70才を前にして、妻が胃に穴を開けて、食べ物を直接流し込む、手術をする。
誤嚥性肺炎の恐れがあり、のどを食べ物が通ると危険だからだ。
45年も一緒に暮らし、何故か何故か苦しい。
毎日、病院に通い、ミトンという、手袋をはずしてやり、手のひらのマッサージをする。
手袋の中で握ったままなので、グーの形で固まるからだ。
手のひらを開かせると、痛がり涙を流す。
両膝も同じだ。
寝たきりだとすべてが固まる。
生命の終焉の時期だ。
できる限りの事はしてあげたい。
自分のほうが11才も上なのに、逆転した。
だから私は買おうな限り、健康を維持する努力をしている。
たとえば、朝晩は水シャワーを浴びるとか。