毎週月曜日夜、BS日テレで日本の歌を放映している。
今夜、それを聞いた。
声楽発声で、俗にうっくしい声だろう。
女性は5名、男性4名で日本の歌の名曲を歌った。
心の歌?
心に響かないのだ。
何故だ。
歌い手は声楽発声を常に意識している。
つまり心を伝えるよりも声楽発声を第一に歌っている。
聞き手には一生懸命発声に努力をしているのが聞こえる。
心は三番目位になっているのだ。
これでは現代の若者は横を向く。
カバー曲で有名な男性歌手は声帯はボロボロだ。その声帯を遣り繰りしての自転車操業、火の車の歌唱だ。
声楽家から見れば最低の声だ。
しかし彼のCDは大変な人気だ。
死にもの狂いの歌が若者の心を打つのだ。
彼は声を絞ったり、張り上げることは出来ない。
声帯的、発声的に見て最低に近い。
それが若者の心を打つのだ。
歌で人の心を打つとはどういうことか。
結論を言うと、心を打たない歌手が、『心の歌を』歌っているのだ。
番組のタイトルを変えるべきだ。
声楽発声で歌う、心を打たない歌にすべきだ。