ツークラ関東GUMI

ツーリングクラブ関東GUMI

バイク好き、ボルティー好きの仲間が集まって作ってます。
元Volty関東組

その勇気がほしい

2009年01月25日 | けんたの部屋
去年の秋のお話。



その日の午前中。
休日出勤だった僕は、帰る途中で本屋に寄りたくなり東京駅で電車を降りた。

時間は13時を回ったところだ。
お昼を丸の内側にあるビルで食べようと、食事のできる階まで上がっていく。


さて、何にしようかなぁ。
フロアを一回り。
僕には身分不相応だという事を確認して、ビルを出る事になった。


どこも値段が高過ぎだよ。
会社帰りに気軽に入れる値段じゃないなぁ。←だいたい予想がつくだろう
けれど、どの店もほとんど満席だ。



新聞、テレビでは「不景気だ不景気だ」と盛んに発信しているけれど、ここを見ている分にはそんな感じはしない。
持っているところは持っているんだねぇ。



ビルを出て、
「吉野家みたいなトコ」
とアタマを巡らす。
八重洲側ではあった記憶があるけれど、こちら側では思い当たらない。
反対側へ出るのも面倒だし、まぁ線路に沿って神田の方に歩いていけば何かあるだろうと歩き出す。



すぐにガード下でよさ気な店を見つけて入る。
海鮮丼を頼んで850円でした。
ご飯の酢が少しきつかったけれど、同じガード下で安目の店でも、秋葉原のヤツよりはよっぽどマシだったよ。


日ごろの癖で、食事の後はコーヒーか紅茶を飲みたくなる。
目的の本屋のビルにコーヒー屋くらいあるだろうと、ビルの中の案内板を見に行く。



案内板の前には一人先客がいた。
案内板を食い入るように見ているおにーちゃんがいる。
ここも値段の高い店ばかりだろうから、慎重に選んでいるのかな?
僕はスタバみたいなトコが希望だったけれど、見当たらない。
ヒョイと後を見るとカフェがあるじゃん。
面倒だからそこへ入るコトにする。



1歩入ると
「失敗したかな?!」
と瞬間で思った。

ショーケースの中はチョコばかり。
値段は見なかったけれど、高級品のような気がする。


「コーヒーだけでもよい?」
と聞くと、OKとの事だったので、ちょっちビビリながらも入ることにする。
ショーケースの前で注文しようとすると、
「お席で伺います」
と店の人に言われたよ。
カウンターで注文するいつものスタイルが出ちゃった。



「やっぱりかなり高いんじゃないかなぁ」と言う不安を抱えながら席につくき、メニューのコーヒーの欄を見ると…。
不安ビンゴ!
コーヒー1杯700円でした。

「入っちゃったからなぁ」と思いつつ、コーヒーを注文。
その直後、
さっき案内板を食い入るように見ていたおにーちゃんが隣に座った。

直感で、僕と同じ目に遭うだろうと思ったよ。


メニューに目を通すおにーちゃん。
慌て気味にページを左右にパタパタ。
(・∀・)人(・∀・)ナカーマカクテイ


しばらくパタパタした後、
おもむろに荷物を手に席を立ち、ウエイトレスに店を出る旨を伝えるおにーちゃん。
店員は「テイクアウトもできますよ」と言ってる。
観点が違うよ。

「テイクアウトも…」を聞いたおにーちゃんは
「値段が高くて、僕の飲むコーヒーではない」
と言い、店を出ていった。

まぁ人それぞれ事情があるだろうけれど、
僕もその言葉を言う勇気が欲しかった。



出てきたコーヒーは普通の物だった。←当たり前
ショバ代がほとんどだろうなぁと思いながら頂く。



一息ついた後、
目的の本屋を心行くまで物色したので家へ帰ろうとするが、あるホテルに用事があることを思いだし、これまた帰路の途中で電車を降りる。

赤坂の方の同じ名前のホテルには行った事があるけれど、ここは初めてだ。

敷地に入るとドアマンから用件を聞かれる。
用件を伝え、そのまま入口を入るとロビーでフロントが出迎えてくれ、何も言っていないのに目的の場所への行き方を教えてくれる。


用件を済ましロビーまで出てくると、お茶を飲みながらゆっくりしている人達が目に入る。
確か赤坂でハンバーガー食べたときは、2,000円近く取られたなぁと思い、メニューを覗いてみると…。

コーヒー1,200円





どんぶりで出てくるのか?