3/17(土)、日本野菜ソムリエ協会大阪支社にて、
野菜ソムリエ対象のイベント、
3.11 あの時、今、明日へ~共に考えよう!復興への道~に行ってきました。
これは、野菜ソムリエの皆さんで東日本大震災への復興について、
考えようという企画です。
主に、福島県の現状を中心にメディアでは報じられていない
内容を取り上げ、いろいろと考えを共有させていただきました。
企画は、DJでもあり野菜ソムリエでもあるKIYOMIさん。
9月のひまわりフェスタで司会をなされた方です。
まず、実際にボランティアで被災者の支援をされた
野菜ソムリエのHさんの取り組みを聞かせていただきました。
Hさんは、呼びかけで集まった野菜ソムリエ仲間20人でおにぎりを400個作り、
1個ずつにメッセージを添えたそうです。
また、高校生のボランティアの事例もご紹介。
彼らは公共交通機関がなかったために休校となっていたそうですが、
先生からの指示ではなく自発的にボランティアを行ったそうです。
しかし、被災地ではその一方、
自分は残ったけど、友達が周りから去っていった(引越ししていった)
事例もご紹介。
その為、子育ての悩みを共有できる人がいないといったことも発生しているようです。
(特に卒業、進級を期に引っ越す人が多かったそうです。)
次に、福島県大阪事務所の佐藤博志氏が
福島県民で県外避難した人の事例や被災者支援の事例、
農産物のモニタリング結果やセシウムの土壌から野菜への移行の現状、
生産者のセシウム濃度の低減への取り組み、
放射線物質の検査体制についてお話下さいました。
モニタリング結果については、
全国シェアの高いモモとキュウリについて取り上げられましたが、
モモでは暫定基準値を超えたものはわずか1%。
キュウリについてはなかったそうです。
また、生産者のセシウム濃度低減への取り組みについては、大体
・圃場の表土を削る
・樹木の洗浄
・樹木の表皮をはがす
の3つを行われているそうです。
しかも殆ど手作業。
それゆえに、作業中に転倒などによる事故も発生しているそうです。
手作業でセシウムの対策をして、収穫物を検査して、異常なしと公表しても、
生活者が買ってくれないというのが現状なのです。
その後、このイベントの企画者でもあるKIYOMIさんなど3人の野菜ソムリエが、
福島県の視察の報告をして下さいました。
報告では、写真を交えながらメディアでは
殆ど取り上げられていない状況について、教えていただきました。
報告では、飼い主のいないペットについても取り上げてくださいました。
津波で半壊した家に1匹だけポツンと居る犬の写真も拝見しました。
お三方が宿泊された、福島県の会津地方の旅館は、
放射能も含めて、殆ど被害はなかったそうですが、
団体客が殆ど来なくなり、そして、周辺の果樹地帯も影響が
大きく出ているようです。
会津地方のとあるカラオケボックスでも、
地元の人が歌いに行くはずが、震災の話ばかりになってしまうそうです。
それもそのはず。
福島のこととなると、メディアは原発しか取り上げてくれないそうです。
また、旅館の店主は「支援が福島を通り越して北に行く」とおっしゃっていたそうです。
また、お三方が訪問された、郡山市にあるとある産直市の店主は、
11ヶ月経過しても地場産の農産物が売れないそうです。
しかも、放射線物質の検査を行って、異常なしであることを公表しても
ダメだそうです。
また、放射線物質の除染作業は、地元住民だけが現状であることから、
なかなか進まないことについても取り上げました。
今回、このイベントに参加させて頂いて感じたのですが
カタチのあるものの復興だけでなく、
カタチのないもの(ココロ、アナログ、コミュニティ、チカラなど)の復興も
大切だと感じました。
昨今のデジタル社会。
ブログでこんなことを書くのはいけませんかもしれませんが、
デジタルツールの普及により、アナログツールが
廃れつつ(忘れつつ)あります。
また、日本人の冷静さが欠けているというお話もありました。
ボクは奈良県民でもあり、奈良県南部では昨年9月に台風12号で被災しました。
その為、こういうことをいうとご批判があるかも知れませんが、
福島だけではなく、被災地では復興に必要な「チカラ」が全然足りていないのです。
これから、復興に向けて行動している方を支えていけるようにしたいと感じましたし、
昨年の漢字「絆」を再認識させられた1日でした。
KIYOMIさん、そして、参加者の皆さん、ありがとうございました。
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野菜ソムリエ対象のイベント、
