク物を一つ。
最近乗っていないので、昔の思い出話でも…。




ある初夏の日の悲劇


昔僕が住んでいたトコは海が近く、バイクで調子よく走れば30分強で行ける距離だった。


その海水浴場の駐車場は広く、暖かくなるとバイクや車が数多く集まってくる。
車の運転の上手いヤツらはスピンターンやバックターンしたり、バイクでいったらウイリーしたりして、ギャラリーの歓声を受けていた。（その頃だから、ジャックナイフとかはなかった）

そうゆうトコに通っていれば、当然自分もやろうという気になるじゃない。


その頃僕が乗っていたのは原付←ミッション付だよ
そのバイクの名はMT-R。


多分このバイクは検索しても出てこないし、仲間内しか知らないと思う。
なぜなら、友達みんなで作ったカスタム車だから。
なので、MT-Rというネームも勝手に付けた。

なんて言っているけれど、
ホンダのMT５０ってヤツの足回りをMB50と換装し、そこら辺に転がってたスワローハンドルとGSX400FWのステップをムリから付けただけなんだけれどね…。

ここで少し頭の回る方ならすぐ思うはず。


「MB50買えばよかったじゃん」って。


でもそんな野暮な事は言わないでね。
作っている時はすごく楽しかったんだから。



MT-Rは少し前のスーパースポーツで流行ったアップマフラーだったのさ。
時代をかなり先取りだったよ（￣―￣）←ベースはOFF車なんだから当たり前


で、話を元に戻すと、
そんなステージを前にしたら、多少腕に覚えがあれば人前で何かやりたくなるじゃん。

バイクはウイリーしかなかったから、それをやるつもりになったけれど、一人でやったら普通。
なのでCBX400Fの友達と二人で並んでやることにしたよ。

誰も何もやらなくなった事を確認し、2台で駐車場の真ん中へ。

申し合わせてスタート！


フロントをあげてすぐに、前触れもなく天地がひっくり返った。
転がりながら聞こえる悲鳴。

バクテンするほど上がってないのに？！
どうなったんだ？？


取り敢えず他の友達がMT-Rを回収。
駐車場の端に連れて行かれ、ひっくり返ったワケを教えてもらった。





状況はこう。

2台並んでフロントを上げたまではよかった。
その後、本来ならまっすぐ進むハズの2台はなぜかお互いの方向に傾き、フロントを上げながら接触。
共倒れを恐れたCBXが更にアクセルを開け、弾き飛ばされたMT-Rはひっくり返ったというワケさ。


怪我がなかったからよかったよ。←以外と丈夫だな、僕
バイクも、フロントブレーキがエアーを噛んだ位で済んだ。
それにしてもエライ恥をかいたよ。(>_<)

みんなも並んでウイリーする時は、まっすぐ進むようにしてね。


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