あるときは大声を張り上げ、会場を沸かせるオペラ。
声が主流であるが、その裏つけに感情がある。
オペラはドラマ仕立てが多い。
台詞で喋るか歌で歌うかの違いだが、演劇もオペラもルーツは同じだ。
しかし日本のオペラはルーツから遠く離れ、『嘘っぱち』の表現をしている。
感情よりも声を気にして、一番大切なものを見失っている。
例えば遠くに呼び掛けるなどがオペラ歌手には一番苦手だ。
劇団四季のライオンキングでは遠くに叫ぶ声が必要だ。これは日本オペラ歌手は絶対出せない。
もしそれを要求しても、声帯が気になり出せない。
演技で声帯を気にしていれば演出家からえらく怒られる。
大体動物である人間は以前は1000mぐらいまで声が届いていた。
狼の遠吠えなど2000mぐらい先まで届く。
殆どの動物は日本のオペラ歌手の20倍以上声を遠くに届かせる。
オペラ歌手でも人間の本来に戻れば100mぐらいは楽々届かせられる。
ある意味で私が推奨する声のトレーニングは俳優、歌手を動物本来の姿に戻すことだ。