joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

整然とした場

2006年08月04日 | 見たこと感じたこと


僕は公共の建物内のクーラーには弱いほうなのだけど、それはそういう場所(ショッピング・センター、喫茶店、バス、電車など)のクーラーというのはとてもキツイからです。

しかしこれだけ暑いと、電車やバスに乗っていても全然クーラーがキツイとは思わなくて、むしろ気持ちいいぐらい。最近は喫茶店に入っていないけど、喫茶店のクーラーというのは異常に冷え冷えにしています。それでもこれだけ暑いと全然気にならないのだろうか。

かと言って家でガンガンにクーラーをかけるのは、ちょっと気がひけます。なぜかな。冷房という人工的な空間を長時間にわたって持続的に作りだすことに、暴力的なものを感じるのかもしれない。

こういう蒸し暑い中で、冷房が効いてとても清潔に掃除された本屋やレンタルビデオのお店に入ったりすると、なんだか気分が悪くなるときがあります。そのあまりの人工的な清潔さに気が狂いそうになるのです。この蒸し暑さの中で本来ありえない世界が人間の力によって力ずくで無理やり作りだされた、そんな気がして、ちょっと不健康な感じがします。

蒸し暑いのはつらいですが、その蒸し暑さを電気によって遮断して、完全に作り込まれた空間(ショッピング・センターなど)に入ると、人間の作為をその場から感じて、気味が悪くなるときがあります。


涼風