3.11 あの時、今、明日へ~共に考えよう!復興への道~に行ってきました。
これは、野菜ソムリエの皆さんで東日本大震災への復興について、
考えようという企画です。
主に、福島県の現状を中心にメディアでは報じられていない
内容を取り上げ、いろいろと考えを共有させていただきました。
企画は、DJでもあり野菜ソムリエでもあるKIYOMIさん。
9月のひまわりフェスタで司会をなされた方です。
まず、実際にボランティアで被災者の支援をされた
野菜ソムリエのHさんの取り組みを聞かせていただきました。
Hさんは、呼びかけで集まった野菜ソムリエ仲間20人でおにぎりを400個作り、
1個ずつにメッセージを添えたそうです。
また、高校生のボランティアの事例もご紹介。
彼らは公共交通機関がなかったために休校となっていたそうですが、
先生からの指示ではなく自発的にボランティアを行ったそうです。
しかし、被災地ではその一方、
自分は残ったけど、友達が周りから去っていった(引越ししていった)
事例もご紹介。
その為、子育ての悩みを共有できる人がいないといったことも発生しているようです。
(特に卒業、進級を期に引っ越す人が多かったそうです。)
次に、福島県大阪事務所の佐藤博志氏が
福島県民で県外避難した人の事例や被災者支援の事例、
農産物のモニタリング結果やセシウムの土壌から野菜への移行の現状、
生産者のセシウム濃度の低減への取り組み、
放射線物質の検査体制についてお話下さいました。
モニタリング結果については、
全国シェアの高いモモとキュウリについて取り上げられましたが、
モモでは暫定基準値を超えたものはわずか1%。
キュウリについてはなかったそうです。
また、生産者のセシウム濃度低減への取り組みについては、大体
・圃場の表土を削る
・樹木の洗浄
・樹木の表皮をはがす
の3つを行われているそうです。
しかも殆ど手作業。
それゆえに、作業中に転倒などによる事故も発生しているそうです。
手作業でセシウムの対策をして、収穫物を検査して、異常なしと公表しても、
生活者が買ってくれないというのが現状なのです。
その後、このイベントの企画者でもあるKIYOMIさんなど3人の野菜ソムリエが、
福島県の視察の報告をして下さいました。
報告では、写真を交えながらメディアでは
殆ど取り上げられていない状況について、教えていただきました。
報告では、飼い主のいないペットについても取り上げてくださいました。
津波で半壊した家に1匹だけポツンと居る犬の写真も拝見しました。
お三方が宿泊された、福島県の会津地方の旅館は、
放射能も含めて、殆ど被害はなかったそうですが、
団体客が殆ど来なくなり、そして、周辺の果樹地帯も影響が
大きく出ているようです。
会津地方のとあるカラオケボックスでも、
地元の人が歌いに行くはずが、震災の話ばかりになってしまうそうです。
それもそのはず。
福島のこととなると、メディアは原発しか取り上げてくれないそうです。
また、旅館の店主は「支援が福島を通り越して北に行く」とおっしゃっていたそうです。
また、お三方が訪問された、郡山市にあるとある産直市の店主は、
11ヶ月経過しても地場産の農産物が売れないそうです。
しかも、放射線物質の検査を行って、異常なしであることを公表しても
ダメだそうです。
また、放射線物質の除染作業は、地元住民だけが現状であることから、
なかなか進まないことについても取り上げました。
今回、このイベントに参加させて頂いて感じたのですが
カタチのあるものの復興だけでなく、
カタチのないもの(ココロ、アナログ、コミュニティ、チカラなど)の復興も
大切だと感じました。
昨今のデジタル社会。
ブログでこんなことを書くのはいけませんかもしれませんが、
デジタルツールの普及により、アナログツールが
廃れつつ(忘れつつ)あります。
また、日本人の冷静さが欠けているというお話もありました。
ボクは奈良県民でもあり、奈良県南部では昨年9月に台風12号で被災しました。
その為、こういうことをいうとご批判があるかも知れませんが、
福島だけではなく、被災地では復興に必要な「チカラ」が全然足りていないのです。
これから、復興に向けて行動している方を支えていけるようにしたいと感じましたし、
昨年の漢字「絆」を再認識させられた1日でした。
KIYOMIさん、そして、参加者の皆さん、ありがとうございました。
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